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カテゴリ:子供
まったく雪が降らないまま迎えたクリスマス。
今年は賢浩がクリスマスディナーを作るとはりきっている。 昨日は、その買出しに出かけた。朝、賢浩は夫とジムに行き、その帰りに近くのショッピングセンターによって、今日は何時まであいていますか?と聞いたら、4時と言われたそうだ。それで、お昼ご飯のあと、私と賢浩は買い物に行った。まずは少し遠くの大きなスーパーに出かけた。駐車場はほぼ埋まっていた。賢浩の買い物リストには、鴨の胸肉とローストビーフと書いてあった。あと、ネギが必要だったのだが、すでに売り切れていた。賢浩は、デザートを作るのに、アマレッタが必要だといったが、アマレッタが何かを知らなかった。お酒売り場を見ていたら、チョーヤの梅酒が売っていたので、ママに買ってあげると言ってくれた。しかし、レジでは、やはり、お酒類は、IDの提示を求められた。それで、酒類は私が買い、あとの食材は賢浩が払った。アルバイトをするようになってから、気前がいい。酒類を買うのは結構シビアで、ウイスキーボンボンやモンシェリのようなチョコでさえ、子供が買う場合は年齢確認をされる。 つづいて、家の近くのショッピングセンターに行った。駐車場はがらがらだった。着いたのが13時50分だったのだが、すでに全店しまっていた。まさか、賢浩は4時と14時を聞きま違えたのでは・・ 何でネギが必要だったのかを聞くと、「北京ダックを作るから」と言った。北京ダックなら、丸ごとの鴨を買うべきだったのではないか?と聞いたら、「僕がネットで調べたレシピには、胸肉で作ると書いてあった。」と言った。しかし、ネギのない北京ダックって、ちょっとまずかったなー。やはりもっと早くに買い物に行くべきだった。 その後、賢浩は、町のブラスバンドの一員として、老人ホームで演奏するため、集合場所に出かけた。うちから歩いて10分ほどのところに練習場所があるのだが、そこまで車で送ってほしいといわれた。練習のあと車で老人ホームに移動するので、駐車場で待っていて、と言われた。駐車場で待っていると、いろいろな子が続々と集まってきた。自分で車を運転してくる子もいれば、親に送ってもらう子もいた。恵子が5年生のときに同じクラスだった子も一人で車を運転してきていた。恵子も免許を取らないといけないなーと思った。 30分ほど待っている間に、ついつい車の中で居眠りをしてしまった。窓をこんこんとたたかれて、目を覚ました。賢浩が私の車に乗り込もうとしたとき、隣に車を止めていた人が、「俺の車に乗りなよ。」といってくれ、私はお役目御免となった。 昨日は、町内の老人ホームや病院を3箇所慰問し、クリスマスソングを演奏したそうだ。老人ホームでは、「上手だけど、音が大きすぎる」と文句を言われたそうだ。弦楽器じゃなくて、ブラスバンドだから、仕方ない。でも、こうやってお呼びがかかって人前で演奏できるのは素敵なことだと思う。 その日、賢浩が持っていった折りたたみ式譜面台は、恵子からの1日早いクリスマスプレゼント。賢浩は、自分の譜面台を倒して壊してしまい、必要な時は恵子から借りていたのだが、今は恵子がスイスに持っていってしまったので、うちにはない。それで、恵子が、持ち運び便利なようにバッグつきの譜面台をプレゼントとしてあげた。しかし、安定感が悪かった、と賢浩は演奏から帰ってきてから文句を言った、そして、自分の財布からレシートを取り出し、「僕が恵ちゃんに買ったクリスマスプレゼントはこんなにするんだよ。」と見せた。金額を見た恵子は恐縮して、「じゃあ、その譜面台を送り返して、もっといいのと交換するよ。」と言った。プレゼントの値段を相手に見せるなんてえげつない。 クリスマスは、来客もないし、訪問する先もないし、家族だけでこじんまりと祝うだけ。恵子は、先週の金曜日に帰ってきたのだが、土日は友達の誕生会に出かけていなかった。クリスマス明けも28日から1月1日まで友達の家をあちこち訪問するようで、ぜんぜん家にいない。でも、本人曰く、それが普通、友達の間では、結構家にいるほうだ、とのこと。新年も家族と迎えるより、友達となんだな、と思った。 誕生会では、久々に高校の友達にあえてうれしかったと言っていた。恵子を含め、9人の女の子が集まったそうだ。うち6人は大学生で、3人はFreiwillige Soziale Jahr (FSJ)と呼ばれる1年間の社会ボランティアのようなことに従事をしている。そのうちの一人は、まだ16歳だそうだ。16歳で大学生になるのはきついので、モラトリアムのためにFSJをしているのだそうだ。恵子の二人の同級生はU大で、数学を専攻しているのだが、二人とも「すごく大変で、運動する時間もなく、毎日チョコばかり食べている生活だけど、2ヶ月で3Kgも体重が減った。」と愚痴っていたそうだ。恵子も忙しい忙しいといっているが、ぜんぜんやせないのはなぜだろう? 私の授業は23日までだったのだが、22日、23日はパーティーだけで、ほとんど授業はなかった。たくさんの人に、「日本でもクリスマスを祝うのか?}と聞かれた。祝うけれども、こちらとは本質が違うから、なかなか説明が難しい。 クラスメートの一人がミニチュアチワワというものすごい小型犬を飼っていて、「赤ちゃんのときは、ねずみみたいな大きさだった。」という話をして、私が「えっ、ねずみ?」と反応したら、別のクラスメートが「さすが、ねずみを食べる国の人だから、反応が早いよね」と言った。冗談かと思ったら、本当にそう思っていたようで、びっくりした。私は、「日本人は、犬も猫もねずみも食べないよ。」と反論したら、「えー、ほんとに?」と驚いたようだった。別の人が、「ごめんね。私たちには、タイも中国もベトナムも日本も区別がつかないの。」とさらっと言った。彼女はタイに旅行に行ったことがあるといったが、彼女にとって、そのタイがアジア全体の印象になっているのだろう。 暖かい日が続いているせいなのか、なんだが、クリスマスや年の瀬の気分にまったくならない。年々クリスマスなんてどうでもいい、と感じるようになってきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年12月25日 14時41分36秒
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