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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2015年03月27日
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カテゴリ:子供
連日話題は飛行機墜落事故が中心。
副操縦士が意図的に墜落させたなんて、誰が想像できただろうか?
ドイツ社会でもプレッシャーが大きくて鬱になる人が増えていると聞く。
鬱もひどくなると、他人を巻き込んでしまうほどになるなんて・・・・怖いことだと思う。

今日は、学校で、取引先が倒産した場合の貸付金の処理を学んだ。
先生は、いくつかのケースにわけて説明した後、最後にもうひとつ付け加えたいことがあるので書き取ってください、と言った。「ヴィーダーエアバルテン ユーバーバイスト デア コンコースフェアバルター・・・・・」と話し始め、私たちはそれを書き取らねばならなかった。こういうことはよくあるのだが、私は、とっさにつづりが浮かばなかったり、単語が聞き取れなかったりして苦労している。書き取りが終わった後、先生が私を名指しして、「ヴィーダーエアバルテン ってわかりますか?」と聞いた。私は「Wieder Erwarten」だと思い、「Noch Mal(また)・・」といいかけたら、「Ein Mal(1回)です」と言われた。Wieder ではなく、Widerで、予想外という意味になるそうだ。「Wieder 」と「Wider」。私には全然違いが聞き分けられないし、言い分けることもできない。

一緒に車で通っている人は、カーラジオから流れるニュースや話にコメントしたり笑ったりしているが、私は断片的にしか聞き取れない。こういう人間が税理士事務所で働くというのは、普通に考えて無理があるように思う。フルタイムで授業を受けている人は、6月下旬から実習にはいる。5人中3人はすでに実習先を見つけたが、一人は、「10社応募して全部断られたわ。どんどん自信をなくすわ。」と嘆いていた。彼女はドイツ人だし、私より若いし、オフィスで働いた経験もあるし、私よりも成績もずっといい。そんな彼女の苦戦している姿を見たら、絶望的な気分になった。

金曜日は、にこちゃんを学習障害センターでの補習に連れて行っている。
小児科でも小学校でも、「書面がなければ、何もサポートできない。」と言われた。そこで、学習センターでにこちゃんを指導している人に「簡単なものでいいので、ニコには学習面でのサポートが必要だ、という文言を書いていただけませんか?」とお願いした。先生は、「保護者へのアドバイスはXXX先生の担当だから、XXX先生に相談してください。」と言われた。廊下であったので、XXX先生にお願いしたら、「じゃあ、話し合いの日を予約してください。」と言われた。「ただ一言書いた文章がほしいだけなのですが」と食いついても、「でも、話し合ったほうがいいので、新たに予約を取ってください。いつがいいですか?」と聞かれた。私は、「金曜日の今の時間にいつもニコを連れてきているので、その時間にしていただけるとありがたいです。」と伝えると、「金曜日は私には他の予約があって30分しか時間がないので無理です。」と言われた。あまりにもお役所仕事でびっくりした。XXX先生は今までにこちゃんを何時間もテストをして観察してきたわけだし、今もこうして毎週連れてきているのだから、にこちゃんの近況は同僚の先生に聞けばすぐにわかること。30分もあれば、「にこにはもう少し、言語および学習面でサポートが必要です。」と一言書くぐらいできるのではないのか? XXX先生とはわたしだって1対1で計5時間ぐらい話している。それなのに、なぜまだ「Beratung」のための「Termin」をとらないといけないのか?セミナーにも2回参加することを義務付けられ、それにも参加した。これ以上、お互いの負担を増やして何の得があるのかわからない。すぐ近くなら問題ないが、車で30分以上かかるところにそう何度も足を運ぶのはきつい。忙しい、忙しい、といいながら、自分たちで勝手に必要のない仕事を増やしているようにしかみえない。結局、みんな子供のことを考えているのではなく、仕事を増やしてその分稼ごうと思っているようにしか見えない。それとも子供のために親は無制限に時間を使って当たり前だと思っているのだろうか?





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最終更新日  2015年03月28日 02時28分14秒
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