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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2018年06月17日
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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:カテゴリ未分類
今日は朝からとてもいい天気だった。
朝9時過ぎにご近所さんがうちに来て「今日の夕方一緒にバーベキューをしませんか?」と誘ってくれた。
ご近所さん夫婦には3人男の子がいるのだが、上の二人は合宿でおらず、ヨハネス君だけだった。ニコちゃんとヨハネスくんは食べ終わると二人でインライナースケートをしにいってしまった。

残された大人だけでいろいろな話をしたのだが、特に印象的だった話を忘れないうちに書き留めておこうと思う。

食後にコーヒーを出してくれた。「KaffaのWildkaffeeなんですよ」と言われた。
説明によると、Kaffaとはエチオピアの地名で、コーヒーの語源らしい。低賃金で搾取しているプランテーションではなく、そこでは自然栽培で豆を手で摘み取っており、そこで働く人たちには公平な賃金が払われているのでKaffaのコーヒーの小売価格は当然ながらその分高いのだそうだ。私には大量生産の豆との味の違いがわからなかったが、話には共感することができた。

ヨハネス君のママは学生時代ブラジルに留学していたことがあるのだが、「ブラジルではチョコがとても高くて、一般の人が買える値段ではなかった。ブラジルはカカオの生産国なのに、安い値段でネスレなんかが買い取って、自分たちの国には残らないのよ。それはとても不公平なことだと思う。だから私はネスレにいい印象を持ってないの。」と言っていた。

欧米の企業が貧困国の人々を低賃金で働かせるという「パワハラ」の話から、国連で人権問題を担当していたドイツの外交官の話になった。外交官にはいろいろな特権が与えられており、寝室が6つもある大きな家を借り上げてもらい、さらにメイドを雇うお金も支払われていたとのこと。そのドイツの外交官はフィリピン人を住み込みメイドとして雇ったのだそうだ。フィリピン人メイドは本国に母親と子供を残し単身でアメリカに仕事に来ていたらしい。外交官は大きな家に住んでいたのに、メイドには暖房がついていない車庫で寝泊まりを強制し、休日も与えず、病気になっても病院に行くことを禁じたそうだ。彼の任期が終わってからメイドが人権団体に相談に行って事が発覚したらしいのだが、その外交官はすでにドイツに戻ってきており、なんのお咎めもなく終わったそうだ。
ヨハネス君のママは「ニューヨークで暖房なしの生活なんて想像できる?現地の言葉や法律に疎い人をわざわざ雇っていたのよね。そんな人物が国連の人権問題を担当していたなんて、これほど恥ずかしい話はないわ。」と憤慨していた。

話が一段落したので「小児心療内科専門のW先生をしっていますか? この前ニコを連れてその先生のところに行ってきました。」と私が別の話題を提供した。ヨハネス君のパパはギムナジウムの校長なのだが「W先生の事は知ってますよ。うちの学校に来て、職員に対して講演してもらったことがあります。」と言った。「彼は本当に落ち着きのない人で、常に体を動かしていましたよ。彼がADHD児のスペシャリストなのは、彼自身がADHDだからなんですよ。」と言ったのでびっくりした。私達と面談したときにはそんな印象は一ミリたりとも受けなかった。
その話をしようとしたときに、ニコちゃんとヨハネス君が戻ってきた。すでに午後9時を過ぎていたので、解散することにした。いろいろな話をたくさんしたような気がするのだが、意外と思い出せない。でも楽しかった。





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最終更新日  2018年06月17日 15時26分42秒
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