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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2014年10月15日
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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:カテゴリ未分類
昨日、簿記のテストがあった。税法に比べればドイツ語によるハンデが小さいので、問題が難しいとは思わなかったが、やはりかなりミスをしていた。「所得税の前払いを振り込んだ」というのを「借方 事業税 貸方 銀行」にしてしまった。そのほか、会社の車を個人で使用した際、会社と家の距離が12kmで1ヶ月20日働いた場合の控除除外額の計算も、一番最初に税込みカタログ価格を100ユーロ以下切り捨てて計算するのを忘れてしまった。あとは、借方と貸方を逆にしてしまったとか、簿記さえも間違えだらけで落ち込む。
しかも、同じクラスの人に「ドイツ語に外国人アクセントがあるだけで税理士事務所になんて雇ってもらえないのが現実。それだけで、顧客から信用してもらえず、担当を替えろと文句を言われるんだよ。」とか「XX(クラスで一番年上の男性、ちなみに私は彼の次に年がいっている)が質問しても、みんな何を言っているのかわからないって言っているよ。あなたもわからないでしょ?」と言われた。XXさんは生粋の地元人。地元訛りが強いのだと思うが、私には彼のドイツ語だけが特別わからないわけではない状態なので、なんともコメントできない。しかし、彼でさえ、陰で「あの年では実習先も就職先も見つからないと思う」と言われているのだから、私なんてなんていわれているのか想像しただけで恐ろしい。なんだか、哀れに思われているのかと思うと悲しい。

恵子は、あいかわらず部屋探しの毎日。今週も週末まで毎日部屋の見学会があるそうだ。勉強する時間もないし、正直疲れた、と言っていた。
どうにかできないものかと、藁をもすがるつもりで、昔の勤務先でお世話になった先輩にコンタクトをとってみた。確かスイスに事務所があったと記憶していたので、現在駐在している人を紹介してもらえないかと事情を説明してお願いした。
私はすでに退職して18年もたっており、まったく内部の人とは音信不通状態。私がコンタクトをとった方も退職してしまったのだが、彼女は仕事の関係で内部とつながりがあり、内部の人にコンタクトをとってくれた。残念ながら駐在事務所は閉鎖されてしまったそうだが、スイスに詳しい人がいるので、その人を紹介してくれた。まあ、そんなこんなでかつての勤務先の人とまたつながることが出来た。
家探しのほうはやはり難しく、現地の日本人会にきいたりしてくれたようだが、全く進展はない。
しかし、久々に昔の知り合いとコンタクトがとれてうれしかった。私が新人のときの直属の先輩は、その後、経理課に移動したときは簿記の資格を取り、総務課で法務の仕事をしていたときは、司法書士の勉強をした、と言っていた。後輩は、海外の某事務所で活躍中とのこと。すごいなーと思った。
時々、あのまま退職せず、勤務し続けていたら、もっと楽な人生が遅れたのに、と思うことがある。でも、みんな働きながら自己啓発に努め、資格を習得して頑張っている。今まで楽な人生を送っていたのは、海外に居るからという理由に甘えていた私のほうなんだな、と気づいた。

欧州経済調査を担当している人に、「娘さんの行かれた大学はドイツでは知名度は低いかもしれないけど、世界的にはとても評価が高く、将来国際的に活躍しようと思うなら、そこで養った人脈は大きな財産になるでしょう。」と言われた。「その大学の卒業生は就職先から引く手あまたで、初任給も80万円ぐらいなので、学生はローンでアパートを借りるのが一般的」とも言われた。しかし、これは事実とは異なるような気がする。彼女はスイスのことを研究しているから、よほど私よりこの辺のことに詳しい。こんな近くに住んでいる私はその大学の存在をつい最近まで知らなかった。私の周り、少なくとも私のクラスメートでその大学名を知っている人は一人もいないだろう。なんでわざわざスイスの大学?と聞かれることが多い。たぶん、ドイツの大学には入れないからスイスに行ったと思っている人が大半だと思う。
欧州経済担当者に、「ドイツで税務を勉強しているんですか?時々進出企業から税務の問い合わせを受けるので、レポートを書くなどの仕事をあるかもしれませんよ。」と言われた。まあ、今の私では、担当者の10分の1も知識がないから、何にもできないけど、若い人に(内心)バカにされている(であろう)毎日で鬱々としていたので、そんな一言でものすごくモチベーションがあがった。実際は、そんなことは難しいと思うが、頑張ろうと思える。





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最終更新日  2014年10月15日 13時44分52秒
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