ドイツでマルチリンガルを育てる

昨日、夫と息子二人が香港に飛び立った。
空港まで車で送った。お昼のフライトだったので、本当はその後に恵子のところに寄って、一緒にドライブとか観光をしたかったのだけど、「午後に試験があるから、時間がない」と断られた。それで、空港に行く前に、寄って、救援物資とバイオリンを渡した。ついでに、WGの中を見学させてもらった。思ったよりきれいな建物だったが、WGの中は、入った途端、散乱している靴と、ゴミ袋の山が目についた。恵子の部屋は思ったより広かった。バスルームも、まあまあきれいだった。ハイデルベルグにあった学生寮のイメージとはかなり違っていた。

賢浩は乗り物酔いがひどく、毎年飛行機に乗っているのに、毎回機内で吐く。
今回は、なんと、空港に行く車の中で、既に気持ち悪くなり、吐いた。
機内の中でも吐いたそうだ。
乗り物酔いは年齢とともに改善されるものだと思っていたが、賢浩の場合は全く変わらず。

私は一人きりの生活をエンジョイしている。ダイエットの絶好のチャンスだと思っていたが、やはり食欲には勝てず、ついつい禁断のものに手が出てしまう。
ひとりきりになってやりたいと思っていたことは、掃除。
いくら捨てても、夫が「どうして、子供のおもちゃを勝手に捨てるのか？」とか「これはまだ使える」といって、ゴミ箱からまた拾い出す。「壊れているから捨てた」と言っても、「これぐらい直せる」といって、捨てさせてくれない。しかし子供はどんどん新しいものを欲しがるから、家が物であふれている。みんながいない間に、ガンガン捨てようと思っている。

まずは一番汚い賢浩の部屋の整頓を始めた。香港に行く前に、「部屋を片付けろ！片付けられないのなら、ママが片付けるから、あとで文句を言うな！」と何度も言ったのに、片付けていかなかった。
ベッドの下から、空のジュースのボトルやお菓子の空き袋がたくさん出てきた。棚の中からは、カビが生えかけているビールの空き瓶とタバコさえ出てきた。「５」とか「４」のテストの答案もたくさん。その中の一つに「６」のテストもあった。「６」って最低な成績。先生が「君はデキる子なのだから、勉強することをあきらめないで。」とコメントしていた。情けない・・・・
クラスメートを評価する、ということを授業中したのだろう。「Du bist・・・（君は・・・）」と寄せ書きのように書かれた紙が出てきた。クラスメートからみた賢浩のキーワードは「nett（優しい）」「 lustig（面白い） 」「Süßigkeiten（お菓子）」。どうやら学校でもお菓子をいつも食べているようだ。家でもそうで、賢浩のかばんの中、ポケットの中、棚の中、ベッドの下はお菓子の空きクズばっかり。野菜を食べろと言っても「アレルギーがある」とふざけたことを言って、肉しか食べない。賢浩は太ってはいないが、お菓子と肉ばっかりの食生活なんて、体にいいわけがない。
賢浩の部屋には３つ棚があって、まだ１つしか片付けていない。あと２つから、いったい何が出てくるのか、怖い。