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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2016年06月14日
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カテゴリ:子供
今日は賢浩のアメリカ留学に必要な学生ビザのインタビューの日だった。
朝7時45分が予約時間。その時間しか空きがなかった。そもそもどの日も朝7時台か8時台の予約時間しかなかった。うちからだと車で3時間、電車で4時間かかる。今朝は3時起きで賢浩は夫とともに車ででかけた。7時過ぎには領事館に到着。指定の書類を提出し、インタビューに呼ばれるまで待つ。この待ち時間が1時間ぐらい。面接には夫も同席した。面接は英語かドイツ語か選べるらしく夫が英語を指定したそうだ。
「あっお父さんも一緒なんですね。それにしても君はラッキーだね。アメリカで勉強させてもらえるなんて。誰がお金を出すの?」と聞かれたらしく、賢浩は「父です」と答えたそうだ。「アメリカで高校を卒業したら、そのあとはどうするつもり?」という質問に「ドイツに戻って大学で勉強したい。」と答えたら、「そう、頑張って、」と言われて面接終了。銀行の残高証明も必要なかった。義姉夫婦の存在も何も話していない。アメリカではどこに住むのか?とか十分な資金があるのか?とかなんでアメリカで勉強したいのか?とかそんな質問はなんにもなかった。拍子抜けするぐらいあっさり終わったそうだ。4-5日でビザのついたパスポートを郵送で送り返してくれると言われたとのこと。こんなに簡単にビザが下りるとはびっくりした。

面接は待ち時間が長いと聞いていたので、万が一を考えて、午後5時近くの電車の切符を購入していた。しかし、早く終わった時のことを考え、割高ではあるが、ミュンヘン市内乗り放題ができ、時間変更可能な切符にしておいた。それにもかかわらず、賢浩は間違った電車に乗ってしまい、結局は追加料金というか、新しく切符を買いなおさなくてはいけなかったらしい。馬鹿すぎてびっくりする。
私は仕事の日だったのだが、5時過ぎに携帯電話を見たら賢浩から着信歴がたくさんあったのでびっくりした。仕事中私は携帯をみないし、音が出ないようにしているので気づかなかった。

家に帰ってから簡単に夕飯を用意し、にこちゃんに宿題を教えていたら、賢浩から「XX駅まで迎えに来て」というメールがあった。ネットで調べたら、20分待てば我が家の最寄り駅まで来る電車に乗り換えられる。それを教えた。結局私は迎えに行かず、賢浩はローカル電車に乗り継いで最寄り駅まで来て、そこから歩いて帰ってきた。それが腹立たしかったようで、怒りの矛先が私ではなくにこちゃんに向かった。とにかく賢浩のにこちゃんへのあたりが強すぎて異常性を感じるほどだ。にこちゃんも賢浩のものを勝手に使い、「使ってないよ」などと嘘をつくので、非はあるのだけど、それを差し引いてもやり過ぎだと思う。

にこちゃんはにこちゃんで「賢ちゃんだけ日本に行ったりアメリカに行ったりずるい。」と不満があり、賢浩は賢浩で「ママはにこちゃんの面倒しか見ない」と性格が歪んでいく。平等に扱っているつもりなのに、あちこちから文句が出て、やってられない。賢浩のアメリカ行きが99.9%現実味を帯びてきて、正直ほっとしている。これ以上一緒にいたら憎しみ合いそうで怖い。早くアメリカに行って欲しい、というのが本音だ。

夫に午後7時半ごろ電話をしたらまだ職場にいた。今朝は賢浩の面接に付き添ったので、出社が遅れ、その分遅くまで残って仕事をすることになったのだ。朝3時起きで3時間半運転し、面接に付き合い、10時間仕事をする。賢浩は夫にぞんざいな態度を取ってばかりなのに、なんでそこまで面倒を見てあげられるのか不思議。

そういえば、昨日、にこちゃんに算数を教えていて、何度説明しても理解しないので、イライラしてしまった。夫が「昼ごはんを作ったから、先に食べよう。」と言い出した。でも、一度休憩が入ってしまうと、にこちゃんを勉強態勢に戻すのは至難の技。私としては区切りのいいところまでさせてからご飯にしたかった。「これが終わらないとお昼ごはんは食べられないよ。」と言ったら、「それは躾という名の虐待だ。どうして日本人はそうなの?躾といって子供を山の中に置いてきぼりにするとか、考えられないよね。」と言い出した。あのニュースを夫も知っているなんてびっくりした。私はこのニュースを聞いた時、「私も同じことをやりかねない」と思った。しかし、夫には論外のことらしい。私の教育方針は間違っているのかもしれない。





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最終更新日  2016年06月14日 06時20分12秒
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