かたずけ猫が初めて家に来る日

室内飼いが初めての飼い主達は子猫に何か事故があってはと、人間の寝ている時間はゲージに居てもらおうと、猫ゲージをペットショップに買いに行った。

な・・・なんだとう！なんでこんなインテリアに会わないこんなチャチイ作りでこんなに高いんだ・・・？納得いかへん。

１万出してもなんだか狭苦しい二階建て。３万ぐらい出せばしっかりして、長時間のお留守番もよさげだが、いずれ大人になって、誤飲とか、キッチンで危ないモノとかに悪戯の心配（又は飼い主の片付け方がちゃんとしたら）必要なくなるものになんだかお金かかりすぎ？な気がした。

とりあえず、新居用に用意していた、ゴミをカラスに荒らされないようにゴミの日まで、空き缶やごみの袋を仮置きするゴミゲージにゴミでもないのに入ってもらい

「未使用だからいいでしょ。とりあえず狭いけどペットショップにでもお泊りに来たと思って、待っててね。」と言い残し、飼い主２人は１００均に走った。

そして不細工ながらもゴミゲージに増築。ワンＫロフト付き（この場合Ｋはキッチンではなく、猫トイレです。）のお休み、お留守番ルームを作りました。

一年後、夜は飼い主と寝ることとなり、お留守番だって別にゲージにはいらんでも良くなったのだが、飼い主が着替え＆化粧など始めると勝手にゲージに入って蓋をとじられるのをお座りして待つように・・・。

 もう、ゲージに入らなくてもいいんだよ。

そういい残してある日仕事に出かけ、５時間後。

帰ってくると、なぜかものすごい鳴きながら抗議をしている。

推測でしかないが、今までゲージに入れずに飼い主がいなくなるのは、ゴミ捨てや回覧板もってっておしゃべりなどで、長くて３０分ぐらいの時だったので、どうやら出かける時間が予想とちがって長かったのが不安だったらしい。

以降、着替えなど始めると、ゲージでウニャウニャ言う様に・・・。

「長時間ですか？・短時間ですか？長時間ならちゃんとゲージの蓋しめてってよね！」

と言われている気がする。

ためしに「お留守番よろしくね。」と言って、いつもどうり水おやつをゲージにセットしたが、蓋だけ開けたまま外出。

４時間後帰宅。

玄関にお迎えはなく、リビングに入ると、

「おかえりにゃー」

ゲージが閉めてある時と同じお迎え方であった。どうやら彼女の中で決まりが出来てしまったようだ。

人間に触られずに熟睡したい時もみずからゲージに入ってる。気に入らない事があると、ゲージの屋根に登っている。

ゲージの屋根なんか居心地悪いに決まってるのに寝転んだりしている。

「あのー重量オーバーでゲージが壊れそうなんだけど・・・。

毛も肉も網目にはみだしてるし・・・。」

「ほっといてニャ」

まだまだ１００均ゲージは解体できそうにない。へたするとずっと解体できなかったりして・・・。

もうちょっと見栄えよく頑丈に作るか、高いゲージを買っとくべきだったかなあ・・・。

ゲージを二つに分解して掃除をするたびに何か気になるようで必ず別の部屋にいても見に来るかたずけ猫であった。

今日もゲージでくつろいでます。

蓋の部分から顔突っ込んで撮影。

手前には見えてませんがトイレがあります。

ゲージの外から撮影。

「むふーん。うにょ？なにか用ですかにゃ？」

やっすい個室だが、快適のご様子。