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テーマ:映画館で観た映画(8562)
先週末に先行上映がありましたが、公開は今日からの『ウォンテッド』
『ナイト・ウォッチ NOCHNOI DOZOR』(何故デイ・ウォッチにはロシア語のタイトルが付かないんだろう?)のティムール・ベクマンベトフ監督(何度聞いても覚えられない…)の新作がハリウッドで、しかもアンジェリーナ・ジョリーやモーガン・フリーマンって事で、楽しみにしてました。 結果は…? サイコーっ! マイナーからハリウッドに行ってダメになるパターンも多いけど、今回は大成功の例でしょう。 CG等の特殊効果も背景のセットもカーチェイスもすべてスケールアップして、しかも監督独特の笑いのエッセンスは残して。 冒頭で突然展開される廊下の疾走シーンに『は?何?何がどーなの?』(紙吹雪がキレイだけど)とスクリーンに釘付け。 すると今度は突然の銃撃。『痛い!』と感じる間もなく一面血の海に…。 『ダークナイト』もいきなりの銃撃戦で『うわぁ~!』だったけど、アチラはとにかくリアルな痛みや恐怖を感じるモノだったので、ちょっと苦手でした。 その点、こちらは説明抜きで『すべてありき』で強引に進んでいくので、観ている側も『そっちがそーくるなら、こっちも全部受け入れてやろうぢゃないの!』と視覚的に楽しもうと言う気になる。 個人的には、やっぱりナイフ等が出てくると『痛いっ!』と思って目をそらしてしまうんですがね。 とにかく、馬鹿馬鹿しいくらいにぶっ飛んでます。(それはナイト・ウォッチの比じゃないです) 『有り得ねぇ~!』って言いながらも『でもカッコイイからいいか!』と大笑い。 そのぶっ飛んだ発想が出てくる監督はやっぱすげぇな~、と感心してしまう。 細かい説明とかを求める人には向かないかもしれないですねぇ。 元々、グラフィック・ノベルが原作って事なので、クールとかスタイリッシュとかを楽しむ作品なのでしょう。 でも、ストーリー的にはしっかりしてたし(根本の説明が無いんだけどね)ラストまで目が離せないって感じでした。 1級の娯楽映画として、十分に成立してると思います。 上司に責め立てられてパニックに陥りそうになるシーンなんかは、ナイト・ウォッチにも通じる監督の独特のシーンですね。 そしてラストの銃撃戦も『いいぞーっ!』って感じで盛り上がります。 ダンナは「いきなり皆殺し?」と笑ってましたが。 エンドロールを見てたら、CG等の特殊効果の所で一気にロシア系の名前ばっかりになったので特殊効果を監督のチームでやってる間は大丈夫かも?と思ってしまった。 効果的な事で言うと、久しぶりに映画の中で聴いたNINE INCH NAILSはやっぱり格好良かったです! 最初分からなくて、ピアノのメロがNINっぽいんだよなぁ~と思ってエンドロール見たらやっぱりNINでした。 ナイト・ウォッチの時みたいに突拍子もなくかかる曲的な印象はなく、今回はスムーズで格好良かったです。 そして、やっぱり今回の成功の一端を担ってるのはアンジェリーナ・ジョリーなのかな? 何事にも動じない風の強さを感じました。 すごく生身の人間っぽいジェームズ・マカヴォイとある意味、まったく人間っぽくないアンジーの対比が良い方向に作用したと思いますね。 人間っぽくないから、一見『有り得ないアクション』も『アリかも?』と思わせてしまう強引さがある。 それでも時々、とても柔らかい表情になる事もあって、全く不思議な女だなぁ~と同姓ながら見とれてしまった。 そーいえば、ジェームズ・マカヴォイって『ナルニア』のタムナスさんだったの? 知らなかった! ちなみに私、タムナスさん萌えでした♪ そーいえば今作に『ナイト・ウォッチ』シリーズ主役のコンスタンチン・ハベンスキーが出てましたね。 特徴的なギョロ目で分かりました。 噂によると、今作の続編が決定したらしいんだけど、あのラストの後どーやって話をつなげるんだろう? 別のストーリーになるって事なのかな? そして、『ナイト・ウォッチ』シリーズの最終章がハリウッド映画になるようで。 今回の成功を見たら、ちょっと期待しちゃうなぁ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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