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テーマ:小学生ママの日記(28708)
カテゴリ:子供
忙しい一週間だった。
水、木と雪がすごかった。 水曜日は午後4時に早退したのだが、我が家の敷地の前の歩道だけ雪が残っている状態だった。 朝出勤前に雪かきをし、家に帰ってきてからも休む間もなく雪かき。 木曜日の朝もものすごい雪。しかし夕方からは雨になった。 全く変な天気が続いている。 月曜日も3時に早退し心療相談所をニコちゃん、夫、私の3人で訪れた。 Stuttgartに住む友人に、ニコちゃんが警察に通報して児童相談所から呼び出しを受けているという話をした。彼女はStuttgartにある心療相談所の受付をしていていて、子供のことで相談に来る家族も多いそうだ。「あなたの地元にもあるはずだから相談した方がいい」と言って、連絡先を調べて教えてくれた。予約は常に満杯で4-6週間待たされる覚悟で、と言われたが、田舎のせいか直ぐに予約が取れた。 私はまず何故ここに来ようと思ったかという理由を話した。 カウンセラーはニコちゃんに「なんで警察に通報したの?その時のことを君の口からもう一度説明して」と言った。ニコちゃんは「警察に通報したくなかったが、パパがしろとしつこく言ったので腹が立って通報した。」と説明した。 カウンセラーは「じゃあ、今度はパパやママの視点から話を聞くね。」と言って、私達一人ひとりから事情を聞いた。 その日はニコちゃんのテスト勉強を私がみていたのだが、説明を聞かないし、やってみてといっても考えようとともしない。椅子に座ったまま2時間何もしない無意味な時間が過ぎていき、私は「この子の将来はどうなるんだろう?」と絶望的な気持ちになった。夫にバトンタッチをしたのだが、ニコちゃんはますます調子に乗り、最低な発言を連発。最後には夫の堪忍袋の緒が切れ、新聞紙を丸めて肩を叩いたらしい。(私は現場を見ていない) ニコちゃんは「傷害罪で警察に電話する」と言い張り「やれるもんならやってみろ」と夫が煽り、実際に電話をかけたというのが大まかなストーリー。 カウンセラーは「みんなが疲労して、お互いをいたわれなくなっている。その原因は、お母さんが家庭教師になっているからだ。だからお母さんもストレスが溜まるし、子供も家にいるのが楽しくない」と言った。私は「でも、学校で落ちこぼれていて、家で勉強しなければ追いつかない」と説明した。カウンセラーは「子供が算数の問題を理解していないのなら、その説明責任は学校の教師にある。授業についていけるようにさせるのは親の仕事ではない。親はもっと子供と楽しく過ごすべきだ。」と力説した。そしてニコちゃんに「君はどう思っているの?」と聞いた。 ニコちゃんは「夜遅くまで勉強したり、休みの日に勉強するのは好きではない。宿題もやったのにもう一度やり直せと言われるのがいいやだ。」と言った。カウンセラーは「君はどこで勉強するのが好きなの?」と聞いた。ニコちゃんは「自分の部屋でしたい。僕の部屋はおもちゃがたくさんあるから気が散らないように脇に片付ければいいと思う。」と答えた。「わからないことがあったら、ママに聞くけど、それ以外は一人でやりたい。」「食事中にママがよく問題をだすけど、それはやめて欲しい」「勝手にビデオを撮るのはやめて欲しい」と自分の希望を伝えていた。 私は「一人で宿題をすると、結局は理解できていなくて答えが全然違っていることが多いので、もう一度説明して最初からやり直しさせることになる。でも本人はやり直しをさせると怒る。だから一人で宿題をさせるのは意味が無いと思っている。」「働いているので、平日の昼に子供の勉強を見ることはできない。結局は夕飯後か週末しか時間がない。」「食事中の問題と言っても、例えば白雪姫と7人の小人が1リットルの牛乳を仲良く分けたら一人どのぐらいづつ飲めるか?というような簡単な問題を2-3問出すだけ。ほぼ毎日似たような問題で、基本が身につくようにトレーニングしようと思っているだけ。食事中以外にきちんと座ってくれることがないから仕方ない。」「ビデオをとるのは、小児科医に家での様子を伝えたいからだ。薬を飲ませるか飲ませないかという話し合いを来月するので、できるだけ正確な情報を伝えたいと思っている。でもビデオをとると「肖像権侵害で訴える」とすぐに言うでの困っている。警察に通報するというのが彼の決まり文句になっている。」と説明した。 カウンセラーは「1リットルを8人で分けるという問題はあなたにとっては簡単な問題かもしれないが、彼にはゆっくり考えないとできない問題であることを理解すべきだ。また家で1時間以上勉強させる必要はない。それで学校の授業についていけないのであれば、それは学校があってないのかもしれないから、転校を考えるべきかもしれない。宿題をしたと本人が言ったら、親が答えをチェックする必要はない。それは先生の仕事だ。とにかく今お母さんは先生の補佐役を家でしているので、ストレスが溜まっている。その役割をおろすべきだ。教師は子供を教えることで給料をもらっているのだから、子供にわかるように教えるのは教師の仕事だ。」と言った。 カウンセラーの話しに納得したわけではない。 しかし私にとっても教師の役割を担わなくていいというアドバイスは願ったり叶ったり。宿題もチェックしなくていいし、テスト勉強にも付き合わなくてもいいし、ピアノの練習を強要しなくてもいい。そのほうが精神的に楽に決まっている。ニコちゃん本人だって「勉強しろ」「ピアノの練習をしろ」とうるさく言われないほうが嬉しいに決まっている。 でも本当にそれでいいのだろうか? 木曜日も4時に早退し児童相談所で話し合いがあったが、こちらもほぼ同じようなことを説明し、心療相談所のカウンセリングを親子で何回か受けることを勧められただけ。 私としてはニコちゃん個人へのカウンセリングをお願いしたいのだが、児童相談所はどちらかというと「親が子供をどのように躾けるか」ということに軸足を置いていて、「こういうことで困っている」と話しても、「それは子供への伝え方に問題があるからだ」と解釈され、親への指導の必要性ありというスタンス。 カウンセラーからお墨付き(?)をもらったニコちゃんは「宿題は一人でする。ママはチェックする必要ない」と言って、ちゃんとしているのかどうかますますわからない状態になってしまった。 でも結局は本人が「このままではまずい」と自覚しなければ、周りが騒いだところで意味がない。 最近は留年しても転校してもそれは自己責任で仕方ない、落ちるところまで落ちても仕方ないと私自身あきらめている。それでは本人がかわいそうだと思っていたからいろいろと頑張ってきたけど空回り。ここまで好き勝手にされると、もうどうでもいいやとすら思う。親が一生懸命になっても評価や感謝されるどころか、疎まれ恨まれるだけ。ばかばかしくてまじめに子育てなんかやってられない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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