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2週間後に最後の簿記のテストがある。前回のテストはかなり良い点で、勉強しなくてもそこそこの点はとれるのだなーという変な自信というか慢心というか、そんなものが芽生えてしまい、勉強する気にならない。でも、勉強しないといけないというあせりはあって、すごいストレス。
クラスメートも、「テストばかりで大変だよね。すごいストレスだよね。」と話している。 しかし、恵子の話を聞いていると、私の試験なんて、子供のお遊びレベルに思えてきた。 昨日、恵子から、「勉強しないといけないのだけど、あまりはかどらなくて、ちょっとパニック状態」というメールが来た。「パニック?」と聞き返したら、「だって、他の子は、試験まで8週間あって、7月は試験対策コースに参加するのに、私は北京に行くから勉強する時間が3週間しかないんだよ。試験勉強する時間が8週間あって、試験対策コースにも参加する子でさえ、8週間をこんなに短いと感じたことは今までなかったって言って、パニックになっているんだよ。北京でも試験勉強をするつもりだけど、丸一日はできないし、時間が足りないよ。」とあせっていた。北京に行ってまで、大学の試験勉強をするって、すごくばかみたいなことだと思う。午前中、中国語の授業に出て、午後は、化学や生物の勉強をするって、なんだか変な話だ。 しかし、そもそも大学の試験が8月にあるというのが変だと思う。恵子は、「6月に試験だったら、試験勉強をする時間がないでしょ。」と言った。 「今思うと、Abiturなんて大したことなかったなーって思う。それほど難しいわけでもないし、4教科だし、成績にはそれまでの積み重ねの点数も加味されるから、一発勝負というわけでもない。ギムナジウムと大学では、全然勉強の質や量が違うよ。」とぼやいていた。 恵子の在籍しているA大学は、「ガリ勉集団」というイメージを持たれているそうだ。学生が発行しているキャンパス誌に、「あなたにはどの学部が向いているか?」というチャートが乗っていて、一番最初の質問が、「Magst du Tageslicht?」(太陽の光が好き?)となっていて、それにJa(はい)と答えると、「B大学に行きなさい」というアドバイスに行き着く。そういう自虐的な話はキャンパスのあちこちに転がっていて、「昨日は何したの?」「友達とピザを食べたよ。」「ピザはなにか知っているけど、友達って何?」というジョークもあるとか・・・ 学生が教授を評価するシステムがあるのだが、大概の学生は、「講義が早すぎる」「難しすぎる」というコメントを書く。しかし、それに対しては、「それがこの大学のスタンダード」ということで、改善されることはないらしい。 ネットで、「東大は入試で合否が決まり、優秀な学生のみが入学できる。つまり、東大のレベルが高いのは、もともとの入学者のレベルが高いからだ。しかし、A大学は誰でも入学できると聞いている。それなのに、なぜ高いレベルが維持できるのか?」という質問を見つけた。恵子に聞いたところ、「1年生で振り落とされるから」という答えが帰ってきた。たぶん、それはA大学にかぎらず、欧米の大学は多少なりともそうなのではないだろうか? 特にA大学では、最初の1年目は試験が1回だけで、それが全て。極端な話、全く授業に出ていなくても、試験さえ良ければ問題はない。そういう意味では日本の大学と同じようにも思えるが、友達のノートをコピーしてそれを丸暗記すれば受かるようなレベルの試験ではないところが、日本の大学とは大きく違う。8週間試験勉強期間があっても足りないとパニックになっている。すでに夏休みに入ったが、明日も大学に行って、一日図書館で勉強すると言っていた。恵子が特別なわけではなく、周りの子はもっと勉強しているそうだ。ここの学生は、いったいいつ息抜きをしているのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年06月01日 13時42分36秒
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