|
テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:カテゴリ未分類
先週の土曜日は社長の誕生日だった。Bさんがまだ事務所にいたとき、顧客の一人が電話で「あなたの社長の誕生日を教えてほしい」と言ったので、Bさんが息子に聞いて教えてあげていた。それを覚えていたわけなのだが、何をプレゼントしていいのかすごく迷った。お花が無難だと思ったのだけど、土曜日に買って月曜日に渡すので花束はよくないし、事務所にある鉢植えはほとんど枯れていて、鉢植えをプレゼントするのもどうかな?と思った。地元の雑貨屋さんで頭を悩ませていたら、お店の人が「何を探しているんですか?」と聞いてきた。「50代半ばの女性に誕生日プレゼントを渡したいのですが、あまり親しい間柄ではないので、趣味がよくわかりません。」と相談した。「予算は10ユーロから20ユーロ」と言ったら、勧めてくれるものがほぼ全部20ユーロ。お店の人に「こんなガラスの器はどうかしら?新作だし、デザインが斬新だし、お花を挿したりもできるし、チョコレートを入れたりもできるし、こんなのをもらったら、私ならうれしいわ」と言われた。個別包装になっているチョコレートを買って来たら、この器にいれて一緒にラッピングしてあげるわよ。と言ってくれたので、近くの店で急いでチョコを買ってきて、きれいにラッピングしてもらった。お店の人のセールストークが上手で、すごくいい買い物をした気になったが、よく考えたら、結構大きなガラスの器で、趣味にあわなかったら邪魔になるだけだよなーと心配になった。
今日は社長の息子は休みで、事務所には社長しかいなかった。「Nachträglich alles Gute zum Geburtstag! ささやかなものですが、プレゼントです。」と言って渡したら、「ささやかには見えないけど・・」と笑って、喜んでくれた。 今日も本当に平和な日だった。研修としてはあまりいろいろなことを学ばせてもらえてはいないので、よくはないのだろうけど、することがなくて暇と言うわけでもないし、かといって、仕事が多すぎるとか、雑用ばかりとか、やり方がわからなくて困るという状況でもなく、メリちゃんがいなくなっても社長はやさしいままで、ほっとしている。 今日は二人の顧客が、わざわざ社長にプレゼントをもってきてくれた。おめでとうの電話もいくつかあった。そういう様子を見ていると、社長はそんなに悪い人ではないのではないか?と思えてきた。 メリちゃんは新しい研修先がとてもいいところで、研修先を変えたことを全く後悔していない、と言っている。あれもこれもやらせてもらえている、本当に「研修生」として「一人前」に育てようとしてくれている。あの社長には研修生を育てる気なんて全くない。あなたも早急に研修先を変わるべきだ、と何度も言う。私は今日も一日心穏やかに過ごせてよかった、と満足しているのに、メリちゃんに社長の悪口をさんざん聞かされ、新しい研修先がいかに素晴らしいかを報告されると、ちょっと落ち込む。 土曜日に近所に住むにこちゃんの同級生のヨハネス君一家を夕飯に招待した。バーべキューをするつもりだったが天気が悪く家の中で食べることになった。夕方6時からの予定だったが、ヨハネス君の二人のお兄さんとママがきただけ。ヨハネス君はチェスがすごく上手で急きょ対戦に呼び出されたらしい。パパは付き添いで一緒に出掛けた。ヨハネス君たちは1時間ほど遅れてきた。ヨハネス君は4年生だが、大人と対戦し、残念ながら負けてしまったとのこと。ヨハネス君は何をさせても上手で、ピアノもまだ始めて1年だが、あっという間ににこちゃんを追い越してしまった。チューバは1年生から習っていて、大会で賞もとっている。敬虔なクリスチャン一家で、教会の仕事もしており、教会にあるパイプオルガンを弾くためにオルガンも習い始めたらしい。 ヨハネス君のママに、「ニコはどこに進学するか決めているの?」と聞かれた。ドイツの小学校は4年生までで、5年生から進路が3つに分かれる。ヨハネス君はクラスで一番頭がいいのでギムナジウム以外の選択肢はないが、にこちゃんはいろいろと問題があるので、どうするんだろう?ときっと興味があったのだろう。私は「S君と同じ学校にいれたくないので、S君がレアルシューレに行くならニコはギムナジウムに、S君がギムナジウムに行くなら、ニコをレアルシューレに行かせるつもりだ」と適当にその場で思いついた返事をした。 私が住む街には、ギムナジウム、レアルシューレ、ハウプシューレの3つ学校がある。しかし、隣町にはレアルシューレとハウプトシューレをあわせた「ゲザムトシューレ」がある。5年生で将来を決めるのは早すぎると考える人も多く、ゲザムトシューレが増えつつある。わが町でも町長が推進派なのだが、町議会が反対しているらしい。ゲザムトシューレは基本的に「全日制」。それが魅力で子供を入れたがる親が増えているらしく、町長は生徒が隣町の学校に流れてしまうのを恐れているのだそうだ。しかし、わが町のレアルシューレの評判は悪くないらしく、親たちがハウプトシューレと一緒になるのに反対していて、実現に至らないらしい。 にこちゃんの学年の別のクラスの先生が病気で長期療養中。なかなか代理の先生が見つからず、ほかの先生たちでカバーしあうので、にこちゃんたちのクラスは今週から毎週月曜日の一時間目がなくなることになった。そのことも話題になった。ヨハネス君のママは、特別学校の状況のほうがもっとひどい、と教えてくれた。ヨハネス君のママは宗教の先生で別の町の小学校で教えているが、去年まではわが町の特別学校で教えていた。特別学校というのは、知能的に普通学級の授業についていけない子が通う。昨今は、知能レベルと言うより、多動や注意欠陥の子供がほとんどらしい。子供の数は少ないが、手がかかるので、大きいクラスにすることはできない。でも、先生の数が足りず、今年は午後の授業が全部なくなったらしい。特別学校の先生のなり手がなくて、存亡の危機に立っているそうだ。 明日はにこちゃんのクラスの保護者会。話題は来週の修学旅行のことだと思う。にこちゃんのクラスは男の子16人、女の子8人というバランスの悪さ。問題児が多すぎて先生がかわいそうなぐらいだ。新学期初日に九九パスポートなるものが渡さ、秋休み前までに九九を覚えることが宿題に出された。4年生でいまだにそんなことが宿題になるなんて、ちょっとびっくり。ヨハネス君のママは、クラスは学級崩壊状態、といっていたけど、授業どころではないのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年09月20日 15時07分41秒
コメント(0) | コメントを書く |