ドイツでマルチリンガルを育てる

今週末に夫のいとこCさんが香港から欧州に出張で来る。
恵子の通っている大学で学会があるそうだ。
週末は我が家に泊まってもらうと夫から聞いてた。
しかし、Cさんから「週末賢浩だけを連れてヨーロッパパーク（遊園地）に行ってもいいか？現地で一泊してもいいか？」と聞かれた。賢浩だけを連れて行くのは、小さい子（ニコ）がいると乗れないアトラクションもあるから、とのこと。ご自身の子供も小さいので、遊園地に行っても「お子様向け」の乗り物にしか乗れず、物足りないと感じていたらしい。だからこの機会に賢浩とおもいっきりはしゃぎたいのだそうだ。あと５年もしたら、自分の体力や気力もなくなると思うし、賢浩も４０歳を過ぎたおばさんと一緒に遊園地に行ってはくれなくなるから、とも言っていた。
ヨーロッパパークはこの辺では一番おもしろい遊園地で大人も楽しめると言われている。しかし、賢浩は一度も行ったことがなく、前から一度行きたいと言っていた。Cさんは、賢浩を連れて行ってあげるかわりに、今年はもっと勉強を頑張るように取引をしたそうだ。
姪や甥をかわいがるのは理解できるが、賢浩とCさんの関係はそこまで濃くないし、今年の夏に会ったのが４年ぶり３回め。それが今では毎日電話しあっている仲。何だが不思議だ。

Cさんは香港に移住する前は、ダブリンに住んでいた。私達がダブリンに遊びに行ったとき、車で送迎してくれたり、彼女のアパートを貸してくれたり、すごく親切にしてくれた。一番忘れられないのが、彼女の車の中で当時３歳だった賢浩が吐いてしまい、車を汚してしまったこと。その時Cさんは２０代前半だったと思うが、「気にしないで。それより賢浩を早く部屋に連れて行ってあげて。」と自分の車よりも賢浩の心配をしてくれた。優しい人だなーと思った。私なら、車を汚されたことに腹を立てたと思う。そして、いつまでも根に持っていたと思う。
私にはCさんの賢浩に対する世話焼きぶりを理解できないのだけど、それは私に優しさが足りないからなのかもしれない。来週テストがあるのに、Cさんがこの時期にうちに来るのはちょっとなーなんて思っていた私には、Cさんのことは一生理解できないかもしれない。