カテゴリ:本
夜宵の続編。
何でも手に入るという細蟹の市で捕らわれた少女を助けようとする少年、 「うろくづ」をさがす男と少女、そして同じものをさがす老人。 赤腹衆サザは市を見まわり、マドウジを保護したり、様子を見たり。 黒式尉を制作した人形師や、細蟹さまに次いで偉い、市の営業許可を出す獏の夜宵さん登場。 市はこれからどうなっていくのだろう? ---------------------------- ティア・ドロップ・ティア 細蟹の市で見かけた、泣いていた囚われの身の彼女を助けたいと少年は友人に協力を要請。 市に潜り込み、助け出した少女は人間ではなく飴でできており、涙が高価な売り物になるティア・ドロップ・ティアだった。 泣ける映画ではもう良い涙は出ないと、彼女の持ち主が趣向を変え、彼女に恋した少年を利用。 少年のしでかしたことに彼女は笑い涙を流す。 持ち主は彼女を盗み、壊したと、 石骨地区とはもめたくないから今回だけは見逃そうとしてくれたサザの忠告を無視した少年を連れていく。 少年の友人はサザの最後通告を受け入れマスクを取ってマドウジとして保護される。 うろくづ(一) 人形師の父と今年も細蟹の市に行くいと。 父はいとが大好きなサザの手助けをしている黒式尉の制作者。 うろくづをさがす男と目隠しをする少女メトメが親子の振りして細蟹の市を訪れる。 独自のルールを持ち、分かりにくいシステムの市に圧倒されながらも、 市で芸人として金を稼ぐことにした男は、迦陵頻伽の呼び声高いこえよしが束ねる芸人組合(うべなうべな)に入り カラカラと名乗ることに。 よく当たるという巫(カンナギ)通称ガシャ婆にうろくづのことを尋ねるカラカラとメトメ。 だが、ガシャ婆はうろくづを捕るいさりおとの仲介を買って出た何者かを口寄せしている最中、発狂死してしまう。 乞う者 サザはちゃんと面は付けているが、少々耄けているような老人を保護。 雪客衆の助言もあって様子を見ることに。 老人はうろくづが見つかる気がするとサザの後をついてくるようになる。 サザは倒壊した建物の下敷きになり、虎髭先生の代理・わらくばから治療を受けるが、 わらくば(病葉)は以前、夜宵から市の許可書がもらえず、サザから追い出されたことの復讐に来ていたのだった。 毒を盛られていたサザを助けたのは耄けたふりをしていた老人。 うろくづ(二) 人魚の肉と思われるものを食べて不老不死になったメトメは、少女の姿のままなため庇護者を必要とし、 何年も前から新たな庇護者となったのがカラカラだった。 旅先でうろくづのことを聞いたメトメが欲したため、カラカラはうろくづを手に入れようとしていた。 冬至の日、ガシャ婆を通して仲介を買って出た少年がカラカラの前に現れ、いさりおが捕ったうろくづ入手に成功。 だが、目覚めると何も手に持っておらず、市に戻ると一年経っていた(仲介した少年への代価と思われる)。 うろくづは水の精である妖刀で、正しい扱いをしないと憑りつかれ、水を求めるようになる。 それは、人の持つ水分でもよく・・・ 死を求めたメトメはうろくづを欲したが、今はカラカラと一緒に居たいと告げる。 すでにうろくづに憑りつかれたカラカラはメトメと一緒に入られなくなっていた。 うろくづ(三) 水を求め、市の人々をミイラにしていくカラカラ。 こえよしをも手にかけてしまったため、こえよしを慕うマヌイが暴走。 カラカラとマヌイによって市は阿鼻叫喚の場と化す。 カラカラの代わりにサザを求めたメトメは、直視することで相手を魅了する力を持っていた。 黒胞衣はメトメを襲い、彼女を助けるためにサザは黒胞衣を燃やす。 老人とサザは協力し、また細蟹さまを守る犬らを利用してカラカラを倒し、 老人はうろくづを正しい方法で憑りつかれぬよう柄をつけ、鞘に収める。 老人・竜胆丸はうろくづのことを話してしまったナヅキノから情報が漏れたと彼のことも探していた。 ナヅキノはメトメにうろくづのことを教えたものであり、その正体は何でも知りたい欲求を持つ人形師・膝丸。 膝丸は黒式尉に竜胆丸を襲わせ、うろくづを手に入れる。 メトメはサザに銃口を向ける。助けたのは本物の生を助けるために存在していた人形であるいと。 壊れたいととサザは来年の市での再会を約束。 いさりおへの仲介者とこえよしの死体を目立つところに移動させたのはうつろなるもの。 あさなゆうなが不吉とする水のにおいのする男であるサザ(カンナ)。 今回で市の主要人物だったこえよしや多くの人が死んだ。 サザ(カンナ)がいることで細蟹の市は終わりに向かっていくのだろうか? 今回細蟹さまは出てこなかったな。 サザ(カンナ)の夢の中に腰骨のあたりから下がなくなったまことは出て来たけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 13, 2014 11:43:26 PM
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