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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2015年09月19日
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カテゴリ:子供
子どもたちの新学期が始まって1週間がたった。
何が大変かというと、やっぱりニコちゃんの宿題をみてあげること。
一人でやらせると、字が汚いし、間違いも多いので、ひとつひとつコントロールしてやらないといけない。万年筆で書き、インク消しを使ってはいけないことになっているので、ノートがグチャグチャ。きれいに書くように指導し、行からはみ出ないようにさせたり、大文字小文字やコンマ、ピリオドなどが抜けていないかいちいち注意を促さなくてはいけないので、ちょっとした宿題でも2時間はかかってしまう。とにかく、今年は子どもたちのためにもっと時間を使うと決心した。「いい加減にしろ!もう勝手にしろ!面倒見切れない!」と突き放さないで、最後まで辛抱強く向きあおうと思っている。1週間でその決意も揺らぎそうだが、宿題とピアノの練習はきっちりやらせ、夜遅くても9時には就寝させるように8時半からベッドの中で本を読んであげている。今週は成功した。

今までは私は友達の車で一緒に学校に通っていたが、そうすると行き帰りを彼女のタイミングに合わせることになる。それで今週からは自分一人で通うことにした。朝、ニコちゃんを送り出し、賢浩を車で途中まで送る。歩いても10分強の距離なのだが、とにかく賢浩は朝ギリギリまで起きてこないので、いつも遅刻スレスレで走って学校に行っていた。今までは自業自得と突き放していたが、今年は出来る限り手助けしようと思っている。とにかく、ママは自分のことを考えてくれている、と思ってもらうように心掛けている。

夏休み中に賢浩の部屋を掃除して、悲惨な成績のテストをたくさん見つけた。今年はその二の舞いにならないよう、今日は学校で何をするの?何があった?テストはいつあるの?とコミュニケーションをとるように努力している。

香港から帰ってきてから、賢浩は夫のいとこのCさんと毎晩9時頃長電話。香港とは6時間の時差があるから、Cさんは夜中に賢浩と延々と話していることになる。昨夜は12時まで話していた。フルタイムで大学で働いているCさんはいったいいつ寝ているのだろうか?
香港にいる時から二人は仲良しで、賢浩はCさんの子どもたちの面倒をよく見てあげていたそうだ。ドイツに帰ってくるときに、Cさんの3歳になる娘は賢浩に「いかないで」と言って大泣きしたらしい。それまでCさん家族とはあまり面識がなかったが、この夏休みでものすごく距離が近くなったようだ。今までもアメリカに住む義姉夫婦からは毎週賢浩に電話がかかってきていたのだが、今度から電話相手が増えた。賢浩には「こいつをどうにかしてあげなくてはいけない」という保護本能に働きかける何かがあるのだろうか?夫の親族がみんな揃いも揃って賢浩のことを気にかけているのが、ちょっと過剰だなーと感じる。特にCさんは自分自身3人のお子さんがいるのに、大丈夫なの?と心配になるほど。
Cさんは子供の頃アイルランドに移住して第1子を出産するまでアイルランドにいた。旦那さんもアイルランド人。クリスマスはアイルランドで過ごしているのだが、Cさんの子どもたちともすごく仲良しになった賢浩とニコちゃんをクリスマスにアイルランドに招待したいといってくれているらしい。「成績が良かったら・・・」という条件付きだそうで、来年の夏休みはアメリカに住む義姉夫婦が賢浩とニコちゃんにおいでと言ってくれている。ありがたい話ではあるが、いくら親戚とはいえ、みんなよくよその子供の面倒をみてあげようと思えるなー、私なんて自分のことだけで精一杯なのに・・・と思ってしまう。

昨日、恵子は大学の日本人会に出席した。恵子の大学には日本から留学してきている人が何人かいる。そういう人たちは日本の大学からの派遣で、2年ぐらいの期間こちらで研修するという人が多く、学生ではない。しかし、昨日は日本からの留学生も何人かいたそうだ。学士課程はドイツ語で講義なので、日本から留学してくる人はまずいない。しかし、修士、博士課程は英語で講義をするので、日本からの留学生にもハードルが低い。日本人会のあとも、いろいろと深夜まで学生さんたちとお話したそうだが、何故かみんな英語で話していたそうだ。みんな日本語ができるのに不思議だ。こちらで日本語を習っているという人もいたので、全員の母国語が日本語というわけではなかったそうだが、それにしても全員日本語が流暢にできるのになぜ英語なのかと聞いたら、英語の練習がしたいと言われたそうだ。でも、どの人も英語はペラペラだったそうだ。
英語が話せるとすごく世界が広がると思う。マルチリンガルの環境は子供の頃はきついけど、大きくなるに連れて得する事が増えるなーと実感する。





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最終更新日  2015年09月19日 15時54分12秒
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