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テーマ:海外生活(7774)
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今週は、雪の日が多かった。月曜日は、クラスメートの一人が軽い追突事故を起こし、学校を休んだ。雪で滑って軽く衝突しただけなので、幸い怪我はなかったのだが、前の車の後ろに荷車をつける用のメタルのフックがついていて、それにぶつかったので、車にかなり傷がついたそうだ。
木曜日はテストだったのだが、雪で遅れるのではないかと心配した。それでも、みんなほぼ定刻には席についていた。 しかし、昨日は、特に雪がひどく、いつもは30分ほどでつくのに、1時間以上もかかった。つまり、30分の遅刻。それでも、私たちが一番最後ではなく、私たちの後、さらに10分ぐらい遅れて2人が到着。2人は雪のため来なかった。 雪道なので、いつもは100km以上出している道を時速40kmほどで徐行。おまけに途中で大型トラックが坂道を登れず停車している所が3箇所もあって、より渋滞をひどくしていた。私は同じ町に住むクラスメートと一緒に通っているのだが、彼女は運転中、しょちゅうスマホをのぞいて、「XXは、雪がひどくてこないって」「OOは、教室に一人でいるって」「ZZは、AAで渋滞にはまっているって・・」「XXのだんなさんは、片道19kmの会社まで1時間もかかったんだって」といちいちクラスメートからのメッセージを読み上げてくれ、自分も、コメントや現在の状況を書き込んでいた。みんな、車を運転しながら、そんなことしているのか・・とびっくりした。WhatsAppってすごいなーと驚いた。とにかく、どこにいても、瞬時に自分の状況を時には写真付で仲間に発信できる。こんなことしていたら、一時でもスマホを手放せなくなるだろうな、ということは容易に想像できる。 恵子も木曜日に試験があった。1月、恵子たちの学科は化学の実習をしていて、そのまとめの試験。一発勝負で、落ちたらまた来年やり直し。恵子たちの学科は、化学、生物、物理、IT、数学の5教科を総合的に学ぶので、他の学科に比べ、3倍忙しいといわれている。化学および生化学を専攻している学生は、すでに12月に同様の実習を行い、15パーセントが不合格だったそうだ。4週間で約10本のレポート(実験結果)も課されており、メールを送っても返事がないし、なかなか恵子とコンタクトを取ることが難しかった。ネットに接続させるとどうしてもいらないページを見てしまうから、なるべくネットから離れた生活をしてたそうだ。 昨日、ようやく恵子と話せた。試験は合格したが、成績はわからないそうだ。実習中、恵子は5つ実験道具(ビーカーなど)を割ってしまったのだが、3つまでは許容範囲で、それ以上割った学生は、ひとつにつき、なんと80フランを弁償しないといけない。つまり二つ分で約160ユーロ。ビーカーってひとつ5000円もするの? 昨日は、久々に、ショッピングに出かけたが、何でも高くて、買う気にならなかったといっていた。やはり、ユーロ圏からの学生にはスイスフランの高騰は打撃が大きく、みんな「家賃が倍になったような気分」と言っているそうだ。スイス人のクラスメートは、「昔は1ユーロ=1.5スイスフランの時代もあったんだよ。」と教えてくれたそうだ。あーあ、その時代にまた戻らないかなー。スイスでも、スイスフラン高の影響は出ていて、観光産業は特に落ち込みが激しいようだ。少なくとも、ユーロ圏からスイスにスキーに行く人は激減だと思う。スイスに行くなら、フランス、イタリア、オーストリアでスキーをしたほうがよほど経済的。 恵子は、今日から2週間の冬休み。今日から日本に行く。いったん家に帰ってくることなく、そのまま旅立つ。旅慣れているとはいえ、ちょっとどきどきする。日本から金曜日に帰ってきて、翌月曜日から第2セメスターが始まる。その日は、オーケストラの入会審査があるそうだ。課題曲と自由曲を披露して、その良し悪しでオーケストラに入ることができるかどうかがきまる。大学のオーケストラに入るのに、いちいちオーディションがあるなんてびっくりだ。恵子は、できれば、バイオリンのレッスンも受けたいといっている。音楽は彼女の一番の趣味だから、できれば、音楽にしょちゅう触れられる環境にはしてあげたいと思うが、時間的、金銭的に問題がある。恵子には、アルバイトをして自分でお小遣いを稼ぐ、という感覚がまったくないように思える。 昨日で最初のセメスターが無事終了した。大学生って、思ったより忙しくて、勉強する量も質もギムナジウムとは全然違うとひしひしと感じているようだ。「Abiturの時は、すごく大変だと思っていたけど、大学の試験に比べたら、それほどでもなかったと思うよ。Abiturは失敗しても、口答試験や追試みたいな救済措置があるけど、大学の試験は一発勝負だから、怖い。ギムナジウムの時は、テストでまったくわからない問題なんてなかったけど、大学の試験には、どんなに勉強しても理解できない問題が出てくる。」とぼやいていた。 恵子を見ていると、いわゆる「女子大生」のイメージとは真逆のところにいるなーと感じる。日本の大学に恵子のような子がいたら、かなり浮くと思う。でも、こちらの大学でも、浮いた存在かもしれない、と本人がいっていた。クラスメートでも、パーティー三昧の子はいるそうだ。「大学と家の往復だけで、自分はどこか間違っているのかもしれない、と時々思うよ。」と言っていた。オーケストラに入れたら、音楽好きの仲間ができて、もう少し大学生活に色がつくかもしれない。そうなるといいなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年01月31日 21時44分05秒
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