|
テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:カテゴリ未分類
最近は日が暮れるのも早いので、ニコちゃんのサッカーの練習は車で送り迎えをしている。
寒いのにグランドで練習をしている。わが町には体育館が4つもあるのだが、他のクラブ(バレー、ハンドボール、体操、バドミントン・・・・・)も体育館を使っているので、サッカーなどは冬場であっても外でやることになる。 ニュースでは体育館が難民収容所になっているので、通常の体育の時間さえも確保できない学校がドイツ国内に数多くあると報じていた。それを考えれば文句は言えない。 サッカーの送り迎えをする時、スタジアムの入り口付近の駐車場は大混雑。通路にまで駐車をする人がいる。先日は、車を駐車場から出すのにものすごく手こずった。隣の人が出すのを待っていたら、「先に出てください。そうしないと私の車出せません。」と言われた。確かにそうなのだけど、私も後方に縦列駐車している人が先に出してくれないと怖くて車をバックさせられない。しかし、後方に縦列駐車している人がいつ車に戻ってくるかわからない。入口付近だったので、たくさんの人が歩いていて、それも怖かった。何度も何度も切り返して、通行人から「もう少しバックしても大丈夫」と声をかけてもらいながら、冷や汗もので駐車場から出た。 昨日は、雨だったので、朝、賢浩をギムナジウムの入口付近まで送った。すごい車の列だった。校舎の前でおろし、そのまま駐車場の中にはいって一周してから出ないといけなかった。こんなにたくさんの親が子供の送り迎えをしているのか、とびっくりした。雨だったということもあるが、ものすごい渋滞だった。 夕方、賢浩は町のブラスバンドの練習にでかけた。雨がひどかったので、車で送ってあげた。帰りも迎えに行ったのだが、建物の前は車の列。うちからはどこに行くにも近いので、子供を車で送迎することは滅多にしない。だからこんな状況になっているとは知らなかった。目的地まで運転するのはいいが、駐車するのが苦手。しかも、学校までもブラスバンドの練習場所までもともに車で2分の距離なのだが、その中でさえ賢浩はスマホを手放さずゲームをしていた。「あなたのゲーム時間を確保するために送り迎えをしているわけではない。その態度はありえない。もう二度と送り迎えしない。」と伝えた。まったく腹が立つ。 来週、またテストがある。今回は国民経済。テーマは「魔法の四角形(magische Viereck)」。 適度な経済成長、貿易収支の均衡、物価の安定、高就業率・・・この4つが経済政策の最大目的なのだが、この4つを同時にすべて成就させるのは不可能なので、魔法の四角形と呼ばれている。 これは1967年に制定された「経済安定法」に基づいてたもので、経済学に疎い私には、日本でもこういう定義があるのかどうかわからない。 「環境保護」と「資産の公平な分配」を足して「魔法の六角形」という言い方もある。 まず、適度な経済成長だが、国内総生産の成長率2.5-3.0%が目標数値。 貿易収支バランスは、ゼロが望ましいが、1.5%以内が目標。しかし、ドイツは輸出が多いので、いつも大幅な黒字を計上している。 物価はインフレ率2.5%以内を目標にしている。 そして、高就業率。失業率が2%以内であれば就業可能者がすべて就業している状態とみなされる。よって、当然目標も失業率を2%以内におさえることになる。 失業の原因は、大きく分けで4つある。 1つは、季節的失業。 工事現場や観光地のホテルや造園業などは季節により需要の変動が激しく、一時的に失業状態になる。 2つめ、摩擦的失業。 会社が倒産したり、自己理由による退職で失業状態になること。 3つめは、構造的失業。 ある一定の職業または地域における労働市場の求人数の低下により起こる失業。合理化により単純労働者が職を失うものここに含まれる。 4つめは、循環的失業。 景気の後退により生じる失業。 1、2については政府は対策の術がないが、3、4については失業率を減らすように政府は政策を打ち出す。「どのような対策がとられるか?」というような問題が今回のテストになる。 3では、ドイツでの典型的例は、北海地域での造船業、NRW州の炭鉱業、Saarlandの製鉄業 なのだそうだ。私の住むBW州では、Rastattという都市に補助金を出してダイムラーを誘致したのが代表例と先生が授業で説明した。その時「ズブ ペンツィョーン」という単語を先生は何度も発した。私は「えっ? Pension(恩給)? Such Pention? 恩給を探す? どういうこと?」と頭の中がハテナでいっぱいになった。何回聞いてもそれ以上聞き取れなくて、休み時間にクラスメートに聞いたら、「Subvention(補助金)」のことだった。私は補助金というと「Zuschuss」という単語しか知らず、他の言い方があるのを知らなかった。 それから、先生は何度も、「昔は北海でタンカーを造っていたが、今はすべて韓国で作られている。」と言った。韓国の造船業が盛んだとは知らなかった。だって韓国のニュースなんて耳にすることはここではまずないから・・・ ドイツでは東西の差があるのは知られているが、南北の差も大きい。南ドイツの失業率は北の半分以下。2015年7月の失業率統計では、バイエルン州3.4%、BW州3,8%なのに対し、ブレーメンは11%、NRW州は8.1%。これは、北ドイツにあった伝統的産業・工業が廃れてきたことも一因だと先生は説明した。 4の循環的失業においては、政府は景気高揚と失業者対策として循環的政策を打ち出す。 近年では2009年の不景気での「Konjunkturpaket」が記憶に新しい。「政府はどのような対策をうちだしたか?」という問に対する答えとして、「定率減価償却」「特別減価償却」「短縮労働に対する賃金補助」「減税」「Abwrackprämie(新車に買い換える場合に中古車を一定価格で買い取る制度)」などは必ず覚えるようにと言われた。 基本的には難しい問題ではない。でも、例えば、「インフレの要因を4つあげ、それぞれを説明しろ」などという典型問題を日本語で書くのは簡単だが、ドイツ語に作文することが私にはものすごく難しい。小学生1年生が書いたような文章になってしまう。これが日本語なら・・・といつも思う。なんでこんなにドイツ語が上達しないのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月21日 18時50分24秒
コメント(0) | コメントを書く |