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カテゴリ:心のうち
「ファミリーシークレット」 柳美里著
様々な用事の立て込んでいるこの時期に、一気に読んだ。 理由は、図書館で予約していた順番がようやく回って来て、借りてきたのはいいが気づいたら返却2日前だった!! たくさん順番待ちしている本なので、すぐに読んで返さなきゃ! いや私自身の時間的ゆとりもないし、疲れてもいるから読まずに返そうか。 ぱらぱらと頁をめくり始めると、シビアな内容なのに、意外とするする読み進めていけた。 なぜだろう。 不思議な感覚だった。 途中、社会的に注目された事件当事者に関わる記述もあって、なかなか興味深かった。 最後の段になって、カウンセリングの会話の中で、その理由らしきものが見当たった。 とっくに返却してしまったので私の解釈によるが、「心で感じたこと(感情や好き嫌い)をその場で相手に伝えられない。あとから論理的に考えてようやく言葉になってくる。」傾向。 それは、私自身にも当てはまるかもしれないと思った。 カウンセリングのやり取りの中で「ここでこういう質問するの?!」「こういう流れになる、こうつながる?!」「こんな解釈をどんどん相手に伝えるんだ?!」なんて思いながらも、自分自身がクライアントになった気分になってくる。 「そうです、おっしゃる通りです・・・。」 って部分もあったけれど「そうか、そういう部分でそういえば歯がゆい思いや悔いの残る場面があるよなぁ。」という部分もあった。 そこを掘り下げてみるのも、今の自分にはいいかも。 読み流した割には思いがけず印象に残った本でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.29 17:14:21
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