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カテゴリ:子供
昨日は、恵子は口答試験、私は授業、夫は仕事で、朝の7時から午後1時まで、どうしてもニコちゃんを一人で家に放置するしかない状態になってしまった。一番頼みやすいご近所のヨハネス君一家は、先週から夏季休暇で不在。アメリカでは小さい子供を一人で留守番させるのは違法なようだが、ドイツでは、日本と一緒で特に何の規制もない(と思う)。しかし、心配で、昨日は授業中もニコちゃんのことばかり考えていた。電話はとるな、といっておいたので、こちらから電話かけても意味がない。誰が来てもドアを開けるな、電気ポットや電子レンジなど、台所の電気を使うな、外に出るな、ということは事前に注意しておいた。私が出かけるときは、ニコちゃんはまだ寝ていた。いったん起こして、ママはこれから出かけるけど、お昼には帰ってくるから大丈夫だよ、と一言声を掛けていくべきか、このまま好きな時間まで寝かせておくか迷ったが、後者を選んだ。
ダイニングテーブルの上には、置手紙とたくさんの食べ物を置いておいた。 授業中も、ニコちゃん、大丈夫かな? 鼻血を出していたらどうしよう、果物を食べようとして、自分で皮をむいて手まで切ってしまっていたらどうしよう、階段で転んで怪我をしていたらどうしよう、風呂場で水遊びをして、水浸しになっていたらどうしよう・・・とか、いろいろ想像して心配だった。 授業が終わり、速攻で帰ってきた。鍵を開けて、「ニコちゃん、ただいまー」と声をかけたら、パジャマ姿で、「えー、もう帰ってきちゃったの?」という表情をされた。居間でソファーに寝転がってDVDを見ていた。私が用意した食べ物(主にお菓子)はすべて消費されていた。 「大丈夫だった? 起きたときに、誰も居なくてびっくりした? 泣かなかった?」と聞いたが、「大丈夫だよ。お菓子おいしかった。次はいつ一人でお留守番するの?またしたーい!」と言われた。まあ、悲しい思いをさせていたわけではないようなので、安心した。 午後、夏休みのプログラムで、公民館で、「アナと雪の女王」の映画鑑賞会があった。私たちは、イースターに日本に帰る飛行機の中でその映画をみたが、ニコちゃんは、それよりもドラえもんのほうがお気に入りだった。でも、本人が行きたいというので、行かせた。 ニコちゃんと入れ替えに、恵子が帰ってきた。 今日は、数学の口答試験。15分の面接のために、7時前に家を出て、帰ってきたのが午後2時過ぎ。本当にお金を時間をどれだけ消費させるつもりなんだろう。 「どんな問題にでも対応できるように、分厚い数学の本を全部読んでいったのに、必要ないぐらい簡単な問題が出された。でもできなかった。」と残念そうだった。 試験は、まず、問題を渡され、「これを解いて」と言われたそうだ。面接官の目の前で解いていく。その際、「説明しながら、解いて」といわれる。頭で考え、式を書きながら、説明もする。最初の問題は難なくクリアできたが、2番目の問題で、計算ミスをしてしまい、途中から頭が混乱して、めちゃくちゃになった、といっていた。その問題はすごく簡単で、出来るはずなのに、間違えてしまい、「悔しい、悔しい」と家に帰ってからも何度も思い出したように言っていた。 2番目の問題は、面接官が口頭で座標をいい、その図を描く。それを回転させたときのボリュームを求めるとか、そんな感じの問題だったらしいのだが、この点と結ぶとどうなりますか、とか、矢継ぎ早やに質問され、間違っていると、その場で、「うーん、こういうことは考えられませんか?」と修正するように導かれるらしい。そもそも、数学は、すでに6時間筆記試験があったのに、なぜ、口答試験までする必要があるのかわからない。どんな視点で評価するのだろうか??? 面接は、面接官とプロトコールする人の二人一組で対応しているのだが、プロトコールする人はいつも同じで、その人は恵子に、「次は物理だね。水曜日にまた会いましょう」と言ったそうだ。恵子は、「プロトコールの人は、この子、出来が悪いのに、あきらめないで、毎回、よく来るなーって思っていると思う。」と言っていた。本当に、根性試しのようなテストスケジュール。本当にこの大学に入りたいのか?という本気度を試されているように思えてくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年08月26日 13時16分13秒
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