夫が今週もスピード違反の手紙を受け取り、今年に入って合計300ユーロ罰金を払っている。
まあ、そのうちの1回はスイスでの信号無視でそれだけで250CHF。この話を同僚にしたら、「私の夫もスイスからスピード違反の手紙が送られてきたけど、ドイツ国内じゃないから払わなくても問題ないよ、といって無視していたんだよね。そしたらある日(ドイツの)警官がうちに来てびっくりしたわ。それもRosenmontagに来たのよ。」と言った。ほかの国の事情は知らないが、スイスでの交通違反はスイスフラン表記の横にユーロでの換算がすでに表記されており、ユーロ建てでスイスのドイツ国内にある銀行口座に振り込むようになっている。スイスの信号はドイツよりも黄色から赤に変わるタイミングが早いという話を何人からか聞いたことがある。スイスにはこれからも何度も行くことがあるだろうが、とにかく気をつけようと思う。
恵子はオーケストラのコンサートの練習と大学の勉強で毎日忙しそうだ。クリスマス休みも取れそうもないと言っていた。1月に大学の試験があり、その後は実験にはいるので、さらに忙しくなるらしい。恵子は9月に運転免許の実技試験に落ち、10月上旬に2度目めの実技試験にも落ち、傷心(?)のままスイスに戻った。その後ドイツに帰ってくる時間もないので、運転の練習もできていない。3回目の試験の前には何回か練習をしないと本人も怖いと思うのだけど、そういう時間がいつになったら取れるのかわからない。筆記試験には8月に満点で受かっているが、その後何か月以内に実技試験を受けないといけないなどの制約があるのだろうか?最悪来年の6月まで時間的余裕がなさそうなのだが、2度目と3度目の試験がそんなに空いてしまっても無効にならないのか心配だ。今まで使った2000ユーロが無駄になってしまったらショック。本人に話しても「先生にWhatsAppで聞いてみることはできる」と言ったが、彼女にとって優先順位が低いようで、まだ連絡もしてないようだ。
夫は30年以上前にイギリスで運転免許を取った。
30年前の免許なので、ものすごく前近代的。ただの紙切れで、写真もついていない。
しかしドイツではそのまま使っても問題はない。
だが、イギリスがEUから抜けるとなると話は変わってくる。
イギリスの免許で運転している人はドイツの免許に書き換えたほうがいい、という記事を読んだ、それを夫に伝えた。珍しく夫はすぐに行動に移した。しかし、夫がイギリスでとった普通自動車運転免許は、ドイツでいえば、Cクラス(ドイツの普通車免許はBクラス〉にあたり、バスの運転もできると担当者から教えられた。そしてそのためには視力を含めた健康診断書を提出する必要があり、書類を集めるだけで200ユーロ以上かかった。すべての書類がそろい、夫は先週免許書を書き換えにいった。しかし結局は書き換えなかった。
夫のイギリスの免許書は、70歳まで有効で、ドイツではバスも運転できる。そして今のところ全ヨーロッパで通用する。しかし、もし今ドイツの免許に書き換えるとしたら、イギリスの免許は失効になる。ドイツの免許に書き換える場合BクラスかCクラスかを選べる。Bクラスを選んだ場合、当然ながらバスを運転することはできない。そして15年ごとに更新手続きをする必要がある。Cクラスを選んだ場合、更新は5年ごとで、その都度健康診断が必要になる(つまりお金がかかる)。その説明を聞いて、夫は当面書き換えを見送ることにしたらしい。そもそもバスなんて運転する場面がないので、Cクラスなんて必要ないのだが、わざわざダウングレードさせるのがもったいないと感じたようだ。
それにしても、一昔前まではドイツの免許書は無期限有効だった。今は15年になっているとは知らなかった。
私たち家族の滞在資格が夫の英国籍に頼っているので、Brexitは本当に衝撃的だった。しかしその後ほとんど進展がなくて、今後も不透明なまま。EUが20世紀の西欧クラブでいてくれたままのほうがよかったというのが私の本音。