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テーマ:映画館で観た映画(8561)
いつもの事ながら、原作は読んでません。
TVで取り上げられてるのを見たので、何となくの内容は分かっていたけど。 その浅い前知識と中島哲也監督がどーもしっくりこなくて、どんな映画なのかさっぱり?でした。 結果。 すげー映画だった。 原作も同じような構成なのかな? 各自の告白で構成されてるのは何となく知ってたけど、犯人が分かってる状態で話が進んでいくんですね。 最初の先生の告白から、次の告白に移る時に走る衝撃。 これは犯人探しの映画じゃないんですね。 意外と出演シーンが少ない森口先生ですが、常に映画の中に存在している。 それは生徒達の間に蒔いた種が確実に育っているから。 クールに突き放しているようで、実は執拗につきまとう狂気。 人間のドロドロした部分って子供の頃から十分あるんですね。 大人だろうが子どもだろうが集団になれば、一体感、優劣、自己防衛、イイ意味でも悪い意味でも出てくる。っていうか渦巻いてる。 そんな中で、唯一ピュアだったのが熱血教師なのかな。 でも、めっちゃうざい。 彼の言動はホントに胸がモヤモヤして、席を立ちたくなった。 きっと私のドロドロした部分の琴線に触れたんでしょうね。 今回も涙の不思議現象。 森口先生の涙と同時に私も何故か胸がざわざわして涙が出てきて、先生が立ち上がると涙も一緒に止まった。 ラストの森口先生の表情は凄かったなぁ。あの目はなかなか出来ないよね。 ここでも、一緒に涙が出てきましたが。 完全に森口ペースにハメられたって事ですよね。 存在感というか、復讐のオーラはコワイ! 生徒達も、13歳という子どもと大人の間で揺れる不安定な状態をよく体現してたと思う。 13歳よりはちょっと大人っぽいかな? 今の13歳ってこんな感じ?16歳よりはピュアでしょ。(16歳が悪いわけじゃなく) いやー、ネタばれしないようにと思って書いてたら何書いてイイか、分からなくなってきちゃった。 日曜だった事もあってか、大きな上映箱にいっぱい人が入ってたけど、全員がスクリーンに集中してる!っていう不思議な空気でした。 私も集中してるので、周りが一切気にならない。 いつもなら、誰かがジュース飲んでるとか、誰かが体勢変えたとか、動いたとか、周りが気になったりするんだけど、映画が始まってから終わるまでただスクリーンに集中してました。 構成の妙と、次々に仕掛けられる告白の衝撃。 ほぼずーっと流れてる曲がまた、それぞれイイんだ! サントラ買おうっと。 何か、ハリウッドとかからリメイクのオファーが来てるとか? いやー、これは、この感じは日本人の感覚じゃないかなぁ? 今までの中島監督の色とは違うけど、すごい映画です。 後味が悪いわけでもなく、もちろんスカッとするわけでもないけど、何か…残る。 映画『告白』公式サイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.06.20 22:32:58
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