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家に帰るなり、賢浩に「ママ、これ見て!」と、月曜日にあったフランス語の単語テストの答案用紙を顔の前に突きつけられた。成績は「2」だった。単語のテストで「2」というのを、どの程度評価していいのかわからないが、夏休み中に賢浩のタンスの中から「5」とか「6」の答案がたくさん出てきたから、それに比べれば、ものすごい飛躍。本人も「1でなかったのは残念だけど、なかなかいいスタートが切れたと思う」と満足していた。
木曜日にあったプレゼンテーションは緊張してしまい、「あー」とか「えー」とか詰まりがちで、10分のプレゼン時間を大幅に超過してしまったそうだ。あまり出来は良くなかったようでがっかりしていた。テーマはフォルクスワーゲンの排ガス不正問題だった。この問題、連日テレビのニュースでも大きく取り上げられているが、私のクラスメートの間では全然話題になっていない。私と同じく、フォルクスワーゲンのディーゼル車に乗っているクラスメートに話を振ったら、「はっきり言って、どうでもいい。私は今の燃費で満足しているし、文句はないよ。」と言った。VW社の不正によって、自分の車の価値が落ちなければ、特に問題ではない、と感じているひとが多いのかもしれない。 しかし、先日のニュースで、VWの本社のある町(Wolfsburg)では、緊縮財政の準備をしている、と報道していた。WolfsburgはVWの企業城下町で、失業者が増える懸念があるだけではなく、町自体も法人税の収入が減り、今までのように公共施設に税金を投入するのが無理になるだろうと報道されていた。 私のクラスでは、時事問題ではやはり難民問題がよく話題になる。「国境を閉ざすべきだ」と過激な発言も出る。でも、私達のクラスのほとんどが、実は生粋のドイツ人ではなく、他所の国から移住してきた背景を持っている。私以外はみんなドイツ国籍を持っているし、見た目だけでは私のように外国人とはわからない。私は自分にはドイツの難民問題を語る資格はないと思っているから、何も言わない。他のクラスメートについては、自分のことを棚に上げて、よくそこまで極端なことが言えるなーと心では思っている。 今日、健康保険会社から「臓器ドナー登録」についてのお知らせが届いた。 臓器、いわゆる心臓、肝臓、腎臓、膵臓、肺、などを死後にドナーできることは知っていたが、皮膚、血管、骨、眼球、心臓弁、腸なども対象になることを初めて知った。 幸い私は健康体だし、万が一の際に、お役に立てるなら嬉しい話だが、登録するのはちょっと怖い気もする。 最近、どんどん勉強する気が失せている。学校に行くのが苦痛でさえある。子どもたちにはがんばれーと言っておきながら、一番頑張ってないのは私。最近、日本に帰りたいなーとばかり思ってしまう。ドイツ語を勉強しなくちゃと思えば思うほど、ドイツ語を見たくも聞きたくもなくなる。なんでこんなにドイツ語ができないのか情けなくなる。学校に行けば行くほど惨めな気持ちになる。子供に説教する資格なんてないな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年10月02日 22時25分21秒
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