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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2019年02月16日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
久々にニコちゃんネタ。
去年の11月に小児心療内科を訪れた時に「今の状態では何もできません。来週電話で予約を取ってください。次回にその後のことを話し合いましょう」と言われた。結局はいつも同じところで足踏みをしているだけで、授業を早退させていく意味を見出せなくなった。
月1で続けていたカウンセリングも、学校行事で約束をキャンセルせざるを得ず、その後はなかなか電話が通じずに予約が取れず、結局は去年の9月以降受けていない。
つまり今は医者にもカウンセリングにもかかっていなし、薬も飲んでいない状態。

2週間前に前期の成績表をもらってきた。
去年に比べて各科目とも1ないし2ポイント成績が上がっていた。
留年したこと、ギムナジウムからレアルシューレに転校したことを考えれば当たり前の結果。

昨日教師との面談があった。
5人の先生と面談したが、ある一人の先生から私が今まであった教師の中で一番悪い印象を受けた。
その先生は科学を教えており、「ニコの授業態度はその日の彼の気分によって全く違うので一概に言えない。でもたいがいは授業中ノートに絵を描いていたり、友達と話したり、授業に関係ないことで忙しそうにしています。」「一度教科書を読んでと指名したら、どこを読めばいいのか全く分かっていなかった。それでほかの生徒に先に読ませてその続きを彼に読むようにもう一度チャンスをあげたが、それでもどこを読んでいるのか全く分かっていなかった。」と言った。もちろんそれは100パーセントニコちゃんが悪い。でも先生の話し方からは「本当にやんなっちゃうよ。こんなクソガキを教えなくてはいけないなんて。私の授業にいてほしくないよ。」という気持ちが多分に読み取れた。とても早口で、まるで独り言、もしくは電話で友達と話しているような話し方をする人だった。かなり若い先生だったが、生徒への愛情とか教えることへの情熱を全く感じない先生だった。今まで何人もの教師にあったが、ここまで印象の悪い先生は初めてで驚いた。
この先生のことをニコちゃんは大嫌いなのだが、ニコちゃんだけが悪いのではなく、先生にも問題があるのだろうな、こんな先生に受け持たれてある意味不幸だな、とニコちゃんに同情したくなった。夫と一緒に面談に行ったのだが、夫も同じ感想を持ったようだ。

ほかの4人の先生はとてもいい印象で、ニコちゃんはこんな先生に受け持ってもらってよかったなーと思った。

ニコちゃんは英語の先生のことを一番好きな先生とだとよく家で話しているのだが、本当に話していて楽しい先生だった。「ニコはクラスで一番前の窓際に一人で座っています。私の真ん前なんですが、時たま彼は授業中に小声で歌っていたり、ぶつぶつ独り言を言っているんです。最初は空耳かと思ったんですけど、こんな生徒は初めてでびっくりしました。家でもそうなんですか?」と聞かれた。「彼は英語がよくできますが、いつもすぐに答えを言ってしまいます。積極的に手を挙げるのですが、いつも彼をさすわけにはいきません。なかなか指されないと彼は癇癪を起します。もう少し忍耐力を養ってほしい。」と言った。ネガティブなことも指摘されたのだが、そこに嫌悪感は感じなかった。先生は現在61歳で今年度いっぱいで退職されてしまうのだそうだ。ニコちゃんが英語を頑張る気になったのはこの先生のおかげもあると思うので、退職されてしまうのが残念に思えた。

ニコちゃんが英語をやる気になった理由は先生以外にも教科書の構成があるのではないかと私は思っている。ギムナジウムの教科書より、レアルシューレの教科書のほうが読んでいて面白い。
例えば、今は曜日や時間を習っているのだ、例題文の主人公は猫。猫ちゃんが毎日同じ時間にバス停で待っていて、同じバスに乗って街中を1周して戻ってくる話。
また、誕生日会を企画する話では、ボアテング家の家族間の会話が例題として書かれていた。ボアテングと聞くと、大多数のドイツ人はドイツ代表で活躍していた黒人のサッカー選手を思い浮かべるはず。ボアテングというのはアフリカ系の名前なのだろう。英語の教科書に黒人のボアテング一家の話が載っていることにびっくりしたのだが、子供たちには面白く感じられたようだ。

ドイツ語の先生はニコちゃん担任でもあるのだが、クリスマス前に一度クラスメートと問題を起こしたようだが、今は落ち着いている、自分の居場所を見つけられたようだ、と話してくれた。成績についても、「ギムナジウムからレアルシューレに移ってきたら、何でも1が取れると思うのは間違った考えで、ニコの成績(主要教科平均2-)は十分ほめるのに値する。」と言ってくれた。授業態度も悪くないとのこと。ネガティブなことは何も言われなかった。

ニコちゃんは数学の先生のことを「とても厳しい」と批評していたが、穏やかで人当たりのいい先生だと思った。図形を習っているのだが、ニコちゃんはまっすぐな線を描くのが苦手で、また正確に垂直とか平行な線を描くのも苦手。とにかく何でも早く終わらせようとするので、正確ではない。
ニコちゃんは筆圧が異常に強いので、ちょっと書くだけで手がつかれたとすぐに愚痴る。
先生もそのことには気が付いていたようで、練習するようにニコちゃんに特別に何枚かプリントを渡したらしいが、その事実は私は知らなかった。どうやらまじめにこなさなかったようだ。

総合的に授業態度は今までとあまり変わらないが、問題児ではないようだ。
このままならカウンセリングなどの必要はないと思う。

ただ、今週ショッキングな事実が発覚した。
ニコちゃんは週2回午後6時から7時半まで卓球クラブで練習している。だから火曜日と木曜日は夜8時ごろ家に帰ってくる。
しかし、実は練習に行くふりをしてその時間別の場所で友達と遊んでいたらしい。

今週夫が火曜日と木曜日の夜、ジョギングに行って、ニコちゃんの練習している体育館をのぞいたら両日ニコちゃんがいなかったそうだ。そして別の場所で友達とたむろって、チップスを食べたりしながら友達のスマホでゲームをしている現場を目撃。
これぐらいの年の子供にはよくある話だとは思うが、なんかちょっと裏切られた気分だ。





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最終更新日  2019年02月16日 18時22分40秒
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