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テーマ:映画館で観た映画(8562)
TVの映画紹介番組でチラッと観てから、ずっと待ってました。
何となく単館モノっぽい感じだったので、また渋谷シネセゾン(で、かけそうな世界観だった)まで行かなきゃなのかな~?と思っていたら、順次全国へとの事。 何と、コッチにまで来てくれる!というので待ちましたよぉー! しかし、やっぱり知名度が低い映画はホントに人が入らないね~、こっちは。 まぁ日曜日の夜って事もあってか10人ぐらいしかいませんでしたよ。とほほ。 1915年。 映画の撮影中に橋から落ちて大けがをして入院中のスタントマン、ロイ。恋人をも主演男優に奪われて絶望のドン底に。 そこへオレンジの樹から落ちて腕を骨折した5才の少女、アレクサンドリアが現れる。 ロイは動けない自分の代わりに、少女に自殺用の薬を薬剤室から盗んで来させる事を思いつく。 少女の気を引くためにロイが語り出したのは6人の勇者が悪に立ち向かう『愛と復讐の叙事詩』 まず、オープニングからいきなり映像が美しい! モノクロでサイレント映画の撮影風景なんだけど、どこを切り取っても絵になるような『写真の連続』って感じでした。 やっぱりこの映画の見所は映像の美しさでしょう。 撮影に4年もかけていくつもの世界遺産を回ったらしいです。 とにかく『うわぁ~…』『何だぁ?こりゃ?!』『すげぇ~!』の言葉しか出てきません。 監督のターセムという人。 前作の『ザ・セル』(2000)は観てないんですが、R.E.Mの『losing my religion』(1990)のPVを監督した人らしい。 それを聞いて『なるほどねぇ~。』と妙に納得がいった私でした。 そーいえばインドの監督ってのは覚えてたんだよね。このPV、大好きでした♪ YouTube -R.E.M / Losing My Religion- (やっぱり圧縮しちゃうと美しさも減っちゃうね~) 今作には監督の友人でもあるデヴィッド・フィンチャーとスパイク・ジョーンズが協力している。 どちらも私の大好きなPV監督なので、ちょっと嬉しくなった。 ちなみに、フランシス・ローレンス(コンスタンティンの監督)も好きです。 CGを極力避けて、自然美や建築美、背景に素晴らしくマッチした衣装の美しさは堪能できましたが、やっぱりストーリーの部分が希薄になってしまうというか。 見終わった印象は、ちょっと中途半端だったかなぁ~?って感じでした。 映像をとことん追求するのか、ストーリーをキチンと見せるのか。 リアルと空想の境があやふやというかね。 ルイジが足を撃たれた後も引きずる足がカット毎に変わってたりすると、フツーに考えるとおかしいんだけど、これは作り話の中だからイイのか?とか考えちゃう。 ちなみにひげ面でルイジだったので、マリオ?と思ってちょっと笑いそうになってしまいました。 でも、最後の方にたたみかけるような映像攻撃は好きでした。 アレクサンドリアが薬剤室で『落ちた』後の朦朧とした意識下の映像。 あの突然の展開は、ちょっと眠気が襲ってきた私をグッと引き戻してくれました。 そうそう。メインに使われるベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章がすごくマッチしてた! 壮大でありながら、影がある。前を向いているけれど、内心不安でいっぱいみたいな虚栄が感じられて、重く、胸が締め付けられる思いがする。(個人的主観) 映画も悪くはないんですよ。私としてはとても好きな作品です。 もう1回観てもイイな、と思います。 デレク・ジャーマン等の作品を取り扱うUPLINK系のアングラ感があります。 DVDが出たら、ちょっと欲しいかも? あ、これは是非、ブルーレイで観てみたいですね。(持ってないけど) そーいえば、原題のままの『ザ・フォール』じゃダメだったんですかね? 『落下の王国』ってのもどーよ?と思いました。 『落下の王国』-The Fall-オフィシャルサイト フォトギャラリーがめっちゃキレイなので、是非観て下さい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.20 12:07:38
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