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テーマ:小学生ママの日記(28703)
カテゴリ:子供
新学期が始まったが、ニコちゃんは通常運転。すでに忘れ物を2日に1回はしている状態。
6年生になって新しく、歴史、フランス語、技術 の授業が加わった。 さっそくフランス語の新出単語を単語帳に書き写してくることが宿題になった。 賢浩がニコちゃんに「新出単語を10回づつ書け」と命令した。 その後で本当に覚えたかテストをしていた。 「はい、はフランス語で?」 「・・・」 私が「ウィ」というと、「なんでママが答えるんだ!」と怒られた。 「じゃあ、スペルを言ってみろ」と賢浩が聞くと、案の定ニコちゃんは「Wii」と答えていた。 正解は「Oui」。ドイツ語はほぼ発音通りの綴りだけど、フランス語は全然違う。 英語は小さいころから家で使っていたのである程度の前知識があったが、全く白紙の状態からニコちゃんに外国語が覚えられるかは大いに疑問がある。 ここ数日恵子と連絡が取れずにやきもきしていた。 恵子も私もあまりメールのやり取りをしないので2-3週間お互いに音沙汰なしという状態はよくあることなのだが、連絡するように伝えたのに返事が1週間ないという状態は普通ではない。賢浩も「恵ちゃんはいつも忙しいから向こうからは連絡来ないけど、こちらが連絡すればわりとすぐに返事はくれる。でも今回は返事がない。」と言っていた。 昨日ようやく「病気で寝込んでいた。」という連絡があった。 大学にも行けず、トイレと部屋の往復状態だったらしい。 恵子や賢浩の身になんかあった時の連絡、確認手段がない。 本人にそう伝えても「しょうがないよね」としか言わない。 なんかいい解決策はないんだろうか? 昨日の夕方、ニコちゃんの友達のC君のパパがうちに怒鳴り込んできた。 その数日前にもC君本人がニコちゃんのことで苦情を直接にうちに言いに来ていたらしい。 C君は老猫を飼っているのだが、ニコちゃんがその猫のしっぽをひっぱり、ナイフを振りかざし、猫を虐待した、という苦情だった。ニコちゃんにあとで事情を確かめると「僕はそんなことしていない。僕は猫が好きなのに、そんなことするわけがない。Cはいつもうそをつく。」と抗議した。 その数日後に今度はC君パパがうちに乗り込んできた。 ものすごい剣幕だった。 「Cがトルコ人に囲まれて怖い思いをさせられた。なんでそんなことをするのかと聞いたら、ニコにお前をやっつけるように言われたから、と答えたそうだ。それにニコはCに「お前の自転車がRスーパーマーケットの前に停めてあるから取りに来たほうがいい」と連絡をくれたが、なんでニコがそんなことを知っていたのか?ニコはCの自転車を盗んだうえに、その自転車におしっこまでひっかけていた。次に私の息子に何かしたらただではおかない。私の後ろには50人ついていることを警告しておく。」と言って帰っていった。 夫はすぐにニコを呼んで事情を説明させた。ニコは「僕は何もしていない。トルコ人にも頼んでいないし、自転車も盗んでいない。自転車はたまたまスーパーの前で見つけたから、親切心で連絡してやったのに、あいつはうそつきだ。」と反論した。 夫がニコに説教している間にC君のパパから電話がかかってきた。ものすごく興奮しており、夫が「ちょっと待ってください」と話を遮ろうとしたが、C君パパは一方的にまくしたて「次は警察に訴える。これ以上俺の息子に近づくな。」と言って一方的に電話を切られた。 なぜうちに怒鳴り込んできたそのあとでまたうちに電話をかけてきたのか私には理解できなかったが、家に帰ったらまたあらたな事実が発覚したのかもしれない。 ニコは「僕は今日はずっとJと一緒にいたから、Jから何があったか聞けばいい。」と言った。 J君に電話をかけたが、J君の話はほぼニコちゃんと一緒で「僕たちがマルクトプラッツで遊んでいたらCが通りかかって、僕たちに暴言を吐いた。」ということだった。 トルコ人とは何者か?と聞いたら、「小学校の時に同じクラスだった子の知り合い。友達の友達。連絡先とかは知らない。」と言った。 「僕はCのことを殴ってくれなんて頼んでいない。Cが僕たちに暴言を吐いたときに、近くにいたので、トルコ人に、Cを知っているのか?と聞かれた。Cはトルコを馬鹿にするようなことを言うから俺は大嫌いだとトルコ人は言っていた。」と説明してくれたが、どこまでが本当なのかわからない。 C君のパパの怒り具合から、よほどのことがC君にあったのではないかと思う。C君一家とは直接話し合いはできない状態なので、私としては私たち親子、C君親子、直接C君を脅したとされるトルコ人親子が警察の前で話し合うのがいいと思った。「自分が悪くないのなら警察は味方になってくれるよ。」と言ったが、ニコちゃんは警察に行くことを拒否した。 C君パパはとてもやさしく、非常に付き合いやすい人だと今まで思っていたが、昨日の豹変ぶりに驚いた。まるでマフィアの一員のようだった。 夕飯の用意をしているとき、夫と賢浩が二人で受話器に耳を当てていた。 ニコちゃんがこっそり自分の部屋からJ君に電話しているのを別の子機で盗聴していた。 ニコちゃんはJ君と「11時半に3つの車庫の前で待ち合わせ」をしていたそうだ。 衝撃だった。 賢浩に「阻止する?それとも23時半に尾行する?」と聞かれた。 夕飯時に賢浩が「今日、俺、11時半に出かけるから。」と言いだした。 すると夫も「じゃあ、僕も11時半に出かけようかな?」と11時半という時間にアクセントを置いていった。二人が何度も11時半というので、ニコちゃんは「盗聴していた?」と気づいた。 11時半に何をするつもりだったの か?と聞いたら、「Jと散歩」と言った。 夜の11時半に散歩のわけがない。 二人で今日の出来事の口裏合わせをするとしか考えられない。 いろいろと質問攻めにしているうちにほころびが露呈した。 するとニコちゃんは「実は11時半に一緒にオンラインゲームをする約束だった。」と理由を急に変更した。うちとJ君の家の間には3つ車庫が並んでいるところがあるのだ、オンラインゲームだとしたら車庫の前という意味がわからない。ニコちゃんはゲームをみせて「ほら、ここになんか並んでいるでしょ。これが3つの車庫という意味で、11時半にゲームのこのポイントで待ち合わせという意味。」と説明したが怪しすぎる。 監視するため私はニコちゃんの部屋で寝たが、10時ぐらいには寝入ってしまって11時半に何が起こったのか残念ながらわからない。でもニコちゃんが出かけた形跡はないし、何も起こらなかったと思う。 以前職場の同僚と、子供の言うことをどこまで信じるかという話をしていた時に、私以外は全員が自分の子供の言い分を信じると答えたことに衝撃を受けた。「信じて何度も裏切られてきたけど、親が信じてあげなかったら誰が信じるの?相手が何と言おうと自分は自分の子供の側に立つ。」と言い切った。 「この子はいろいろなところで問題を起こして、しょっちゅう嘘をついているのに、なんで親は子供の言うことを鵜呑みにして相手を平気で攻めることができるんだろう?なんで謝らないんだろう?」と思うことがよくあるのだが、そういう理由なのかと腑に落ちた。 しかし私はダメな母親で、どうしてもニコちゃんの言い分を100パーセント信じることはできない。 今後どんな問題を起こすのか不安で仕方がない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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