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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2016年12月16日
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カテゴリ:子供
昨日ニコちゃんのクラスのクリスマス会があった。
木曜日は本来仕事の日。ニコちゃんは「僕は何もしない」といっていたので、「ママは行けないけど、いいかな?」と聞いてみた。ニコちゃんはすごく寂しそうだった。それで先週の金曜日に思い切って社長に「来週の木曜日に休みをとってもいいですか?」と聞いてみた。私にはまだたくさん有給が残っているし、本来なら学校に行った日もセミナーに参加した日も労働時間にカウントされるのだが、私はしていない。でも週に3日しか働いていないので、何か用事がある時は休みの日にいれるか、月曜日に休む代わりに火曜日に出勤というようなことになってしまい、休みづらい。今回も「じゃあ、水曜日に来て」とか言われたら嫌だなーと思ったが、杞憂だった。すぐに休みはもらえた。実は年末年始の休みも全然申請していない。社長と息子はお互いに調整して好きなときに取れるのだろうが、私はいつとっていいのか、いつが顰蹙なのかわからない。

まあ、とにかく休みがもらえたので、参加した。木曜日は本来は午後2時から3時半まで授業がある日なのだが「午後の授業は休講にします。3時からクリスマス会です」とお知らせに書いてあった。本来授業がある時間とかぶっているから、少なくとも子供は全員出席できるはずなのに、3人来なかった。子供だけで出席している子は一人ぐらいで、やはり親と一緒に来ていた。
まず子どもたち全員でクリスマスの歌を歌った。
その後ヨハネス君のママが監修した世界のクリスマス事情というお芝居をした。しかしニコちゃんを含め3-4人の子には役がなかった。こういうときにニコちゃんは「僕はやりたくない」という派。
そのあと先生が「Aちゃんがピアノを披露したいと言うので、いったんホールまで移動してください」と言った。ニコちゃんから「Aちゃんがピアノを弾く」という話は聞いていた。私は「ニコちゃんは弾かないの?」と聞いたら、「恥ずかしいし、自信がないからしたくない。」と言った。でもニコちゃんもクリスマスの曲を練習していたので、一応楽譜だけは持っていくことにした。

Aちゃんのピアノのためだけに私たちはホールに移動した。Aちゃんの演奏のあと私はニコちゃんに「ニコちゃんはしないの?」と聞いた。ニコちゃんは「自信がない」と言って尻込みしたが、最後には「先生に聞いてみる」と言った。子どもたちはすでにピアノを舞台の袖に片付けようとしていたが先生が待ったをかけてくれた。ニコちゃんは今日弾く予定ではなかったし、家でもたいして練習してないからそれほどうまくはなかったのだけど、大きな拍手をもらって、少しは人前に出る自信になってくれたらいいなーと思った。ニコちゃんが弾き終わった後、ヨハネス君がピアノの椅子にさっと座った。そして譜面無しで弾き始めた。Aちゃんとニコちゃんが弾いた曲は誰もが知っているクリスマスソング。しかしヨハネスくんはクリスマスに関係なく、すごく難しい曲を弾きはじめ、なんだかヨハネス君のピアノリサイタルのようだった、かなり長い曲で、思う存分テクニックを披露してくれた。ヨハネス君はチューバもかなりの腕前だし、ピアノは1年は前に習い始めたばかりなのに、もうこんなレベルなのかとびっくりした。
ヨハネス君のあと、Kちゃんがピアノを弾き始めた。これも即興で、もしかして自分でその場で適当に弾いているのではないだろうか?というようなオリジナル性の高い曲だった。
もともとはAちゃんだけが弾く予定だったので、ニコちゃんは先生に許可を求めた。ヨハネス君とKちゃんは「ニコが弾くなら、私も弾きたい」という感じで、臆するところが全く無かった。人前で堂々と発表できる子はすごいなと思った。ニコちゃんにはそういう度胸はない。私が背中を押して押してしぶしぶ前に出るという感じ。
その後、Lくんが「僕もみんなに披露したい」といって、インド人もびっくりのヨガのポーズ。ものすごく体が柔らかかった。Rちゃんが「私も」といって、ブリッジをしてみせた。するとEくんが「僕も」といって、逆立ちを披露。先生は「他に披露したい子は?」と聞いた。誰もいなかったので再び教室に戻り、みんなで持ち寄ったケーキなどをたべて談笑の時間。子どもたちは外で遊んでいた。

ヨハネス君のママが隣だった。
ヨハネス君のママに「ニコはどの学校に行くか決めましたか?」と聞かれた。
「まだわかりません。私としてはギムナジウムに行ってもらのがカリキュラムもわかっているし、先生方も知っている人がいるので安心ですが、本人のためになるのかわかりません。」と正直に話した。
ヨハネス君のママは「昨日ギムナジウムの子のために教会でミサをしたのですが、子どもたちの態度がひどかったです。最初から最後まで私語がやまず、私が話しているのに後ろの子に向かって手をふったり、ガムを噛んでいたり、ギムナジウムの質もここまで落ちたかと唖然としました。」と言った。今は学校の推薦は関係なく、親が希望する学校に行かせることができる。だから本来はギムナジウムのレベルに達していない子でもギムナジウムに入ってしまい、現場は混乱を起こしている、という話はほかの人からも聞いたことがあった。

ヨハネス君のママは「うちもどの学校にするか迷っている」といったのでびっくりした。成績優秀なヨハネス君ならギムナジウム以外の選択肢はないはず。ヨハネス君のママは「でもどのギムナジウム?」ということで迷っていると言った。地元のギムナジウムは数年前に校長が代わって、よくない方向に行ってしまったので余り入れたくない、と言った。隣町に音楽専攻のギムナジウムがあるので、そこも視野に入れている、と言った。ヨハネスくんは数学の天才で、チェスも強い。しかし音楽の才能もある。うちとは別の意味で進路に悩んでいるようだった。

昨日は私はマフィンを焼いていった。マフィンの上にクリームチーズベースのクリームをのせてトッピングしたが、ほとんど残ってしまった。ニコちゃんと一緒に作ったのだが、「いっぱい残ったね。でもEくんが食べてくれたよ。」とニコちゃんが言った。すべて空になったプレートとほとんど手つかずのプレート。この違いはなんだろうか?どういうものが受けるのかさっぱりわからない。





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最終更新日  2016年12月17日 04時55分25秒
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