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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2015年10月31日
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:カテゴリ未分類
心身ともにクタクタな一週間だった。
昨日は世界貯蓄デーで、子どもたちが銀行に預金をするとプレゼントがもらえる日。
ニコちゃんも貯金箱に貯めた小銭をもって銀行に行った。
途中でニコちゃんの同級生とママに会った。
彼らも銀行に行ってきた帰りだった。
「XX銀行と00銀行に行ったけど、どちらもすごい人で、00銀行の方はもうおもちゃが残っていなかったわ。」と教えてくれた。
4時頃に行ったのだが、ママさんが言ったとおり銀行は小さい子連れの親子で賑わっていた。
受付は一箇所。お金の計算をする人と記帳する人の二人一組で対応してくれているのだが、一人ひとりにかける時間が長い。
まず、子供が貯金箱を渡す。
係の人が貯金箱を鍵で開けて中身をコイン選別の機械に投入。計算し終わると、その額を記帳係に伝え、記帳係は通帳に記帳し、さらに受取書を書き、親にサインをさせる。
その後、親に今500ユーロ以上貯金をするとこんな特典がありますよ、と銀行のセールスを伝える。記帳された通帳を返し、子供にどのプレゼントが欲しいか聞いてから渡す。
一人に5分以上かかるので列が全然進まない。
ようやくニコちゃんの番になったが、すでに並び始めてから1時間以上が経っていた。ディズニーランドの人気アトラクション並み。
ニコちゃんは小銭が詰まった貯金箱を渡したが、なんと中味は4ユーロ67セントだった。ニコちゃんはシャボン玉セットをもらっていた。プレゼントはおもちゃ屋で買えば3ユーロぐらいの品が並んでいた。銀行にとっては、今日は赤字覚悟の日なのだろうな。
まあ、これをきっかけにうちの子供たちはこの銀行で口座を開いたわけで、今後ずっとここの顧客であり続ける可能性は高い。長い目で見たら、プラスになることのほうが多いのだろう。

昨日、出張からCさんが戻ってきた。
イギリスの某大学で世界のトップクラスの大学関係者が集まる会議があったそうだ。出席者の大学はそうそうたるもので、アジアからはCさんの所属する大学のみの参加だったそうだ。私が「でも、アジアでトップの大学って東大じゃないの?」と聞いたら、「東大やシンガポール大学はランクを上げてきているけど、比較的新しい大学だから、名門の仲間に入らない」と言った。えっ?そうなの? Cさんは「私の大学はどんどんランクを下げているのだけど、それは政治体制に問題があるからどうしようもできない」と言った。
Cさんの大学は恵子の通っている大学との提携も模索していて、そのために今回Cさんは恵子の大学関係者とも話し合いをしたそうだ。大学の人は、「スイスでは、ある一定の資格があれば、誰でも大学に入れるんですよ。でも、2年生になれるのは半分だけです。だから大学の水準を保つことができるのです。」といったそうだ。Cさんは「それは人材の無駄遣いですね。なんで入学時点でセレクトしないのですか?お金だって無駄ですよねよ。」と聞いたら、「スイス全体がそういう仕組みで、それを是としているのです。」と言われたそうだ。
私は世界の大学事情をよくは知らないが、東大がこういうミーティングに呼ばれないのは、英語力の問題ではないのだろうかと思う。Cさんはアイルランドで育ったので、バリバリのアイリッシュ・イングリッシュを話す。賢浩はよく彼女のアイリッシュ・アクセントをからかっている。彼女の上司はイギリス人。ミーティングに参加した大学は、オックスフォード、ハーバード、ケンブリッジ、MIT、スタンフォード、コロンビア・ブリティッシュ、・・・・と英語圏ばかり。国際的な交流を持ちたいと思ったら、やっぱり英語って重要なんだなーと改めて思った。

Cさんは、ミーティングでは食べてばかりで、この数日間で確実に太ったわ、と嘆いていた。それで、昨日は「これからジョギングに行こうよ。」と賢浩を誘って夜の10時過ぎに出かけていった。なんだか、二人の関係が、伯母さんと甥(正確には甥ではないが)というよりも、姉と弟、もしくは、恋人同士のようで、ちょっと違和感がある。
でも、賢浩はCさんとは気が合うようで、Cさんの言うことには一応従う。Cさんの影響か、大学に行くことにもすごく前向きで、博士課程までいきたいとさえ言い出した。今週の職業研修でも、毎日きちんとどんなことをしたか日誌につけており、家に帰ってきてからも詳しく説明してくれる。楽しかったようだが、薬剤師になりたいとは全く思わなかったそうだ。

子どもたちも秋休みに入り、Cさんも休暇をとってあと1週間ここに滞在してくれるそうだ。ハロウィンでは、衣装を着て、お菓子をもらうために近所を一緒に回ろう!と子どもたちをけしかけている。私は、ハロウィンが大嫌い。よその子どもたちが我が家にお菓子を貰いに来るのも鬱陶しいし、自分の子どもたちにもそういうことはしてほしくない。でもCさんは「なんで?おもしろいじゃない。パーティーだもん。楽しもうよ!」というスタンス。こういう楽しい人だから、賢浩もニコちゃんもすごくなつくのだと思う。その反対に、真面目で堅物の恵子はなじめないのだろう。

子どもたちは休みだけど、私は金曜日にまたテストがある。毎日学校に通い、2週間に1回はテストを受ける日々。いろいろなことを考えるとどんどんネガティブになっていく。なんでこんなことしているのかな?と何もかも投げ出したい気分だ。あーあ、私もCさんのように生きることができたらなーと溜息をついてしまうのだ。





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最終更新日  2015年10月31日 16時51分34秒
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