ドイツでマルチリンガルを育てる

昨日は今年最高気温だったが、今日も暑い。
職場では窓を開けていれば結構快適に過ごせるのだが、鳥の鳴き声がうるさい。同じ研修生のメリちゃんは、「鳥がうるさすぎるから、窓を閉めてもいい？」と言って窓を閉めてしまった。
まあ、それでも普通に過ごせる。行き帰りの車の中も、山道なので窓を開けていればクーラーをつける必要はない。家でも上階は暑いけど、１階は涼しく快適で、ものすごく暑くても外に出なければ、クーラーや扇風機がなくても大丈夫。だから今年一番の猛暑といっても、日本の夏とはぜんぜん違う。

火曜日にマンモグラフィー検査に行った。結果は後日自宅に郵送してくれると言われた。想像以上に痛い検査だった。

木曜日に出勤したら、メリちゃんが「待ってたよ。火曜日と水曜日は一人で寂しかったよ。」と言ってくれた。メリちゃんはすごく上手に社長たちとコミュニケーションをとっている。
「ねえ、社長の態度が柔らかくなったと思わない？あなたがいない時、いろいろなこと言われてしまって、結構へこんだんだよね。それで社長に「私たちはここに研修しに来ているんです。いろいろなことを教えてもらわなければ、どうやっていいのかわかりません。これをやりなさい、という指示だけで、期待通りの結果を出せると思われても困ります。」ってはっきり言ったのよ。社長は「あなた達は理論をもう学んできたんでしょ？」と言ったけど、「理論は習っても、どのように応用させるかは試行錯誤の段階です。実践は理論通りには行かないことも多いし、実際に働いてみて初めて目にする事柄も多いのです。」って反論したの。だから、今日は結構丁寧に教えてくれると思わない？」と言った。すごいなーと思った。
社長たちは本当に忙しそうで、いちいち質問するのが申し訳なくて、私は一つづつ聞かないで、まとめて聞くようにしている。でも、聞こうと思った時に「今忙しいから・・」と言われてしまったら、終わりで、それ以上先に事が進まない。
メリちゃんは疑問に思ったことはすぐ聞く。
またメリちゃんは電話対応や顧客対応もしているのだが、そういう姿を見ると自分が本当に情けなくなる。
私はメリちゃんより６ヶ月早くここにいるのに、メリちゃんのほうがすっかり馴染んでいる。
でも、メリちゃんがいてくれて、ほんとうに良かった。昨日も今日もお昼ごはんは外に食べに行った。メリちゃんは事務所から歩いて１０分足らずのところに住んでいるので、いろいろな店を知っている。メリちゃんといると昼休みの１時間があっというまに過ぎてしまう。

今週は恵子が家に帰ってきていた。火曜日の夕方に来て、今日の昼過ぎにスイスに戻って行った。夫は月曜日からミュンヘンで今日の夜帰ってくるので、恵子には会えなかった。恵子はとっくにセメスターが終わっていて、現在夏休み中なのだが、試験が８月にドカーンとあって、その準備コースに参加するため、ほぼ毎日大学に通っているそうだ。家にいる間も「勉強しないと・・・」と言いながら分厚い専門書を読んでいた。セメスターの終わりに試験をしてから夏休みにすればいいのに、なんで試験の前に夏休みを挟むんだろう？　恵子いわく、勉強しないと試験に受からないから、勉強する時間確保のために夏休みがある、とのこと。夏休みなのに、バイトをする時間も車の免許を取る時間もないなんて、日本の大学も理系はそんな感じなんだろうか？