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テーマ:海外生活(7774)
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日本にいる友人はオリンピック三昧の日々らしく「卓球男子ドイツに勝った」と昨夜もラインが来た。
その前は「卓球女子ドイツに負けてテンション下がった」とラインに書き込んであった。「ドイツなんて3人中2人が韓国人と中国人。ドイツ人じゃないじゃん!ずるーい」と文句を垂れていた。まあその気持ちはわかるけど、結構複雑な気分になった。うちの子たちはどこから見てもアジア人。イギリス人とかドイツ人というと「えっ?どこが?なんで?」と思われるだろう。かといって日本人と言っても「日本に住んだこともないのに、日本人とはいえないじゃん」と言われるだろう。ドイツ人と日本人のハーフなら、抵抗感は少ないだろうし、これがアメリカなら「アメリカは人種のるつぼだから」と理解できるのだろうが、ドイツ人なのに顔はアジア系というのが違和感なのだろう。私の友人がもった抵抗感はそのままうちの子供たちが直面する問題でもある。友人の放った一言は結構心に刺さった。 昨日はにこちゃんとクマ牧場に行ってきた。クマがいる場所はフェンスで囲われていて、私たちは遊歩道を歩きながらクマを見る。急斜面で森のようになっているので、クマがいつでもどこからでも見えるわけではないが。それでも2kmのトラックを一周する間に必ずどこかで遭遇できる。一緒に生息しているオオカミはなかなか見られない。昨日は運よく帰るときに一匹遠目から見ることができた。 黒い森の中にあるのだが、駐車場が結構ガラガラだったのでびっくりした。入口で入場料を払う。大人5ユーロ、子供4ユーロで、犬は1ユーロと表示されていた。犬も「ゲスト」になるので、ところどころに犬用の水がおかれ、犬のふん用のビニールなども完備されていた。犬連れの人も結構いて、にこちゃんは「あの犬かわいい」とクマよりも犬に夢中になっていた。 入口でもらったパンフレットによると、ここにいるクマたちは結構不遇な生い立ちを背負っているらしい。もともとは野生のクマだったが、人々が餌をあげてしまい、それに慣れてきてだんだん餌欲しさに自分から民家に近づくようになり、人に危害を加える恐れがあるので捕まえられてしまったクマ、サーカスで劣悪な環境下におかれ、盲目になってしまったクマ、サーカスで無理やり芸を仕込まれビッコになってしまったクマ。ここにいることがクマにとって幸せなことかどうかはわからないが、広い敷地で自然に近い環境で暮らせているので、少なくともサーカスや動物園よりは快適ではないかと思う。ここのパンフレットを読むと、サーカスって最低だな、と思う。ここにいるクマたちが静かな余生を送れることを切に願う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月16日 12時09分45秒
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