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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2015年10月25日
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:カテゴリ未分類
夫のいとこのCさんが昨日我が家に来た。
スーツケースを3つも抱えてきた。
普通飛行機で預けられる荷物は23kgまでだったと思うが、Cさんの場合、一つに付き23kgまでのスーツケース2つと大きなリュックとハンドラゲージサイズのスーツケースで、荷物の総計80kg。そのうちのほとんどが我が家へのおみやげだった。本当にものすごい量。
「日本の食材に飢えているでしょ?」といって、どや焼き、日本のスナック、ノリ、ラーメン、うどん等の乾麺、日本産の米、日本産の果実酒3本(梅酒、梅しそ酒、梨酒)などなどのほか、なんと香港で日本レストランを経営する友人に頼んでくれたという新鮮なまぐろの刺し身とホタテの刺し身までもって来てくれた。そのほか、子どもたちや夫にもそれぞれの好みに合わせて信じられないぐらいのおみやげの数々。あまりの量にびっくりした。
Cさんにはお子さんが3人いて、それぞれへのお土産として、プレイモービルのアドベンツカレンダーを買おうかな?と思っていた。しかし、3箱も買うとかなりかさばるので、持って帰れるかどうか確認してから購入しようと思っていたが、3箱どころか、10箱買っても余裕なほど帰りのスーツケースはガラガラ。
今週はスイスとイギリスの大学で学会があるそうだが、それが終わったらまた我が家に1週間ほど滞在してくれるのだそうだ。来週はちょうど子どもたちも秋休みで1週間学校がない。
私は火曜日に租税法のテストがあるし、来週も学校は通常通り授業。あまりおもてなしはできないのだけど、Cさんは特に賢浩と会うのを楽しみにしていたようで、私がいないほうがかえって都合がいいかのかも・・・

Cさんは本当に明るい人で、我が家の空気も明るくなった。
別に今までが暗かったわけではないが、いろいろなことでギクシャクはしていた。
夫にイギリスへの転職話が持ち上がり、今その決断を迫られている。
夫は家族と離れたくないので、あまり乗り気ではない。しかし、私はすごくいいチャンスだと思っていて、どちらかと言うと、夫にこの話を受けて欲しいと思っている。
もちろん、私はイギリスについていく気はない。自分の学校のこともあるが、子どもたちのことを考えると、私と子供はドイツに残ったほうがいいと思っている。何かあればすぐに恵子の元に駆けつけることもできるし、賢浩もドイツでAbiを受けたいと言っている。にこちゃんに関しては、どちらで暮らしても大差ないと楽観的に考えている。
私としては、3ー5年別々に暮らして、その後にこちゃんと私がイギリスに移るのがベストだと思っている。田舎暮らしもちょっと飽きてきたなーと思っていたので、ロンドン近郊に住めるのも魅力的。
そんなことを考えると、今こんなにドイツ語に苦労しながら税法を学んでいるのがなんのためななのかわからなくなり、テスト勉強にも身が入らない。でも、夫は土壇場でこの話をキャンセルするような気がする。
とにかく5年後に後悔しない選択はどれなのか迷っている。夫の理想(やりたいこと)と私の理想がかなりずれていることは前々から感じていたが、今回のことでも意見が食い違い口論が絶えない。口論が絶えないのは、今回に限ってのことではなく、ヒートアップして怒鳴り合うことも何度となくあった。Cさんに、私達の口論が賢浩の反抗的態度にもつながっていると指摘された。つまり、賢浩は私達が口論するのを見たくない、聞きたくないから、心を閉ざしてバァーチャルの世界(PCゲーム)に没頭してしまうの。とのこと。
もし、そうであるとすれば、余計に夫がロンドンに行くのがいい選択のように私には思える。

今、私と恵子はお互いを思いやることができるいい関係にあると思う。それはお互いに離れて住んでいて、衝突することがないからだと思う。

家族5人中、3人がドイツ、1人がスイス、1人がイギリスに住むのは、ばらばらだし、何より経済的に大変だ。それでも私は今の状態を続けるよりは、関係が良好になるような気がする。しかし、夫は家族がバラバラに住むことはしたくない、と譲らない。
「・・・・四十にして惑はず、五十にして天命を知る・・・・」というが、私達には残念ながら全然あてはまらない。





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最終更新日  2015年10月26日 00時16分23秒
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