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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2016年12月20日
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カテゴリ:子供
年末になると今年の漢字を一文字で表すと・・などというお題をよく目にする。
私の場合、今年の一文字は思いつかないけど、今の気持ちなら迷わず「怒」。
今日はニコちゃんの予防接種の予約をとっていた。
私の町には2人小児科医がいたのだが、お一方が一昨年亡くなられて、その後代理の医師が来ていたのだけど、去年正式に閉鎖になった。だからもうひとりの小児科医に殺到して、今までも予約が取りづらかったのだが、さらに困難になった。インフルエンザの予防接種は絶対しなくてはいけないものではないけど、1月に私の中間試験があり、夫の協力も望めないので、ニコちゃんに風邪をひいてもらっては困るのだ。それで2ヶ月前に予約を入れたのだが、今日しかとれず、しかも午前中の8時20分。仕方なく1時間目と2時間目の欠席届を学校に出した。2時間目は9時まででその後15分間の休みがあるから3時間目には余裕で間に合うと思っていた。ところが9時半になっても診察が始まらない。
だんだんイライラしてきた。

今回は予防接種だけではなく、Ergotherapieの処方箋をお願いする目的もあった。
そのため担任に推薦状というか、二コにはErgotherapieが必要だという理由を書いてもらっていた。
10時近くになってようやく順番が回ってきた。
ところが小児科医は担任からの手紙を読んで「担任からの手紙なんて意味がないですね。AD(H)Sの診断書がなければErgotherapieの処方箋は出せません。」と言った。
「それに近い診断は受けています。しかし時間がないから診断書は書けないと言われました。」と伝えても、「電話をして書いてもらってください。電話でお願いするのに5分もかからないでしょ。」と取り付くしまがなかった。
しかし学習障害児センターに通っていたのは1年半前の話。その後ニコはセラピーに通いたくないといい、私の負担も大きかったので、やめた。今になってまた始めようと思ったのは担任から「通っていた時は改善の兆しが見られたが、今はまた集中力が落ちてきている。」と言われたからと、本人がまた行きたいというようなことをいい出したからだ。
しかしそう簡単にはいかなかった。
小児科医は「そもそもErgotherapieでAD(H)Sが改善するとは思わない。本当にどうにかしたいなら服用が一番効果がある。そのために専門家からの提言が必要になるのです。専門家からの提言がなければ何もできない。」の一点張り。学習障害児センターの専門家も服用是認派だった。

小児科医は「一応担任の話も聞きたいので、私に電話するように担任に伝えてください」と言った。
手紙まで書いてもらったのに、更に電話までしてくださいなんて頼みづらい。
家に帰ってきて、とりあえず学習障害児センターに電話した。受けつけの人は「ここでは書面での診断や提言は行いません。」と言った。結局新たに保護者面接を行うことになったが、両親が揃わないとできないと言われた。1月も2月も忙しく、私と夫で平日に面談に伺うのは難しい。はっきり言って面談を断りたいが、言われるがままに2月に約束した。夫はニコちゃんのセラピーには反対で、夫が加わると話がややこしくなるだけなのに、本当に面倒くさい。どうせ面談しても何も変わらないことは容易に想像できる。今までがそうだったから・・・

本音では私も専門家の指導やErgotherapieがニコちゃんの集中力の改善に貢献するとは余り思っていない。一番は私自身がニコちゃんに辛抱強く付き合うことだとわかっている。宿題でもテスト勉強でも隣りに座って一つ一つ丁寧に教えることが結果にもつながっている。ものすごく根気が必要だ。仕事で疲れて帰ってきて、ご飯の支度をして、その後ニコちゃんの勉強をみるのは、簡単なことではなく、本人にやる気が無いのに私だけが空回りしていると、本当にイライラする。だから誰かに私の役を肩代わりして欲しいという気持ちがあって、Ergotherapieにそれを求めていた。

「怒」という感情は、小児科での長い待ち時間とErgotherapieの処方箋を断られたことに対してだったが、本当は自分自身に対するイラ立ちだと思う。子供にもっと時間を使わないといけない、でも自分の時間も確保したいというジレンマ。クリスマスは家族と一緒に過ごす楽しい時間であるべきなのに、いろんなことから開放されて一人で思いっきり自由な時間を過ごしてみたいと思ってしまう。





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最終更新日  2016年12月20日 19時46分17秒
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