|
テーマ:小学生ママの日記(28707)
カテゴリ:子供
ニコチャンが担任からの手紙を持ち帰った。
「成績会議があり、ニコの成績は英語とスポーツが「3」であるほかは、すべて「4」であることが決定されました。この成績では5年生に留年になります。注意力、忍耐力に欠けるため補助をつけることを関係機関に要請しましたが、却下されました。この状況ではニコには速やかな転校を勧めます。」 予想されたことではあったが、実際にこのような手紙を受け取るのはショックだった。 でもこれで本人にも「勉強しなければギムナジウムにいられない。」「6年生に進級できる成績ではない。」という私の言葉が単なる脅しではなかったことが理解できたので、ある意味でははっきり言ってもらえてよかった。 今日は会社を1時間抜けて、ADHSの子供を対象にした「学習塾」の先生と話をしてきた。 先生は「ニコの問題は精神的問題ではなく、生物学的問題なんです。彼の脳みそは目の荒い網になっていて、重要な情報がこぼれ落ちてしまうんです。彼にはディスレクシア(読み書き障害)対策クラスとディスカリキュア(算数障害)対策クラスに通うことを勧めます」と言った。 1クラス6~8人を3つのグループに分け、時間ごとに課題を交換しながら教わるのだそうだ。 「1回の授業は90分というのは、学校の授業と同じ長さだが、ニコがその長さ集中力を保つのは難しい。」という私の心配に対し、「ここに来る子はみんなそういう問題を抱えています。でも私達は遊びの中に学びを取り入れているので、子どもたちは飽きません。」と言う答えが返ってきた。 「学年ごとにグループ分けしているのですか?」という質問には「違います。ここでは学校の課題をフォローするための勉強をしているんではないのです。ニコの問題は文字を認識できていないことです。だから書き取り3のミスが多いんですよ。」との返事だった。文字カードを使って、指でなぞりながら発音するということからするらしい。 そのレベルから始めるの?というのが正直な感想。 先生は「教え子の中には、全く字が読めなかった子もいたのですが、Realschuleを1.0の成績で卒業した子もいれば、大学で2つの学位をとって建築家になった子もいるんですよ。私達のメソッドに従えば必ず伸びます。」と断言した。 薬のことについても話した。先生は「頭が痛いと訴えるのは量が多かったからでしょう。1錠ではなく半錠から始めるべきです。薬の力は必要です。粗い網の目を小さくする役目があるからです。1錠で副作用が起こることはありえないという小児科医には私なら通いません。小児科医を替えるべきでしょう。」という見解を示した。 月謝はかなり高い。それでも寮にいれることを考えれば10分の1。 問題は家からは電車とバスを乗り継いで通うことになること。そして電車が1時間に1本しかないということ。塾は私の職場からは車で5分と近いので、私が一旦家に帰りニコを塾に連れていき、ニコが授業を受けている間、会社に戻り仕事をし、終わる頃に塾に迎えに行き、一緒に帰るという方法がベスト。しかし、一旦家に帰り塾に送ってから会社に戻ると1時間かかる。それを週に2回するのは私の負担も大きいし、社長の理解が得られるかもわからない。 とりあえず、9月から通う学校を見つけないといけない。 9月から新しい学校でもう1回5年生からやり直させたい。 フルタイムの仕事を辞める選択肢は今の私にはない。 仕事とニコちゃんの面倒を見ることの両立は難しいが、仕事をやめたとしても簡単になるわけではない。 むしろニコチャン問題を忘れる時間が持てることは私の精神衛生上非常に重要だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|