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木の葉髪(このはがみ)《季 冬》
晩秋から初冬のころ、頭髪が多く抜けることを木の葉が散るのにたとえた語。(三省堂「大辞林」第二版より) 歳月は人を隔てし木の葉髪 本岡歌子 歳月・・・なんと厳かで残酷な言葉なのでしょうか。光陰矢の如し。久しぶりに再会した時、他人の子供の成長の早さにも驚かされますが、更に大人が年老いていく姿にはついしみじみとした気持ちにすらさせられてしまいます。それは鏡に写った自分の姿でもあるからです。 が、互いに話し始めると先程までの感傷もかき消えます。見た目こそ昔に比べて変化しているものの、気持ちは相も変わらず若いままで、思い出話もまるで昨日の事のように甦ってきます。そして別れた後もなんとなく元気になっている自分を感じているのです。 「また会う約束などすることもなく、『それじゃまたな』と別れる時のおまえがいい」 これは小椋佳氏の作詞によるTVドラマ「俺たちの旅」のエンディング曲「ただおまえがいい」の一節で、以前から好きな歌ではありましたが、最近特にその歌詞に惹かれるのです。(秋桜歳時記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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