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一人暮らし(?)を始めて一週間がたった。
しかし、当初の計画とは大幅に狂い、ただただ自堕落な生活を送っている。家族の目を気にすることなく、好きな時間に好きなことができる素晴らしさ。食べたいものを食べたいときに食べたいだけテレビやネットをしながら食べることのできる快適さ。心のなかではいつも「明日こそ、勉強したり、もっと有効に時間を使おう」と思うのだが、なかなか実行できない。 それでも、3つあるバスルームを完璧なまでにピカピカに磨き上げたり、家の中を少しづつきれいにはしている。 恵子からは「暑くて、耐え切れない」というメッセージがよく入る。恵子の部屋は日当たりがいいし、1箇所しか窓がないから、風が吹き抜けないのだろう。「これなら、北京のほうがクーラーがあったから快適だった」と言っている。真夏のスイスより真夏の北京のほうが過ごしやすいなんて・・・。確かに暑い日が続いているが、我が家は快適。家の中にいれば、汗をかくこともないし、暑さに苦しむこともない。だから冷たいものを食べたい、飲みたいという欲求が生まれない。牛乳なんてコーヒーを飲むときにしか使わないし、麦茶もジュースも飲みたいと思わない。だから、1週間たっても冷蔵庫の飲み物が減らず、結局は捨ててしまった。一人暮らしの欠点は、食材をムダにすることが多いことなのだなーと気づく。 香港からはいろいろな写真が届く。すごく暑くて、日中は外に出る気にならない、と言っていた。観光しようとしても、「暑い」とニコちゃんは文句ばっかり言っているそうだ。ニコちゃんにとって、夏をアジアで過ごすのは初めて経験。比較的快適なヨーロッパの夏しかしらなかったので、高温高湿度の夏に相当参っているようだ。 賢浩から送られてくる写真は食べ物ばかり。でも、私のスマホの性能が良くないので、あまり鮮明に見えない。お皿の上に載せられているものがハムとポテトに見えたので、なぜそんなものをわざわざ写真にとって送ってきたのかと聞いたら、「ローストビーフとフォアグラ」と返事が来た。シャングリラ・ホテルで夫のいとこの家族と一緒にバイキングをしたそうだ。夫のいとこには二人子供がいて、女の子はニコちゃんと同い年。男の子はたぶん5歳ぐらい。二人ともインターナショナルスクールに通っている。ニコちゃんは、男の子と一緒に遊びたがったが、平日は午後4時までサマースクールで夕方しか時間がないそうだ。サマースクールだけではなく、習い事もたくさんしているので、夏休みといえどもスケジュールがいっぱいで、なかなかニコちゃんと遊ぶ時間がとってもらえない。 賢浩は、去年アメリカに住む義姉の家にお世話になったのだが、その時、義姉の旦那さんの妹の子供のJくんも来ていて、仲良くなった。今回香港でJくんと会うことを楽しみにしていたのだが、Jくんはこの秋からカナダの高校に通うことになり、すでに7月から現地入りしてサマースクールに通っているので会えない、という連絡をもらっていた。 とにかく、香港の教育熱は日本以上で、小さい頃から英才教育を受け、高校で留学する子が多い。 賢浩とニコちゃんが、少しは刺激を受けてくれるといいのだけど・・・・ 賢浩から、獣医さんのメールが転送されていた。「希望の時期は、ちょうどほかの研修生を受け入れる予定もあり、できません。他の日だったらできますよ。」という内容だった。賢浩たちの研修日は決まっているので、他の日に替えることはできない。とにかく今頃申し込むのは遅すぎるのだ。本人は香港にいるし、今は夏休みのところも多いのに、新学期までに見つけるのは不可能なような気がする。一体どうするつもりなんだろう??? 昨日、久々に外に出た。 まずは図書館へ行った。地元の図書館は小さいながら、DVDも借りられる。一人の黒人男性が一つ一つ丹念に見ながらDVDを探していた。彼はこの街の「難民収容アパート」の住人。図書館に来るたびに見かける。いつもDVDを借りている。貸出の列の私の前に彼が並んでいた。係の人が彼に「子供用の絵本とかを借りてみたら?簡単だし、勉強になるわよ。」とアドバイスしていた。彼は「でも、DVDほどは面白くないから・・・」と答えて笑いを誘っていた。会話を聞いている限りにおいては、かなり流暢にドイツ語を話していた。すごいな、と思った。 図書館の近くにアジアショップがある。見るたびに食品売り場スペースが減り、飲食スペースが大きくなっている。この店のオーナーとは5年前に同じ就職支援コースに通っていた。私は未だに就職活動をしており、彼女は店を構えてどんどん拡張している。この差はやる気の差なんだろうな、と思う。 久々に彼女と話したら「体調が悪くて、去年から店は息子に任せている」と言った。「長男はハンブルグの大学に通っていたけど、もう勉強したくないと言って、やめて戻ってきた。次男もRealschule卒業後、夜間のギムナジウムに通っていたけど、やめてしまって、店を手伝っている。夫も工場勤務をやめて、店で働いている。」と近況を話してくれた。「ストレスが多くて、体調を崩してしまったが、たぶん、更年期も関係あると思う。」と彼女は言った。 彼女に「髪は染めているの?」と急に聞かれたので、染めていないと答えると「全然白髪がないねー」と言われた。「抜いているからだよ。息子に抜いてって頼むと、面倒くさいからママも染めたら?って言われるけど、一度染めると染め続けないといけないから、それも面倒くさそうで・・・」と話すと、「私なんて、自分で染めているよ。」と教えてくれた。更年期とか、白髪染の話なんて、クラスメートとの間では絶対に出ない話題。同じ年代の人と話をすると安心するなーと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年08月11日 17時52分42秒
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