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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2017年02月08日
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カテゴリ:子供
昨日ニコちゃんの担任との二者面談があった。
ちょうど今週は夫が家にいるので、夫にいってもらった。

夫は「本人も家族もギムナジウムを志望しています」と伝えた。
担任は「ニコの成績はボーダーラインで、ギムナジウムに行けない成績ではないが、レアルシューレのほうを勧めます。」と言ったそうだ。そのほかに、隣町の統合学校(ギムナジウム、レアルシューレ、ハウプトシューレの3つを統合した学校)という選択肢もあります、と説明されたそうだ。最後に「XXXという可能性がある説明を受けました」「ギムナジウムを志望します」と書いてある紙にサインをするように言われたとのこと。

家に帰って来た夫からこの話を聞いたニコちゃんは大喜び。
「ギムナジウムは行きたいと思えば誰でも行けるのだよ。でもそこで授業についていけるかは別問題。ニコちゃんの場合は他の子より頑張らないとついていけないよ。」と釘をさしたが、「わかってるよ。頑張る」と調子のいい答えだけがかえってきた。

夕飯後にスマホをみるとWhatsAppでメッセージがはいっていた。
「明日、7時半にKをお宅に連れて行ってもいい?」と書いてあった。送信時間は午後3時。4時間近く既読にもならないし、やきもきしていたに違いない。「わかりました」とだけ返事を書いた。

今朝は7時20分にK君はうちに来た。まだ朝食を食べていたので、ニコちゃんが食べ終わるまで食卓で待ってもらった。ニコちゃんはK君に「どこの学校に行くの?僕はギムナジウム」と誇らしげに言った。K君は「僕はレアルシューレ」というと、「レアルシューレだと、卒業後にまた別の学校に行かないと大学に行けないじゃん。僕はギムナジウムのあと僕のお姉さんのところに行って、そこから大学に通うんだ。」と言った。ニコちゃんの中では、「ギムナジウム卒業 = 大学進学 = スイス = 恵子」という図式が成り立っているようだ。

二人が学校に時間通りに行ったことをK君ママに報告しようとしたら、すでにK君ママからメッセージが入っていた。「Kは学校の後、ニコの家でお昼時間を過ごしたいというのですがいいですか?Kにはランチボックスを持たせていますから、温めてくれればそれでいいです。スポーツクラブがありますから13時45分に迎えに行きます。」と書いてあった。
「わかりました」と返事を送ると、「明日はニコが先週みたいにKと一緒に歩いてうちに来てね。お昼ごはんにローストチキンとライスを用意します。」というメッセージが来た。
K君のお母さんは懲りてないのかしら?と不思議に思った。

お昼に子供二人が戻ってきた。
「ママ、スポーツクラブは今日休みだから、Kは長くうちにいることができるよ。」と言った。でも私としては早く帰ってほしかったから敢えてK君のママに連絡を入れなかった。
ご飯のあと、二人で宿題をした。K君の宿題ノートをみたら、昨日の欄に算数のほかに「国語 教科書Xページを読んでくる」と書いてあった。昨日ニコちゃんは「今日は算数の宿題しかない」と言っていたので「これはどういうこと?」とK君に確認したら「読むのも宿題だったよ」と言った。K君のノートの月曜日の欄には「書き取りテストの間違えたところを修正」と書いてあった。えー、書き取りがあったなんて初耳。さらにK君は「ニコは5+だった」という衝撃的な事実を告げた。ニコちゃんに問いただしたら「悪い点数だったからみせたくなかった。自分で修正して提出した。」と言った。
うわー、こんな成績を返された翌日に「ギムナジウムに行かせたい」と先生に言ったのかと思うと、恥ずかしすぎると思った。

2時少し前にK君ママが迎えに来た。しかし子どもたちは「今日はスポーツクラブがないから、もっと遊びたい」と口々にK君ママに訴えた。K君ママは「ニコのママがいいって言ったらいいわよ」と言った。この場面で「帰ってください」とはやはり言えなかった。
K君ママは「明日はニコがうちに来てね。お昼ごはんはローストチキンよ。おいしいわよ。」と言ったので「そのことなんですけど、先週問題があったんですよね?」と聞いてみた。K君ママは「えっ?何のこと?」という顔をしたので「ニコだけを車で送ったと聞きましたが」と続けると「あー、そのこと。Kがぐずるから、頭を冷やす意味でも歩かせたの。でも本人にもよく言い聞かせたから大丈夫」と言われた。

今日は二人でおとなしく遊んでいるなーと思ったら、ニコが「Kが頭を打って泣いている」と私を呼びに来た。夢中で遊んでいるうちに窓枠に額を打ち付けてしまったそうだ。それでソファーやテーブルを全部動かして、広い場所を作ってあげた。それなのに子どもたちは別の部屋に移動して遊んでいた。

結局K君は3時半までうちにいた。
今回はママが迎え聞きたら比較的おとなしく帰り支度をしてくれた。
K君は学校で手のひらに怪我をしてしまった。S君が殴ろうとしたのでよけようとして転んでしまったらしい。それをみてS君が笑ったらしい。
K君ママが手のひらの怪我をみて「どうしたの?」と聞いた。二人は「S君が・・・」と説明しようとしたら「またS君なの?この怪我も?」と額のコブを見て憤慨し始めた。「写真をとって明日学校にみせるわ。」とK君ママはかなり怒っていた。「ママ、額の怪我はニコの家で自分でやったの。手の怪我も自分でころんだんだよ」といったのだが、「でも殴ろうとしたんでしょ。あの子は許せないわ。こないだも・・・」とS君の悪行を語り始めた。私は「うちもS君とは問題があって、S君のお母さんと何度か話したことが有りますが、その度に、そんなはずはない、Sはそんなことはしていないと言っているといって話になりませんでしたよ」と伝えた。K君は「一度でいいからあいつを殴ってやりたい」と言った。K君ママは「賢くなりなさい。そんなことをしたらだめよ。こういうのは証拠写真をとって、警察に傷害罪として訴えればいいの」と言った。それはそれで怖いと思った。

K君ママは「子どもたちも仲がいいことだし、お互い助け合っていきましょうね。」と言った。K君ママは一方的にお世話になりっぱなしにならないようにすごく気を使ってくれていると思う。今日はK君はいい子だったし、K君のお陰でニコちゃんのテストのことを知ることができたし、私に出来ることは協力してあげたいと思った。





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最終更新日  2017年02月11日 06時44分39秒
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