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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2016年10月02日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日からVHSに申し込んでいたドイツ語コースが始まった。
レベルはC1で、私にはちょっと高すぎるので、ついていけるかドキドキした。
事前に教科書を買ってわからない単語を知らべるなどの予習をしていった。
しかし教科書を事前に買っていたのはわたしだけで、今日は先生が用意した別の教材のプリントを使っての授業だったので、私の予習はまったく役に立たなかった。
定員は10人と聞いていたが、申込者は12人おり、今日は一人が欠席で11人。そのうち半分はB2クラスからの継続者で先生とはすでに顔見知りの人たちだった。
生徒の内訳は、ルーマニア人2人、ポーランド人2人、クロアチア人2人、あとはロシア人、ウクライナ人、チェコ人、フランス人が一人づつ。予想されたことだけど、旧共産圏の人たちがが大半だった。
20代の人が多くて、仕事で使うからもっとドイツ語をうまくなりたいという理由で参加している人が大半だった。
私はルーマニア人とロシア人の間に座ったのだが、ルーマニア人同士私語が多く、隣のロシア人の22歳の女の子は授業中もずっとスマホをいじっていた。C1クラスはもう少しピリッとした雰囲気かと思っていたが、結構ゆるいクラスなんだなーとちょっとがっかりした。
最初は文法の復習のようなことをしたが、みんなのレベルが私が思ったよりは低そうで、授業についていけないという心配はなさそうだなーと感じた。
最後の1時間は与えられたテーマに沿って、ペアで話し合って発表するという課題だった。私はロシア人の女の子とペアになったのだが、彼女は立て板に水のごとくドイツ語を話すのでびっくりした。まだドイツに来て2年めというのに、若いってすごいな~と思った。文法のテストなら、たぶん私のほうが良い点数を取れるような気がするが、スピーキングは全然かなわないと思った。クラスの他の生徒もそれなりに自分の意見をきちんと話すことができ、ここに私との大きな違いがあるのだなーと痛感した。やはり家で一人で勉強するというのは難しい。こういう場所に通うのは私には必要なことだと思う。

しかしドイツ語コースなので、先生はわかりやすい言葉で、聞き取りやすいテンポで話してくれる。だから今のところ先生が何を言っているのかわからないということはない。だが実生活ではこうはいかない。特に私のご近所さんや社長達はなまりが強く、なかなか聞き取れない。普通の会話が聞き取りづらい上に、今まで聞いたことがないような単語が出てくるので、本当に職場での会話が理解できない。
金曜日、社長は私のところにきて、私の質問に全部答えてくれた。
ある顧客は要介護で、養護施設に8ヶ月はいっていた。その時の請求書が6つの項目に分かれていた。項目の中には食事代も入っていた。しかし、食事代は在宅介護でもかかるのに、在宅では控除の対象にならず、養護施設での食費は控除の対象になるとしたら、不公平が生じる。社長は「どこまで控除の対象になるのか、確認しないといけない」といって、「Heimunterbringenの項目で調べてみなさい」と言った。社長は自ら税法をめくって調べてくれて、該当箇所をコピーしろと私に命じた。そのコピーをつかって必要なところにマーカーをしてくれた。「Haushaltsersparnisを差し引いた額を控除対象にできると書いてあるわ。」といって、今度はそのHaushaltsersparnisがいくらになるかを調べた。控除の上限などの金額は毎年変わるから、社長だって全部を把握しているわけではない。でもどうやって調べればいいのかを知っている。社長は不明なことの解決の仕方を私の目の前でやって見せてくれた。すごいなーと思った。社長は丁寧に説明してくれたのだが、はっきり言って私は「Heimunterbringung」「Haushaltsersparnis」という単語の意味がわからず、社長の説明が頭に入ってこなかった。わかったふりをするとまた怒りを買うし、かといって、こんな基本的な単語を知らないのは、勉強不足以外の何物でもなく、こんな奴には二度と教えたくない思われるのも嫌で、適度にわからないと答え、適度にわかったふりをしてしまった。社長は「Haushaltsersparnisというのは、生活する上での必要経費なのよ。口頭試験で聞かれる可能性もあるから覚えておきなさい」と言った。口頭試験に受かる気が全くしない。社長に優しく教えてもらえばもらうほど、プレッシャーでどんどん気が重くなる。





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最終更新日  2016年10月02日 05時56分56秒
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