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今度の日曜日に日本語能力検定試験を受ける恵子のために、ここにいる間短時間ではあるが、日本語の勉強をみてあげた。
アメリカに住んでいる義兄は何年か前にN1を受験し合格している。 そのときに使っていた問題集を恵子にくれた。 聴解、読解、語彙、文法、漢字の5冊も有り、義兄の書き込みがたくさんあった。 聴解、読解はほぼ問題ないのだが、日本で生活したことがない恵子にとって、語彙、文法が難しいようだ。それでも70%ぐらいはコンスタントにできているので、合格は間違いないと思う。 教えていて、一番びっくりしたのは、カタカナ語。 「プラスアルファー」という言葉を日本人はよく使うが、和製英語とは思っていなかった。 恵子も賢浩も夫も、「プラスアルファー」と聞いても全く見当がつかないと言った。 「ユニットバス」ってなんだと思う?と聞いたら、「えー、なんだろう?変わった乗り物?」と答えた。説明したら、「あー、バス(Bath)なの。ママが言うとバス(Bus)に聞こえるから、乗り物のバスしか浮かばなかった。」と言われた。 私はいつも思うのだけど、日本人(というか、私)の英語やドイツ語が通じないのは、発音が大きく関係しているのだろう。 昨日、にこちゃんのクラスのお別れ会があった。 まだ1ヶ月残っているのだが、7月は忙しいということで、前倒しで行われた。 他のお母さんと話ている時に「Waldorfschule」と私が言っても誰も理解してくれなかった。私の「W」の音は「B」に聞こえると子供からもよく指摘される。簡単な単語が通じない。 水曜日に口頭試験対策講座が学校であったのだが、そのときに先生が「督促状(Mahnung)」について説明した。よく聞き取れなかったので、あとでクラスメートに聞いた。まず「督促状(Mahnung)」を送り、それでも相手が無視した場合は、Mahnbescheid(督促証明)を送り、裁判所に訴える、それでも無視され続けた場合は「執行命令証明(Vollstreckungsbescheid)」を送り。それでもだめなら、「強制執行(Zwangsvollstreckung)」の手続きに入り、最後に「差し押さえ(Pfändung)」になると教えてくれた。クラスメートは「フェンドング」といったので、私はノートに「Vendung」と書いた。すると「違うよ。Vじゃないよ。PFだよ」と訂正してくれた。 よく指摘されるのは日本人は「R」と「L」の区別ができていないということだが、私はそのほかに、「Ba」と「Wa」、「Bu」と「Wu」、「Bo」と「Wo」、「Fu」と「Hu」、「Pfa」と「Fa」、「Fo」と「Vo」が致命的に区別できない。だから簡単な単語も時として通じなくて、余計ドイツ語を喋るのが苦痛になる。 例えば、応募という単語「Bewerbung」と競争という単語「Wettbewerb」。 カタカナ表記をすると「べべアボング」と「ベットべェベルブ」。 未だに書くときにどれがWでどれがBなのか軽く迷う。いかに普段からBとWを気にして発音していないかということがバレてしまう。 私が外国語ができないのは、耳の悪さと発音の悪さのためだと思う。 夫は私の日本語的発音に慣れていて、勝手に変換して理解してくれるので、ブロークンがいつまでも治らないし、そもそも治そうという努力を最早放棄している。 幸い子どもたちは少なくとも日本語、ドイツ語、英語に関しては発音で苦労することはなさそうなので、うらやましい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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