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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2015年08月27日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日近所の人のお葬式が墓地の隣のセレモニーホールで行われた。
近所の方だが、会えば挨拶を交わす程度であまり話したこともないし、お名前さえ知らなかった。
今週の月曜日に買い物に行く途中にたまたま会った別の近所の人が、「あそこの家の奥さんがなくなって、お葬式は今度の木曜日よ。」と教えてくれた。図書館に行って地元の新聞をみたら、お葬式の告知がのっていた。

私はドイツでお葬式に参列したことがなかった。お葬式の日程を教えてくれた近所の人に「何をきていけばいいのか?」「何を持っていけばいいのか?」と聞いたら、「着るものはなんでもいい」「何にも持っていく必要はない」と教えてくれた。
それでも不安で、クラスメートにも聞いてみた。
「黒い服装が良い。柄が入っているものはNG。紺はOK。」
「白いシャツを着る場合は、黒いジャケットを羽織ること。」
「サンダルはNG。」
「肩が露出しているのもNG。」
「花を持って行きたければ任意で。手ぶらでも問題ない。」
「お金を持っていく習慣はない。」
「埋葬をするとき、シャベルで土をすくってかける。」
「喪主や親族にお悔やみを伝えるときは、Herzlichen Beileidという。」
「その後、ケーキやコーヒーが用意されていることが多いが、そこまでは付き合わず、先に失礼しても問題ない。」

私は喪服を持っていない。それで、黒っぽいニットに濃紺のズボンという服装で参列した。
セレモニーホールは結構広く、前2~3列と後ろ2~3列にみんな座っており、中程に座っている人が誰もいなかった。一番最前列には親族が座っていた。故人の遺影などは何もなく、前方に花輪とろうそくが飾られているだけだった。故人の名前もどこにも書かれておらず、誰のお葬式なのか、見ただけではわからなかった。記帳するわけでもなく、誰が参列して誰が参列していないかなんて、親族には関係ないことなのかもしれない。
私の前に「普段着」(白地に花柄のブラウスにベージュのスカートとサンダル)の女性がいて、私はその人に続いて公民館の中にはいった。
その「普段着」の女性は、そのまま後ろの方の席に座ったので、私も真似てその隣に座ろうとしたら、私に葬儀の日程を教えてくれたおばあさんが、「ここにすわんなさい」と言って、自分の隣に招いてくれた。
式は、神父さんのお話が10分ぐらいあり、その後隣の墓地に移り、お墓ではなく、四角い箱のようなものの前で、故人に別れの挨拶をし、それで解散。
ヨハネスくんのお父さんとお母さんが「私たちは車できているから、乗せて行ってあげましょうか?」と聞いてくれた。「私は喪主にお悔やみを述べていないのですが、三々五々に帰っていいのですか?」と聞いたら、「お葬式の告知記事に、お悔やみの言葉はいらない。と書いてあったのよ。」と教えられた。私はそこまで気付かなかった。
彼らの話だと、普通親族は白い花を供え、関係の深い人は花を持っていったりするけど、そうでない場合は、セレモニーホールの入り口にカゴなどが備えてあって、そこにお金を入れたりするのだそうだ。今回はそれも固辞するとのことで、ヨハネスくんの両親は「カードを用意したからそれにお金をいれてポストに入れておくつもり」と言っていた。

今回のセレモニーは、たぶん、すごく簡素なものだったのだろう。そのせいか、参列者もカジュアルな格好の人が多くてびっくりした。クラスメートに教えてもらった「タブー」の格好をしている人が多かった。

とにかく、故人の冥福を祈りたい。





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最終更新日  2015年08月28日 00時49分48秒
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