ドイツでマルチリンガルを育てる

雪、雪、雪、・・・雪がやまない。
寒いので、さらさらのパウダースノー。雪だるまを作ったり、雪合戦をしたいなんて微塵も思わない。ニコちゃんはそりを楽しんでいたけど、私は、ひたすら早くやんでくれ！と思うだけ。
今日は、今年最後の生ごみ回収日だった。でも、回収後のゴミ箱の中を見てみたら、半分以上が残っていた。ここでは、ロボットアームでごみ箱を持ち上げ、ひっくり返してトラックの荷台の中にごみを落とす感じで回収する。ロボットアームを何度もゆすっていたが、ごみが凍ってゴミ箱に張り付いていたので、落ちなかったのだろう。

恵子はおとといから友達の家に出かけたまま。その友達Jちゃんとは、3年前の中国語大会のときに出会い、それ以来文通を続けている。翌年の中国語大会でも一緒になったようだ。2回しかあったことがない子なのに、こんな年末に家まで遊びにいくなんて・・・。9月末に外国語大会があったとき、実は英語の審査委員の一人がJちゃんのママだったそうだ。1１月にはJちゃんの18歳の誕生会に招待されていたのだが、忙しくて結局はいけなかった。それで、今回、また誘われたので、行くことにしたというわけ。しかし、私自身はJちゃんにあったこともなければ、連絡先も知らない。恵子自身も電話もメールもくれない。
Jちゃんは、18歳で、現在はギムナジウムの13年生なんだそうだ。私の住んでいる地域では、ギムナジウムは12年生までなので、いまだに13年生まである学校があることにびっくりした。やっぱり州によって教育制度がずいぶん違うのだなーと驚いた

恵子は、英語、ドイツ語、日本語を普通に話す。どのレベルもかなり高いので、それはすごいことだと思うのだけど、スイスにいると、3ヶ国語話せることは何の自慢にもならない、といっていた。大学で知り合った恵子の友達は、ポルトガル語、フランス語、英語、ドイツ語、イタリア語がぺらぺらだそうだ。５ヶ国語ぐらい話せる人はざらにいるとのこと。恵子が、「インターネットで日本の記事をみていたら、ーXXXというハーフの芸能人はドイツ語、英語、日本語の3ヶ国語話せる秀才ーと書いてあったびっくりしたよ。ここでは3カ国語話せても誰も秀才だとは思わないよ。」と言っていた。

賢浩は、日本語は普通に話せるが、漢字のレベルは小１。冬休み中、ベッドに寝転んだままネットでゲームをしたり、動画を見たり、ということばかりしている。動画といても、スポンジボブとかドラえもんとか、そういう類ばっかり。どんなのを見ているのかと思って、「ママにもみせて」とお願いした。賢浩は、「これ、おもしろいよ」といって、ドラえもんの動画を見せてくれた。苦手を作るマシーンという話で、右と左にボードがあるマシーン。左側に書いたものが右側に書かれた名前の人にとって苦手になる、という機械。のび太が、スネオやジャイアンの名前を右側に書いて、左側に自分の名前を書いて、自分のことを恐れさせようとしたのだが、間違って「のび犬」と書いてしまい、うまくいかなかったというオチ。賢浩は、この動画で、「太」と「犬」の違いを学んだと言った。これは、喜ぶべきなのか、嘆くべきなのか、どうリアクションしていいのかわからなかった。