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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:子供
元旦の次の日から普通に出勤している。お正月らしさのかけらもない。
しかしまだ学校は冬休み中で有休を取っている人も多いので、道路は空いていて、駐車をする場所を探す苦労もなかった。 今週は雨の日が多く、1月2日にスーパームーンを見ようと夜空を眺めたが雲が多く見られなかった。 翌1月3日は暴風雨で、Nさんから「枝が折れて車に落ちてきても困るでしょ。今日はガラガラだから地下駐車場に停らたら?」と提案され、地下駐車場開閉のチップを借りてそこに停め直した。社長は事務所の近くの地下駐車場を7台分スタッフのために借りている。私にその優先権が回ってくることは向こう10年なさそう。 幸い私達の地域では目立った被害はなかった。 翌日は、朝出勤したらCさんが事務所の台所やトイレのタオルを交換していた。Nさんはドアノブや至る所を消毒していた。昨日出勤していたDさんから熱と下痢のため休むという連絡が入った。それで「念のため、この時期に体調を崩したくないからあっちこっちを消毒しているの」と言った。 元旦に恵子と賢浩とそれぞれ少し話すことができた。 恵子は交換留学後、半年間インターンシップをして、9月からスイスでマスターを始める計画を立てていたが、未だにインターンシップ先が見つかっていない。そもそも探し始めたのが12月で遅すぎた。本命からは9月からなら機会を提供できると言われたのだが、予定に合わない。アメリカに住んでいる義姉から「なんにも決まっていないならここにおいでよ。研究機関がたくさんあるから、無給でならビザの必要もないし、何か見つけることができると思うよ。」と言われ、その気になっているようだ。 私は「ドイツに戻ってきて、半年間スーパーのレジとかでバイトすれば?」と言ったら「絶対にヤダ。そんな何の役にも立たないことをなんでしないといけないの?」と言われてしまった。「生活費の足しにするとかお小遣い稼ぎのために、普通大学生はみんなバイトしているよね?」と言ったら黙ってしまった。幸いなことに祖父母伯父伯母から援助してもらえるので、恵子はバイトをしたことがない。時間がないというのもその理由の一つだが、時間があっても単純労働をする気はないようだ。 3月から修士課程を始めることもできるそうだが、下宿探しが大変なので、高確率で友達の後釜になれる9月からを望んでいる。ちょっと大学での勉強を休んで旅行をしたりのんびりしたいという思いもあるようだ。 賢浩は1月31日からAbiturの筆記試験が始まる。頑張ったご褒美に、3月末からのイースターホリデーに義姉夫婦とジャマイカに行く。すでにだいぶ前から予約している。義姉夫婦は恵子に「一緒にジャマイカに行こうよ。その後そのままうちに留まって無給のインターンをしたら?」と提案したそうだ。無給でも義姉夫婦がいるから衣食住の心配はない。贅沢な話だなーと思う。そういう話が親の頭越しにされているのがなんとなく違和感を覚える。義姉は更に「生化学を勉強しても博士号がなければいい職はみつけられない。どの方向に進もうか迷っているなら、医学部に編入するのはどうか?」ともアドバイスしたそうだ。恵子にはいわゆる患者さんを相手にするお医者さんになる気は毛頭ない。生化学系の研究職につきたいわけだが、医学の知識があったほうが有利だと恵子を諭したらしい。実際に義姉夫婦は共に医学博士で若い頃は医者として働いていたが、今はちょっと違った分野の研究職についている。 義姉夫婦には賢浩も2年間もお世話になっていて、現地での生活費は全部負担してもらっている。お金も口も出してくる。あまりにも子どもたちへの影響力が大きすぎて、「これは普通のことなのか?」と戸惑ってしまう。 私としてはニコちゃんの面倒こそ見てほしいと思ってしまう。 でも悲しいことに義姉夫婦はニコちゃんには関心が薄いようだ。 ニコちゃんには「アメリカに遊びにおいで」というお誘いはほぼない。 クリスマスプレゼントとして、ニコちゃんはTriopsという古代ガニの飼育セットを恵子から貰った。 早速卵を水槽にいれ、実験開始。2日で孵化した。1日中ランプを付けて水温を25度にキープ。 水を替える時に間違って何匹がいなくなってしまった。ちょっと水温が下がったりしただけで、あっという間にもう1匹死んでしまった。1cm弱までに成長したのだが、ちょっと不手際があると簡単に死んでしまい、昨日最後の1匹が死んでしまった。残念。ちゃんとした環境がないと冬場は育てるのが難しいと感じた。ニコちゃんは最初のころは大喜びしていたけど、だんだん放置するようになってしまった。ボウフラみたいな感じだから、死んでも罪悪感や喪失感が少なくて済むのが救い。観察日記をつけなさいと言ったのに、1ページも書いていなかったし、あれだけ欲しい欲しいと言っていたのに、この程度だったのかとがっかりした。 私の2018年1週目はそんな感じで過ぎていった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年01月06日 16時05分12秒
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