ドイツでマルチリンガルを育てる

レゴランドに行ってきた。
電車で行き、帰りは夫に車でピックアップしてもらった。
この時期のレゴランドは、朝10時開園、午後8時閉園。
朝から晩まで目いっぱい遊ぼうと６時に家を出て朝いちの電車に乗った。
ところがStuttgart到着が遅れ、ICE（ドイツの新幹線）に乗り遅れた。
切符をすでに購入していたのですぐにインフォメーションに行き、事情を説明した。
係りの人はアジア系の人だった。
彼女は淡々と「行先はレゴランドですね」といって、次のプランをプリントアウトしてくれた。
なんと７０分後の電車。しかもICEではなく、快速。レゴランド到着は11時過ぎ。
私は「もっと早い電車はないですか？」と聞いた。
すると係り員は「もっと早いプランがあればそっちを渡しています。わざわざ遅い電車を教えるわけないでしょ。」と馬鹿にしたような口調で言った。確かに彼女の言う通りなのだけど、彼女のふんぞり返っている態度に驚いた。
私は「切符はすでに購入しているのですが」とみせたら、「電車が遅れるのは仕方ないこと。この切符で問題ない。」といって、切符の裏側に「XXX遅延」と書いてスタンプを押してくれた。
電車が遅れたことにより、こちらの計画が狂い、次の電車まで一時間以上待たないといけないのに、謝罪の一つもないのか！と腹立たしく思ったが、ここは日本ではなくドイツ。電車が遅れたのは係り員のせいではないので、彼女が謝る必要はない。しかし日本式の対応に慣れている者にとって、次の電車に乗れば問題解決、という姿勢が納得できなかった。

結局レゴランドについたのは11時10分。そこから入場券売り場に並んだ。
オンラインでも買えるのだが、「優待券」を使う場合は窓口で買わなくてはいけない。私は子供の無料券を持っていたので、窓口で買うことにしたのだが、ほかの人もいろいろな優待券を窓口で提示するので、その度に係り員がそれが本当に有効かどうかチェックするため、一人ひとりの対応時間が長い。私の前の前に並んでいた人は、何かの会員のようなカードを提示していた。係り員はいったん奥に引っ込んでほかの人にそのカードが使えるのかどうか確認していた。そして分厚い名簿を持ち出して、彼女の名前を探し始めた。結局使えるものだったようで、彼女は無料で入場券をゲットしていた。
私の前の人は、スマホにダウンロードした「子供無料券」を見せていた。係りの人は「プリントアウトしたものでないと有効ではない」と言った。しかし、彼女はあきらめず、交渉していた。係りの人はまた奥に引っ込んで、別の人に相談していた。私は何枚か無料券を持っていたので、前の人に一枚あげた。彼女は係りの人に「この無料券がありますから」といって私があげた無料券をみせた。すると係りの人は「この無料券はここでは使えません。」と言った。いろいろもめて、結局彼女が見せたスマホの無料券の扱いは協議中になったようで、その間私に対応してもらえた。私はもう1種類の無料券を見せたら、あっという間に入場券を購入することができた。入場券売り場の列は大したことなかったのに、入場できたのは11時半だった。当初の計画より1時間半の遅れ。

ものすごい人で、どのアトラクションも45分から1時間待ち。入場してから気づいたのだが、レゴランドにもTDLのファストパスのような制度があって、ほとんど待ち時間ゼロでいろいろなアトラクションに乗れる。利用者はたまごっちのような電子機器を持っていて、それを係員に見せるだけ。次回来たときはその制度を利用しようと思ったが、今回は全くのリサーチ不足だった。

レゴランドは赤ちゃんからお年寄りまで楽しめるところではあるが、やはりメインターゲットは小学生だと思う。にこちゃんにはドンピシャリの場所だった。恵子が4歳、賢浩が2歳の時にデンマークのレゴランドに行ったことがある。そのときは身長制限で乗れないアトラクションも多く、公園内のいろいろなレゴフィギュアを楽しむことがメインだったが、今回は一つでも多くのアトラクションを楽しむことに専念した。ひとつ終わると、次のに並ぶ、の繰り返し。４D映画館もあった。内容は私にとっては面白くもなんともないものだったが、にこちゃんは喜んでいた。入口で３Dメガネが配られた。戦闘機（？）が飛ぶ場面では風が吹いてくるし、雨が降る場面では天井から水滴（？）が落ちてきた。

アトラクションの営業は午後7時まで。午後6時を過ぎたらすくかな？と思っていたが、そんなことはなかった。7時まで目いっぱいアトラクションを楽しみ、その後はお土産物ショップへ。そう考える人は多いようで、閉園まで混雑は続いた。午後8時といっても明るいので、もっと遊びたい、まだまだ遊び足りない・・・という気分になる。にこちゃんは最後に大きなレゴセットも買ったし、大満足の一日だったと思う。私も子供に一日付き合ってクタクタ。