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テーマ:小学生ママの日記(28708)
カテゴリ:子供
子供たち3人の個性は見事なまでにバラバラ。
週末恵子、賢浩とそれぞれスカイプで話した。 恵子は昔から優等生で学業面で心配したことはないけど、世渡りベタというか、純粋すぎるというか、ちょっと時代とずれているというか、人間関係でいつも傷ついているイメージ。それは大学生になっても変わっていない。難民支援や大学関係のボランティア活動に積極的に参加して、視野を広げようと努力しているようなのだが空回り。このまま大学生活を続けると、彼女の精神が病んでくるのではないかと心配になってきた。夫は1年ぐらい休学させたほうがいいのでは?と言い出している。勉強するために大学にいっているわけだが、そんなに根詰めなくても・・と思っている。アルバイトをする時間も自動車免許を取る時間もない。学費や生活費はそこそこ潤沢に送金しているので生活に困ることはなく、勉強に集中できる環境にはあるが、もう少し羽目をはずしてもいいのではないかと思う。 賢浩はスパルタの義姉の指導のもと、勉強する習慣がだんだん身についてきたようだ。でも朝からドーナツとジュースというアメリカンライフスタイル(?)で、ちょっとサイズが横に広がったような・・賢浩に関しては義姉夫婦がよく面倒を見てくれているので、今のところ一番心配がない。 賢浩は「ニコちゃんの様子はどう?」といつもにこちゃんのことを気にかけてくれる。一緒にいる時はひどい扱いで、いつかニコちゃんを怪我させてしまうだろうとハラハラしていたが、離れていると「優しいお兄ちゃんだなー」と思う。 一番の問題児はニコちゃん。 とにかく勉強しない。遊んでばかり。以前は時間があればテレビばかり見ていたので、とうとうテレビを片付けた。リモコンを隠したり、子供向けチャンネルを全部消去したり、ケーブルを抜いたり、いろいろ工夫したが、彼はいろいろな方法で自分のみたい番組をインストールしていつの間にかテレビを見ている。最後の手段でTVケーブルを切断した。 ピアノも全然練習しないので夫がもう売り払う、レッスンに行くのも無駄だからやめろ、と言った。ニコちゃんは喜ぶと思いきや「ピアノを売らないで!レッスンも辞めたくない。大きくなってもピアノを続けたい」と言った。 ピアノの先生と相性が良いのかもしれない。ピアノの先生は少し前に50歳の誕生日を迎えたそうだ。ニコちゃんは「ママ、知ってた?ピアノの先生はこの前50歳になったんだって。僕びっくりしたよ。先生がそんなおばあさんだったなんてしらなかった。」と言った。ニコちゃんは私のことを26歳だと信じている。ニコちゃんがママの実年齢を知ったらどんな反応をするのか怖い。 昨日は祝日だったので3連休だった。ニコちゃんは先週の修学旅行の日記を完成して提出するのが宿題になっていた。一応既に書いてあるのだが、あまりにもひどいものだったので、書き直させた。私は別の宿題をみて、夫がニコちゃんの日記をみてあげることにした。昨日の夜チェックをしたら、なんにもしていなかった。夫に問いただしたら「書き直せと言ったけど、本人が嫌だとごねた。」と言った。本当に役に立たない人だと思った。すでに夜の9時半だったが、ニコちゃんに書き直しを命じた。本人は「もう眠い」と言ったが、強制的にベットから引きずり出して、机に座らせた。 本人は泣きわめいて抵抗したが、私は態度を変えなかった。 30分以上泣きわめいたあと、とうとう観念して書き始めた。 しかし句読点は忘れるし、大文字小文字がめちゃくちゃ。いちいち「この単語は動詞?名詞?」と確認しないと気づかない。そういう作業を夫にしてほしかったのに、「本人がやる気がないのに、どうしろというの?」と呑気な返事。 ニコちゃんに「この日は何をしたの?」「誰としたの?」「楽しかった?疲れた?きれいだった?何が一番印象に残っているの?」と誘導尋問をしながら、どうにか日記を書き上げた。ドイツでは小学生でも万年筆で書くのが基本だが、万年筆で書いていると訂正ばかりでわけがわからなくなるので、フリクションで書かせた。 月曜日、火曜日の日記を書いて、最後に水曜日の日記の時点ですでに11時を回っていた。私もニコちゃんも疲れて、やる気もなくなり、字もどんどん汚くなっていった。それで、水曜日はニコちゃんがもともと書いたものを誤字脱字を訂正して書き直すだけになった。もともと書いたのをみたら「ヨハネスとドミニクにアイスを買った。おいしかった。」と書いてあった。どういう意味か聞いたら「彼らはお金がなくて、一人で食べるのは悪いから、彼らにも買ってあげた」と言った。二人はお小遣いを持っていかなかったのか?と聞いたら、ヨハネスくんはお小遣いを25ユーロ持っていたが、高価なお土産を買ったので、お金がなくなってしまったそうだ。ニコちゃんは15ユーロ持っていって、全部お菓子、アイス、ジュースに消費してきた。そのことは本人から聞いて知っていたが、まさか友達にまで買ってあげていたとは・・・。ヨハネスくんは頭がいいから、自分のお金は自分の欲しいものに使って、ニコちゃんにお菓子代を出させたんだと思う。にこちゃんは友達に買ってあげることのどこが悪いのか?と反発した。一人だけ食べるのは良くないでしょ、という考え。それは正しいと思う。自分のものを分けてあげるのはいいが、一人ひとりに買い与えるのはおかしい、と説明しても理解しない。今回だけなら別にいいのだけど、たぶんヨハネスくんはいつもニコにたかっている。ニコちゃんもお小遣いをもっているわけではなく、私達の財布から小銭を盗 んでいる。私はその現場を見たことはないが、賢浩からニコはヨハネスくんに入れ知恵されているという報告は聞いたことが何度かある。ヨハネスくんはにこちゃんを洗脳していると思う。すごく頭の良い子だから、にこちゃんみたいに抜けている子を騙すのは簡単なことなのだろう。だから私だけではなく恵子も賢浩もニコがヨハネスくんと遊ぶことを心配している。ヨハネスくんは勉強もできるし、親の言うこともよく聞くし、家ではお菓子は制限されていて、早寝早起きだし、テレビも30分と決められているし、規則正しい生活をしていて、にこちゃんに見習って欲しい点がたくさんある。「ヨハネスはテレビはみないし、8時半には寝ているよ」というと、「ヨハネスと比べるな」という。そのくせヨハネスくんの言うことには服従している。不思議な関係だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年10月04日 23時02分17秒
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