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カテゴリ:子供
昨日にこちゃんは町が主催している子供のためのプログラムに参加した。
事前に申し込みした子供20人と付添いの大人が三人。 小型バスを借り切って40kmぐらい離れたところにある「化石発掘公園」に行った。そもそも近くに化石採集体験ができるところがあるなんて知らなかった。 にこちゃんは一人で参加した。隣の席に偶然座ったクリス君という3年生の男の子と仲良しになったそうだ。 にこちゃんはたくさんの石を持ち帰ってきた。一人ひとりがこんなに持ち帰っていたら、あっという間に何もなくなってしまうのではないかと心配したが、かなり広い場所に無数に石が転がっているらしく、無制限に持ち帰ってもいいのだそうだ。 にこちゃんは「ここに恐竜の骨のあとがある」とか「ここに魚の骨のあとがある」とかいろいろ説明してくれたが、私には残念ながらどこにでも転がっている石にしか見えなかった。 しかし、にこちゃんにとってのハイライトは化石の跡がついた石をみつけたことではなく、クリス君と遊んだことだった。にこちゃんはバス停から一人で歩いて帰ってきたが、クリスくんにはパパが迎え来ていて「明日時間があるなら、うちに遊びにおいで」といって、電話番号を渡してくれたそうだ。 それでにこちゃんが今日、昼過ぎにクリスくんに電話をかけて遊ぶ約束をした。 ところがにこちゃんは住所を聞き間違えたようで、探せど探せどクリスくんの家が見つからなかった。家に帰ってもう一度クリス君に電話をして住所を聞いたのだが、クリス君のパパが「僕が迎えに行ってあげたほうが早いね。お家で待ってて」と言って、車でうちまで来てくれた。クリス君のパパは「私達の住所はXXで自宅の電話番号はXX。私の妻の携帯番号はXXです。」と連絡先を全部書いていってくれた。 夕方6時過ぎにニコちゃんから電話があった。 「クリスの家に泊まってもいい?」と聞かれた。 昨日初めてあった子で、今日初めておうちに行ったのに、いきなり泊まりたいと言われてびっくりした。「クリスも望んでいるし、パパもママもいいよって言ってくれているよ。」と言った。 私に反対する理由もなかったので、許可した。 ニコちゃんはクリス君とクリス君のパパとうちに荷物を取りに来た。 クリスくんのパパは「私は今週いっぱい休みを取っているので、時間があります。だから今日、二人を冒険に連れて行ったんですよ。その時に池にハマってしまって、ニコの靴が濡れてしまいました。今うちで乾かしています。」と言った。 クリス君とニコちゃんは「僕たちはこんなにたくさんイモリをみつけた」「蛭もいて血をすわれそうになった」と楽しそうに話してくれた。子供同士は昨日知り合ったばかりで、大人同士はパパと私がちょっと挨拶しただけの関係。それなのに遠出をしてくれて、なおかつうちに泊まってもいいよと言ってくれるのだから、優しい人だなと思った。 夫にこの話をしたら、第一声が「昨日知り合ったばかりなのに大丈夫なのか?その人は本当に安全なのか?」だった。私は心底がっかりした。 逆にクリス君がうちに遊びに来ていたとしたら、私たちはここまでクリス君を楽しますことができただろうか?クリス君にうちに泊まっていってもいいよと言えただろうか? クリス君はニコちゃんより年下だが精神年齢は同じぐらいなのだろう。 ニコちゃんは家にいる時は自分の思い通りにならない事があるとすぐに不機嫌になり、泣きわめいて手がつけられなくなる。だから他所の人の家ではどう過ごしているのか非常に気になる。正直、ニコちゃんの友達の中にも、歓迎する子と、もう来てほしくないと思う子がいる。とりあえず今日のニコちゃんは泊まっていってもいいよ、と思ってもらえるぐらいだったのだから、ちょっとホッとしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年08月31日 03時41分48秒
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