ドイツでマルチリンガルを育てる

先日恵子とスカイプで話した。
頭に来たことがある、と恵子は前置きをして２つのエピソードを話してくれた。

恵子がむかついた話のひとつが、日本の某女性アイドルグループの歌詞。
私は「嵐」以外のアイドルに興味がないので、そのグル―プをよくしらないのだが、恵子によると、その女性アイドルグループは「女の子は少々バカでもかわいければそれでいい」というような内容の歌を歌っているとのこと。「女性を馬鹿にしている。そんな歌を自ら歌うから、いつまでたってもそういう考えを持つ人が減らないんだ」と言った。私は「彼女たちはある意味かわいくてなんぼの商品。その子たちがそういう歌を歌っているからと言って、すべての女性がそうだとはだれも思わないよ。嫌ならそんな歌を聞かなければいい話」と言っても、納得していなかった。

もうひとつも似たような話で、恵子と同じ大学で機械工学を勉強している友人の経験談。
どこの大学でもそうだと思うが、機械工学部に在籍している女性は少ないので目立つ。恵子の友人の去年の試験結果が、同じ学部の男子学生Ａとおなじだった。すると周りの学生がＡに向かって、「お前、女と同じぐらいの成績しか取れないのかよ、恥ずかしいなー」と茶化したそうだ。そして、今年の試験の結果は、彼女のほうが少し悪かったそうだ。すると「やっぱり女はダメだな」といじられたそうだ。
また、大学内の売店では子供用のＴシャツも販売されているそうだ。男の子用はブルーで「未来のアインシュタイン」と書かれている。しかし女の子用はピンクで「かわいこちゃん」みたいなことしか書いてなかったらしい（なんとかいてあったか教えてもらったが、忘れてしまった・・・）。工学部の女子学生からこの話を聞いて、「女の子用にはなぜ、未来のキュリー夫人とか書かないのか？」と二人で憤っていたとのこと。
私はこの話をきいても、「それはたまたま男性の卒業生には世界的有名人がいたけど、女性にはいないからでしょ。キュリー夫人は別の大学の卒業生だから、さすがに大学のグッズに名前を書けないでしょ」と説明したのだが、「それでもほかに書く言葉があったはずだ」と譲らない。「なんで女性の著名人が卒業生にいないのか？」と言うので「あなたがなれば？」と言ってやったら黙った。
こんなことでいちいち目くじらを立てているなんて、よほど普段の生活で男尊女卑を感じているのだろうか？？