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賢浩のドイツ国籍取得について、義姉からかなり攻撃的なメールがきた。
「だから私たちは以前からドイツ国籍を取得するようにと言っていたのに」 「世界的ポピュリズムの流れを甘く見るな」 「日本の血統主義の考え方は時代錯誤」 「国籍とアイデンティティは違う」 「賢浩にとって日本国籍よりドイツ国籍のほうが彼の将来を安泰にする」 「選択権があるのは親ではなく彼自身だ」 「至急市民権申請の手続きをしろ」 「今当たり前に享受できている権利がいつまでも続くと思うな」 ドイツ国籍を取得するにあたって、前提条件として日本国籍を放棄しなければならない。 だから私はドイツ国籍を取得しようとは思わないし、その必要も感じていない。 選挙権がないことと公務員にはなれない事以外に違いを感じないからだ。 私はすでに無期限滞在許可を持っている。夫と子どもたちは英国籍なので「EU市民」として滞在権をもっているが、Brexsitによって先行きが不透明になった。 夫は近々ドイツ市民権をとることに決めた。 ドイツでは18歳から大人だ。賢浩が2年後ドイツに戻ってきた時はすでに18歳。イギリスはEUではなくなっているだろう。そのときに親の居住地があるからという理由で彼がドイツに滞在できる権利があるのかどうかわからない。そのまま大学に入れば問題はないが、無職の状態でドイツに引き続き滞在できるのかどうかわからない。そういう不安があるから義姉は国籍取得を執拗に勧めるのだ。 昨日ニコちゃんの宿題に付き合っていた時、日本から送ってきて水玉のかわいいフリクションをみて「ママ、日本にはこんなフリクションもあるの?すごいね。僕のクラスメートはフリクションが大好きで色々持っているけど、全部に「Made in Japan」って書いてあるんだよ。だから僕は「これ、僕の国だよ」って自慢したの。」と言った。「日本はニコちゃんの国なの?」と聞いたら、「うん、僕は日本人だよ。日本に住みたいなー」と返事した。日本に関する情報があると、ニコちゃんは「ママ、ママ、ここに日本って書いてあるよ。」と大騒ぎして報告してくれる。 国籍とは、パスポート上だけではなく、もっとその人に深く根ざしたものだと思う。損得勘定で取捨選択するものではないと思っている。 義姉は日本国籍を放棄したとしても日本人であることは消えないというが、それでも受け入れがたい。そういう私の考えは義姉からは利己的で世間知らずだと批判され、夫からはセンチメンタルと揶揄される。なんだか眠れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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