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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2014年11月01日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
木曜日にドイツのT大学から手紙が来た。
「冬季セメスターの学費を払ってください。11月14日までに支払いが行われない場合は、法廷に持こみます。」というような内容だった。「Gericht」(裁判、法廷)という単語に驚いてしまった。

T大学は一番最初に合格通知をくれた大学。入学する意思があるかないか返事をしてください、と言われ、その時点では、唯一合格判定が出ていた大学だったので、「入学の意思があります」と返事した。その後、いろいろな書類にサインをして提出した。後日、振込み通知が送られてきたが、そこに「振込み後、入学しないことがわかれば、半額を返金します。」と書いてあった。その時点で、すでに、H大学からも入学許可をもらっていたので、スイスの大学が駄目でも、T大学にはいかないことがわかっていた。それで、「現時点ですでに入学しないことがわかっているが、その場合でも、全額振り込んで、あとで払い戻してもらうことにするのか、それとも最初から半額を振り込めばいいのか?」ということをメールで恵子に問い合わさせた。T大学からの返事は、「その場合は、何も払わなくて結構です。」というものだった。しかし、今になって、こんな手紙をもらって、あせった。
恵子に伝えて、もう一度事務局にメールで問い合わせさせたら、「あなたの入学許可は取り消されていました。こちらの手違いです。払う必要はありません。」と短いメールが返ってきた。裁判にするとか脅しておいて、すみませんの一言もないのか!!

実は、H大学でも、手続き上のミスがあった。面接担当官から「あなたの入学許可が下りたので、入学する意思があるかどうか返事をください。」というメールが来た。入学の意思を伝えたところ、担当官から、冬季セメスターの授業内容などがメールで送られてきた。しかし、その後、H大学から手紙が来て、「あなたの入学は取り消されました。不服がある場合は、訴訟を起こせます。」と書いてあった。びっくりした。ちょうど、スイスの大学の合格が発表された日だったので、こちらも余裕があったが、そうでなければ、結構な衝撃だったはずだ。恵子は担当官にメールで、スイスの大学にいくので、H大学には行かない旨と、事務局から入学取り消しの手紙がきたがどちらが正しいのか?という質問を送った。担当官から、「それは事務局のミスです。あなたが入学できることは事務局にも伝えていました。しかし、今となっては、どうしてそういう手違いが生まれたか調べる必要はないですね。スイスの大学で頑張ってください。」という返事が来た。

恵子はドイツで3つの大学を受け、一つの大学は、合格通知とともに振込用紙が送られてきたが、入学意思がなければ無視してもいいということで、それっきり。あとの二つの大学は、ともに事務局から間違った手紙が送られてきた。事務側が混乱するのは理解できるが、「訴訟」とか「裁判」ということが書いてある手紙をそんなに簡単に間違えて発送していいのだろうか?

とにかく、ドイツでは、すぐに、「裁判」「弁護士」といような言葉が手紙に書かれる。彼らはすごく軽い意味で使っているのだろうか? 私は、こういう類の文字をみる度にものすごくドキドキする。心臓に悪い。こういう社会は健全なのだろうか?





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最終更新日  2014年11月01日 16時40分36秒
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