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カテゴリ:子供
先週の水曜日からにこちゃんの新しい学校生活が始まった。
先週は学校やクラスメートに慣れるために通常の授業はなく、ホームルームだけだった。 木曜日に教科書が配られたのだが、にこちゃんは生物と数学の教科書のみを持ち帰った。ドイツの教科書はハードカバーで1冊がかなり重い。いっぺんに全部持って帰るのは大変だろうから、分けて持ち帰ってもいいと言われたそうだ。当然金曜日に残りの教科書を持って帰ってくると思っていたし、朝出かける前にも念を押したのに、なんと1冊も持ち帰ってこなかった。本人に理由を聞くと「しまった。忘れてた。」という信じられない答えが返ってきた。月曜日から授業が始まるのに、教科書を事前に見ていくことさえできない。 学校が始まり、朝7時に起こし、朝食を食べさせ、薬を飲ませるというルーティンを保持している。 学校に持っていく軽食はなるべくにこちゃんのリクエストにそうようにし、飲み物と薬1錠も一緒に持たせている。毎日カバンの中を点検し、今日は何をしたのか、薬は飲んだか、休み時間は誰と遊んだのか、などを聞いている。先週は何も宿題は出ていなかった。 金曜日の夕方、庭にでたら、テラスの横に薬が落ちているのをみつけた。私が見つけたのは2錠分。 朝は私の目の前で飲ませているが、学校では監視できないので自己申告を信じていた。薬を入れた箱は毎日空になっていた。しかし、実際は薬を捨てていたことが発覚した。 もう本当にがっかりした。 本人は最初は否定していたが、動かぬ証拠を突き付けられて白状した。「心臓が痛くなるし、自分が自分でなくなる感覚が嫌だから飲みたくなかった。」と言われた。 恵子は「なんでそんなみつかりやすいところに捨てるんだろう?馬鹿だよね。」と感想を漏らしていた。 にこちゃんはしょちゅううそをつく。そして隠滅工作を図るのだが、いつもそのやり方が単純すぎてすぐにウソがばれる。その場しのぎであとあとのことまで考えていない。 しかし、薬を見つけたときは本当にショックだった。せっかく二人三脚で頑張ろうと思っていたのに、思いっきり冷や水を頭からぶっかけられた気分になった。 恵子は大学の新しいセメスターが始まるのでスイスに引っ越した。昨日は夫が、今日は私が車で荷物を運んだ。新しい下宿先はすごく古いアパートで、場所も不便。それなのに家賃は目のWGと一緒。「前のWGがよかった」とスイスに向かう車の中でずっと愚痴をこぼしていた。今日初めて彼女が新しく住むアパートをみて、なるほど、これでは積極的に住みたい場所ではないよなー、と思った。全体的に老朽化していて、台所にあるガスコンロもオーブンも使えるのかな、という状態だった。以前のWGでは5人でシェアをしていたが、今回は二人でシェア。しかも相手は男の子だった。私はそのことを知らなくて、中に入ったら、リビングルームに若い男性が3人いたのでびっくりした。シェアメイトとその友達だった。アフリカ系、中東系、アジア系、とかなりエスニックな感じがした。台所の隅にバスケットボールぐらいの綿埃(?)が固めて合って、さらにびっくりした。私だったらこんなところには1日たりとも住みたくないと思った。恵子が不憫になった。下宿先を探すのはすごく大変らしく、選り好みをしている場合ではなかったらしい。 賢浩は来週末引っ越す。ドイツ国内とはいえ、うちからだとスイスに行くより遠い。 入学通知をもらったと同時に大学の寮に申し込んだのだが、「通常1-2セメスター(半年から1年)の入居待ちになります」という返事が来た。それで不動産屋に頼んでいくつか物件を今週末に見に行く予定でいた。しかし金曜日に学生寮に入れるという連絡が来たので、不動産屋とのアポはキャンセルした。 いったこともない街だし、学生寮がどんな地域にあるのかよくわからない。それでも恵子に比べたらすごく恵まれていると思う。 子供たち3人が9月からそれぞれ新しい生活環境に身を置くことになり、サポートする親もてんてこ舞いだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年09月17日 05時08分33秒
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