季語と暮らす生活！ 　歳時記で知る日本の四季

春の風邪（はるのかぜ）《季　春》

かぜ【《風邪》】
〔「風」と同源〕呼吸器系の炎症性の病気で、単一の疾患ではなく、医学的には風邪症候群という。熱がでて寒けがし咳が出る。感冒(かんぼう)。ふうじゃ。（三省堂「大辞林」第二版より）

電車男
電車内で酔っ払いに絡まれている女性を助けた、ひとりのヲタク青年。
彼女いない歴２２年の彼は、助けたお礼を送ってくれた彼女をデートに誘うべく、モテない仲間達が集うネットの掲示板に助けを求める。
「めし どこか たのむ」
仲間達から「電車男」と呼ばれるようになった彼は、みなの励ましや助言悩み、戸惑う電車男のピュアな気持ちは、仲間達を熱い共感の渦に巻きこんでいく。
「電車男」は果たして意中の彼女に告白できるのか？

うたかたの記を読み返す春の風邪　　　山内年日子

先週末、友人を招いて鍋会を行いました。友人からの差し入れで牡蠣をいただき、ちょっぴり贅沢な鍋になりました。
忘年会、新年会ともに企画したままできなかったメンバーで、会うのはほぼ三ヶ月ぶりの人たちでした。
ビールに始まり、夜の深まりと共に、焼酎や、これも差し入れのワイン、ジンと飲み進めていきました。
もともと、あまりお酒に強くない私はいつの間にか眠りに落ちていました。翌朝、友人たちが帰っていく時に眼を覚ましたのですが、食器やコップもすべて洗い終えてくれていました。友を見送ってまたそのまま炬燵でもう一眠りして、ようやく昼過ぎに起きました。
が、その時、喉に痛みを感じ、寒気がしてきて今度は寝室のベッドで横になりました。
眠気もなく時間をもてあました私は、買ったまま積読になっていた「電車男」を、今更ながら、ようやく読み始めることになりました。一気に読み終えました。
２ｃｈの掲示板をそのまま出版するという、文学とはまた異なる作品ですが、このＩＴメディアと書籍のコラボ企画は面白かったです。
最近のフジテレビとライブドアの問題は企業買収の攻防戦ばかりが話題に上ってしまっていますが、マスメディアとＩＴメディアのコラボレーションにも同じように面白い企画は潜在している事でしょう。また、まもなくＴＶでも地上波デジタル放送の拡充によってインタラクティブ性がより有効に活用されていくでしょう。遅かれ早かれそのノウハウを持った企業との提携化は現実のものとなっていくような気がします。そして気がつけば、これもヤフーやＣＳでの実績もある楽天が首尾よく提携を実現させていたりして・・・（秋桜歳時記）