すっかり東日本大震災という言葉の方がよく聞く様になりましたが、どっちなんでしょうか？
コレを書いてるのは25日。
2週間が経ちました。まだ2週間？って気がします。
つい2週間前にあんな事があったなんて、ちょっと信じられない。


その日はいつもの様に仕事でした。
遅番だったので14：30出勤。朝礼を済ませて、店内に出て行きました。

ネットやPCに関しては全然分からないんですが、その日はタワーレコードのオンラインのアップデートみたいなもので、午前中はPCが使えなかったらしいんです。
ちょうど私達が朝礼してる頃に復帰したって事で、まずはその日の入荷処理をしなければとPCを立ち上げている時でした。


『ん？』と揺れを感じ、隣で洋楽CDの商品加工をしてたSさんと顔を見合わせ、｢地震？揺れてる？｣
その時はまさか、こんな事になるとは思わなかったんですが、突然大きな揺れになって『ヤバイかも?!』と。

照明やネオンが揺れ始めて棚がガタガタいいだしたので、とりあえずすぐ横の通用口を確保するためにドアを開け、店内に数名いたお客さんを確認し。
みるみるうちに店内は棚が倒れる音やCDが落ちる音で騒然と。
幸いお客さんの数は少なく、店内でもちょっと開けた所にいたので、そこまで何とか地震の揺れと恐怖とで足がふらつきながらたどり着き。
揺れが治まるまでは、その場で待機して下さいと。
その間もバタバタと物が落ちる音は続くし、停電になるしで、一人動けなくなってるお客さんがいたのでそばにいて。

停電状態は続いてましたが、揺れがちょっと治まったので今のうちと、エスカレーターホールの広いところにお客さんを非難させ。

その時、ふと目に入ったのは、私が地震の直前まで立ってたカウンター。
真後ろにCDが詰まったダンボールが数十個乗ったラックがあったんですが、丸ごと倒れてカウンターを押し出し、CDが散乱してた。
あそこで、恐怖でしゃがみ込んだりしてたら多分死んでたよ。


タワレコ店内の停電は復旧しませんでしたが（どーやらウチだけだったみたいで、シマムラ楽器さんは点いてた）パルコ館内の電気は自家発電に切り替えたのか、明るかったです。
暗闇の中、店内を確認するとレジ前で泣き出してしまった女の子。
友達と一緒だったのでまだ良かったが、慰めながらエスカレーター前に誘導。


そこからはパルコ防災の指示待ち。
避難訓練は半年ごとにしてるけど、やっぱり実際起こると訓練通りにはいかないもので。
避難口の確保の連絡が入るまで、その場でお客さんの様子を見ながらけっこう長い時間の待機だった。

タワレコはパルコの9F。
やっぱり揺れもハンパ無かったし、後で他のフロアと比べても被害が大きかった気がする。
実際、震度６。
経験した事のない地震で、立っていられない状況は初めてだった。


今考えたら、外に避難することになるって分かってたんだから、この時、上着とかケータイとかバックルームから持ってくれば良かったんだよね。
まぁ、バックルームもほんとに足の踏み場がないほどグチャグチャだったから、荷物を取り出すのも一苦労だっただろうけど。

避難口の放送が入って、お客さんを誘導。
その後、自分達も外に出て待機。
そうです。仕事中のそのままのカッコだったので、外は超寒かったのです！
外にたまっている間も余震は続き、サイフすら持ってきてなかったので、暖かい飲み物を買うことも出来ず…。（他のフロアの子は店長が温かいお茶とか買ってきてくれてたのになぁ～）


寒空の中1時間～2時間くらいはいたかな？
結局（当然）今日はパルコの営業は中止です。という事になり、従業員は店の指示に従って下さいって事でお店に戻り。

まー、とりあえず戻ったらみんなケータイで写真撮りまくったよね。

で、これからどうするか？
今日中に少しでも片付けするのか？というまだ気持ちが落ち着かない中でも余震は続き。
Sさんが動揺してちょっとパニックになりそうだったので、とりあえずパルコから出て、早く家に帰してあげようと思い、下まで送り。

結局、その日はそのまま解散。
とりあえずバスはフツーに走ってたので、家にはまっすぐ帰れました。
電気、水道、ガスもウチの方は無事で、心配してた熱帯魚の水槽も無事でした。

まぁ、当然のように、PC前と和室に山積みになってたCD達は見事に崩壊してましたがね。


余談ですが、やっぱり水槽が心配で先に帰ってきてたダンナ。
ウチの奥に一人暮らししてるおばあちゃんがいるんだけど、そこに様子見に行ったらしい。
とりあえずは大丈夫そうで、エアコンの室外機が倒れてたから直してあげて、お礼にトマトもらってきたらしい。
後日、ゴミ出しの時におばあちゃんに会って｢この前はホントにありがとう。優しいダンナさんでイイわねぇ～。｣と。
ダンナの外面の良さを、今回だけは認めてあげようかな？と思った。