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テーマ:海外生活(7774)
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今日2年ぶりに歯医者に行った。
今までお世話になっていた歯医者さんは家のすぐ近くで便利だったんだけど、金曜日の午後は休診だし、それ以外にも休診日が多いので、平日で唯一早く帰れる日である金曜日の午後に見てもらえる歯医者に変えた。予約はすぐには取れず、2ヶ月以上待った。 今日は歯石などを取ってもらう他に歯を「クリーニング」してもらった。 その後歯医者さんが診察室に入ってきたのだが、「はじめまして。あなたは日本人ですか?」と聞かれたので、そうですと答えた。「僕の人生で初めて日本人を診察します。」と歯医者さんは言った。「以前友だちに「ドイツで一番うまい寿司屋に連れて行ってやる」と言われて、デュッセルドルフまで行ったことがあります。本当にその時食べたお寿司は美味しかったです。この辺には中華料理店はあるけど日本料理店なんてないですよね。」と話し始めた。助手に「そういえば、君はお寿司屋にいったことがあるといってなかったっけ?」と話を振った。助手が店の名前を教えてくれたが、寿司屋に似合わないポップな店名だなーと思ったが肝心の店の名前を忘れてしまった。助手は「そこは回転寿司屋で、4人で50皿も食べてお腹いっぱいになりました。」と話してくれた。その後、歯を見てもらったのだけど、「きれいな歯だね。これ、日本で詰めたの? 本当に日本の技術はすばらしい。」と驚嘆していた。「20年、30年前に詰めたものです」と言うと、「今でも何の問題もないよ。」と言って、「素晴らしい。綺麗だ。すごい。」と何度も繰り返した。最後は「何の問題もありません。それではまた次回に」と言って、握手をして去っていった。2年ぶりだからもう少し丁寧にみてほしかったのだが、特に痛いところもないし、あっけなかった。 昨日は事務所の同僚5人と所得税セミナーに参加した。途中までそれぞれの車で行き、パークアンドライドに車を停め、そこからは代表の車に同乗。途中でKさんが「ここの丘の上に私の実家の農場があるのよ。」と言った。Kさんの実家は農家なのだそうだ。牛の出産を手伝ったこともあると言っていた。私の今までの人生で実家が農家という人に出会ったことがなかったので、話がとても新鮮だった。 私の前の席に座っているNさんも祖父母が農家だったらしい。ある時、お昼休みにNさんが近くのパン屋でサンドイッチを買ってきた。その時パンの中身を確認し、輪切りになっていたゆで卵を取り出した。「卵が嫌いなんですか?」と聞いたら、「私は幸せに育った鶏の卵しか食べないの。出自不明の卵は食べられないわ。」と言った。「産みたての卵は色も味もぜんぜん違うのよ」とNさんが力説した。小さい頃からそういう卵しか食べていなかったから、普通にスーパーで売っているような卵は食べる気にならないらしい。 「ケーキを作るにしても、安い大量生産の卵と幸せな鶏の卵とは色も味もぜんぜん違うから、私はどんな卵が使われているかわからないケーキは食べられない」とも言った。今後誕生日とかに会社にケーキを持っていくのに、どうしようかと思った。 先日恵子とスカイプで話した。 学部生の留学生は研究室に恵子しかおらず、みんな優しいけど、なんとなく本部生との壁を感じるようだ。自分の面倒を見てくれると思っていた先輩にアドバイスを求めても「自分で考えて」と言われるだけ。幸いなことに同じ研究室のポスドクの留学生が相談にのってくれるらしい。 留学生同士で英語やドイツ語で話す時は本音が出てくる。 「日本の最高学府といわれているところでもこんな状態なのかとがっかりした。ミーティングはやたら時間だけ長く、中味がともなっていない。そもそもほとんどの学生がミーティング中に寝ているのに驚く。特にすることがなくても日本人は研究室にずっといる。僕が帰ろうとすると「今日は何か予定があるの?」と聞かれる。予定があるから帰るのではなく、やるべきことを終えたから帰るという発想はないのだろうか?何にも予定がなくても家でゆっくり過ごしたいと思わないのだろうか?ここにはプライベートライフはないのだろうか?」 日本からスイスに留学してきた学生が「スイスの大学では講義中に誰も寝ないんだね。」と驚いていたことに、恵子は驚いていた。日本の教育をどっぷり受けてきた私には大学生高校生が学校の授業中に寝るのは普通のことのように思える。しかし恵子には「寝るぐらいなら、何故授業に出るのか?」と理解不能のようだ。 期待を胸に日本に留学したのに、日本の社会が想像していた姿と違っていたようで、幻滅した留学生も多いのだろう。でも日本の技術は歯医者さんに限らず、世界のトップレベルにあるのは事実。非効率的で洗脳集団のような社会なのに、生産性も高く、技術力も高いというのは、不思議な話。理由はどこかにあるはずだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年10月22日 16時01分44秒
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