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2007.09.28
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いわゆる大作ではないけれど、これほど人が入らないモンか?とちょっとビックリ。
まだ公開一週間だっていうのに、10人くらいしかいなかったんじゃないかなぁ?
良い作品なのに…。


世界一有名なウサギピーター・ラビットの生みの親であるビアトリクス・ポターの物語。

上流階級育ちの女性が縁談を断り続けて、長年の友人であった彼女の描く動物たちを絵本にして出版するアーティストとしての道を選ぶ。
ピーター・ラビットの絵ってすごく繊細で愛らしいので、そんな『強さ』のある女性だとは思っていませんでした。
上流育ちというのは聞いていたので、『趣味で書いていた絵がふとしたきっかけで世に出る事になり…』的展開なのかと思っていたんですよね。

でも、映画の中で描かれるミス・ポターさん(レネー・ゼルウィガー)は、とても愛らしく素直で純粋な人でした。
内には情熱的なモノを秘めていても表には出さず、淑やかなご婦人であり、少女のようにキラキラした女性でした。
その辺のにじみ出る『育ちの良さ』が、恋人ノーマン・ウォーン(ユアン・マクレガー)の姉であるミリー(エミリー・ワトソン!)との違いですかね。
名女優2人の共演は見応えがあり、育ちの違いまで『空気』で作り出すあたりはすごい!と思いました。


そんな魅力的なキャラクター達にどんどん観ている側も引き込まれていって、自然に彼女達と一緒にときめいたり、感動したり、涙したり。
パーティーの帰り際「イエス」の後の二人の満面の笑みには、こっちもちょっと恥ずかしくなってニヤけてしまいましたよ。

本の印税で彼女の愛した湖水地方に農場を購入した後の展開は、ちょっと寂しくなってしまったけど、しょうがないのかな?
その後は執筆や画家の仕事は辞めて、自然保護活動に専念したそうです。
まさに第2(第3?)の人生って事ですね。


優しく柔らかい空気の中に、心の強さ、当時に弱さを感じる映画でした。
秋の空気にピッタリかも?



『ミス・ポター』 公式サイト






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Last updated  2007.09.30 12:11:11
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